山本昌平

提供:SMpedia
時代劇悪役俳優列伝 際1回 山本昌平』 時代劇マガジン 2003年(平成15年)11月号

やまもと しょうへい、1938年(昭和13年)1月17日-2019年(令和元年)10月30日

概要

俳優。映画・テレビの個性派俳優として悪役としての出演が多い。俳優としては1960年代中頃からヤマベプロ若松孝二作品他の初期ピンク映画映画に出演している。ピンク映画映画の斜陽と共に一時俳優を廃業していたが、1974年(昭和49年)東映『暴力街』で復帰。悪役俳優としての地位を確立する。1980年代後半からはVシネマで悪役以外の役柄でも存在感を示す。テレビドラマやバラエティー番組にも多数出演。俳優業のかたわら、ハーモニカ演奏で福祉施設・老人ホームなどをボランティア訪問している。

別名

english

略歴

1938年(昭和13年)1月17日、台湾・澎湖島生まれ。

1945年(昭和20年)頃、終戦と共に台湾から熊本に引き揚げ[1]

1950年代、上京し都立の定時制高校に入学。

1957年(昭和32年)、劇団七曜会の研究生。

1950年代、劇団「三期会」の演出部に入団[1]

1960年前後、浅草フランス座で俳優。

1963年(昭和38年)、フリーとなる。

1964年(昭和39年)、夜だけの未亡人(1964年、轍プロ)

1965年(昭和40年)、濡れた女(1965年、東京企画)

1966年(昭和41年)、汚辱の女(1966年、ヤマベプロ)

1973年頃(昭和48年)頃、役者を一時廃業して工事現場で働く[1]

1974年(昭和49年)、『暴力街』(監督:五社英雄)で俳優復帰[1]

2019年(令和元年)10月30日、永眠。

エピソード

  • 中学時代は高飛びで九州2位のスポーツマン[1]
  • 劇団「三期会」には演出として入団したが、身長が高いのに目をつけられて役者として使われる[1]
  • 女優・柴田時江は実娘。
  • TV時代劇ドラマ「お江戸でござる」「水戸黄門」「暴れん坊将軍」、特撮ドラマ「電撃戦隊チェンジマン」などに悪役として出演。

代表作

1960-70年代の映画

 提供:明光セレクト、ポスター

主なTV作品

  • 水戸黄門
  • 太陽にほえろ!
  • 新宿警察
  • 新・座頭市
  • 笑っていいとも

引用文献

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 真の殺し屋とは何ぞや Close Up!インタビュー 人生劇場 山本昌平』週間実話 2009年(平成21年)7月16日号, p54-57.
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 1965年版「花と蛇」のエピソードも参照。

注釈

  1. 『続・花と蛇』を映画化したもの。奇譚クラブ1966年(昭和41年)11月号『鬼六談義 三文マニヤ文士』、中宮栄奇譚雑談 夜の徒然草奇譚クラブ1966年(昭和41年)10月号, p172、東山映史『最近の縛り映画から奇譚クラブ1966年(昭和41年)12月号, p14、および、奇譚クラブ1966年(昭和41年)10月号, p22「編集部便り」にこの映画について引用されている。
  2. 東山映史『最近の縛り映画から奇譚クラブ1966年(昭和41年)12月号, p14では、主演女優が小岸綾子のような書き方をしている。また日本映画データベースでは、 火鳥こずえの名がリストされているが、ポスターではここにリストされているキャスト名が明記されている。
  3. ポスターに「奇譚クラブ連載『花と蛇』より」と書いている。
  4. 奇譚クラブ1968年(昭和43年)7月号にシナリオ掲載。またこのロケの様子が奇譚クラブ1968年(昭和43年)8月号『鬼六談義 残酷な話』に書かれている。
  5. この作品のシナリオ『鬼プロ作品シナリオ 鬼女』は奇譚クラブ1969年(昭和44年)12月号に掲載されている。

お役たちweb

つながり