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'''やまもと しょうへい'''、1938年(昭和13年)1月17日-
[[画像:ShoheiYamamoto01.jpg|350px|thumbnail|『'''時代劇悪役俳優列伝 際1回 [[山本昌平]]'''』 時代劇マガジン 2003年(平成15年)11月号]]
 
'''やまもと しょうへい'''、1938年(昭和13年)1月17日-2019年(令和元年)10月30日


==概要==
==概要==
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1945年(昭和20年)頃、終戦と共に台湾から熊本に引き揚げ<ref name="jitsuwa">『'''真の殺し屋とは何ぞや Close Up!インタビュー 人生劇場 [[山本昌平]]'''』週間実話 2009年(平成21年)7月16日号, p54-57.</ref>。
1945年(昭和20年)頃、終戦と共に台湾から熊本に引き揚げ<ref name="jitsuwa">『'''真の殺し屋とは何ぞや Close Up!インタビュー 人生劇場 [[山本昌平]]'''』週間実話 2009年(平成21年)7月16日号, p54-57.</ref>。


1950年代中頃、上京し都立の定時制高校に入学。劇団「三期会」の演出部に入団<ref name="jitsuwa"></ref>。
1950年代、上京し都立の定時制高校に入学。
 
1957年(昭和32年)、劇団七曜会の研究生。
 
1950年代、劇団「三期会」の演出部に入団<ref name="jitsuwa"></ref>。


1960年前後、[[浅草フランス座]]で俳優。
1960年前後、[[浅草フランス座]]で俳優。
1963年(昭和38年)、フリーとなる。


1964年(昭和39年)、夜だけの未亡人(1964年、轍プロ)
1964年(昭和39年)、夜だけの未亡人(1964年、轍プロ)
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1974年(昭和49年)、『'''暴力街'''』(監督:五社英雄)で俳優復帰<ref name="jitsuwa"></ref>。
1974年(昭和49年)、『'''暴力街'''』(監督:五社英雄)で俳優復帰<ref name="jitsuwa"></ref>。
2019年(令和元年)10月30日、永眠。
==エピソード==
==エピソード==
*中学時代は高飛びで九州2位のスポーツマン<ref name="jitsuwa"></ref>。
*中学時代は高飛びで九州2位のスポーツマン<ref name="jitsuwa"></ref>。
*劇団「三期会」には演出として入団したが、身長が高いのに目をつけられて役者として使われる<ref name="jitsuwa"></ref>。
*劇団「三期会」には演出として入団したが、身長が高いのに目をつけられて役者として使われる<ref name="jitsuwa"></ref>。
*女優・柴田時江は実娘。
*女優・柴田時江は実娘。
*TV時代劇ドラマ「お江戸でござる」「水戸黄門」「暴れん坊将軍」、特撮ドラマ「電撃戦隊チェンジマン」などに悪役として出演。


==代表作==
==代表作==
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===1960-70年代の映画===
===1960-70年代の映画===
*『'''夜だけの未亡人'''』(轍プロ, 1964.10.28)(監督:[[宮口圭]]、脚本:松田正 天野尚生、撮影:宮田一夫、音楽:竹村次郎、美術:伊藤済美、照明;高山清治、出演:最上今日子 桔梗専次郎 三岡早苗 [[山本昌平]] 織賀邦江)
*『'''夜だけの未亡人'''』(轍プロ, 1964.10.28)(監督:[[宮口圭]]、脚本:松田正 天野尚生、撮影:宮田一夫、音楽:竹村次郎、美術:伊藤済美、照明;高山清治、出演:最上今日子 桔梗専次郎 三岡早苗 [[山本昌平]] 織賀邦江)
{{1965年版「花と蛇」}}
*『'''濡れた女'''』([[東京企画]], 1965.10)(製作:[[山邊信夫]]、企画:三島佳子、監督:[[松原次郎]]、脚本:[[団鬼六|黒岩松次郎]]、出演:橘桂子 山中溪子 藤田良子 森康子 伊海田弘 倉光薫 [[山本昌平]])
*『'''濡れた女'''』([[東京企画]], 1965.10)(製作:[[山邊信夫]]、企画:三島佳子、監督:[[松原次郎]]、脚本:[[団鬼六|黒岩松次郎]]、出演:橘桂子 山中溪子 藤田良子 森康子 伊海田弘 倉光薫 [[山本昌平]])
*『'''裸の復讐'''』([[ヤマベプロ]], 1966.1)(製作:[[本木荘二郎|高木丈夫]]、企画:[[山邊信夫|山辺信雄]]、監督:[[本木荘二郎|高木丈夫]]、[[松原次郎]]、原作:[[団鬼六|花巻京太郎 ]]「黒猫作戦」、出演:[[松井康子]] 山中淫子 [[山本昌平]] 伊海田弘 橘圭子 [[火鳥こずえ]])ポスター
*『'''裸の復讐'''』([[ヤマベプロ]], 1966.1)(製作:[[本木荘二郎|高木丈夫]]、企画:[[山邊信夫|山辺信雄]]、監督:[[本木荘二郎|高木丈夫]]、[[松原次郎]]、原作:[[団鬼六|花巻京太郎 ]]「黒猫作戦」、出演:[[松井康子]] 山中淫子 [[山本昌平]] 伊海田弘 橘圭子 [[火鳥こずえ]])ポスター
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*『'''狂った女神'''』(オリジナル映画, 1966.4)(企画:千葉実、監督:[[山本晋也]] 、脚本:五代道夫、撮影:伊東英男、出演:津崎公平 若尾礼子 [[山本昌平]] 浜祐子 水城リカ 左京未知子 木南清 藤純子)
*『'''狂った女神'''』(オリジナル映画, 1966.4)(企画:千葉実、監督:[[山本晋也]] 、脚本:五代道夫、撮影:伊東英男、出演:津崎公平 若尾礼子 [[山本昌平]] 浜祐子 水城リカ 左京未知子 木南清 藤純子)
*『'''汚辱の女'''』([[ヤマベプロ]], 1966.6)(配給:大蔵映画、企画・製作:[[山邊信夫|山辺信雄]]、監督:[[本木荘二郎|高木丈夫]]、[[山邊信夫|岸信太郎]]、助監督:能利潤、脚色:[[団鬼六|黒岩松次郎 ]]「山の肌」、撮影:山本晃、音楽:東儀一郎、美術:多田雄蔵、照明:森康、編集:宮田二三夫、製作主任:山田富三郎、出演:山吹ゆかり [[松井康子]] [[可能かず子|可能かずこ]] 伊海田弘 [[山本昌平]] 原良輔 北村淳 [[たこ八郎|太古八郎]] 山中渓子 園あけみ 瀬川広 山岸浩  肝付兼太 二路あをい)
*『'''汚辱の女'''』([[ヤマベプロ]], 1966.6)(配給:大蔵映画、企画・製作:[[山邊信夫|山辺信雄]]、監督:[[本木荘二郎|高木丈夫]]、[[山邊信夫|岸信太郎]]、助監督:能利潤、脚色:[[団鬼六|黒岩松次郎 ]]「山の肌」、撮影:山本晃、音楽:東儀一郎、美術:多田雄蔵、照明:森康、編集:宮田二三夫、製作主任:山田富三郎、出演:山吹ゆかり [[松井康子]] [[可能かず子|可能かずこ]] 伊海田弘 [[山本昌平]] 原良輔 北村淳 [[たこ八郎|太古八郎]] 山中渓子 園あけみ 瀬川広 山岸浩  肝付兼太 二路あをい)
*『'''[[奇譚クラブ]] [[花と蛇]]より 骨まで縛れ'''』([[ヤマベプロ]], 1966.06)<ref group="注">『続・[[花と蛇]]』を映画化したもの。[[奇譚クラブ]]1966年(昭和41年)11月号『[[鬼六談義]] 三文マニヤ文士』、[[世田介一|中宮栄]]『'''奇譚雑談 夜の徒然草'''』[[奇譚クラブ]]1966年(昭和41年)10月号, [http://nawa-art.com/backnumber/1960/196610/02/169.html p172]、東山映史『'''最近の縛り映画から'''』[[奇譚クラブ]]1966年(昭和41年)12月号, [http://nawa-art.com/backnumber/1960/196612/01/011.html p14]、および、[[奇譚クラブ]]1966年(昭和41年)10月号, [http://nawa-art.com/backnumber/1960/196610/01/019.html p22]「編集部便り」にこの映画について引用されている。</ref>。配給:ムービー配給社、監督:[[本木荘二郎|高木丈夫]] [[山邊信雄|岸信太郎]]、原作・脚本:[[団鬼六]]、企画:[[寿御代子]]、出演:[[小峰由紀]]<ref group="注">東山映史『'''最近の縛り映画から'''』[[奇譚クラブ]]1966年(昭和41年)12月号, [http://nawa-art.com/backnumber/1960/196612/01/011.html p14]では、主演女優が'''小岸綾子'''のような書き方をしている。また日本映画データベースでは、 [[火鳥こずえ]]の名がリストされているが、ポスターではここにリストされているキャスト名が明記されている。</ref> [[香取環]] [[森三千代]] [[山吹ゆかり]] [[山中渓子]] [[里見孝二]] [[木南清]] [[山本昌平]]
*『'''“白の人造美女'''』(若松プロ, 1966.7)(企画・製作:[[若松孝二]]、演出:[[若松孝二]]、脚本:大谷義明、撮影:伊東英夫、出演:柴田秀勝 向井まり 佐伯秀男 大原譲治 [[山本昌平]] 若原珠実 寺島幹夫 水城リカ)
*『'''“白の人造美女'''』(若松プロ, 1966.7)(企画・製作:[[若松孝二]]、演出:[[若松孝二]]、脚本:大谷義明、撮影:伊東英夫、出演:柴田秀勝 向井まり 佐伯秀男 大原譲治 [[山本昌平]] 若原珠実 寺島幹夫 水城リカ)
*『'''“非公開”の激情'''』([[東京企画]], 1966.7)(製作:矢野正富、企画:千葉佳子、監督: 小角高治、脚本:小園くに子、撮影:藤洋一、出演:泉ユリ 明光寺清子 北洋子 港雄一 月岡浩 [[山本昌平]] [[火鳥こずえ]])
*『'''“非公開”の激情'''』([[東京企画]], 1966.7)(製作:矢野正富、企画:千葉佳子、監督: 小角高治、脚本:小園くに子、撮影:藤洋一、出演:泉ユリ 明光寺清子 北洋子 港雄一 月岡浩 [[山本昌平]] [[火鳥こずえ]])
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時代劇悪役俳優列伝 際1回 山本昌平』 時代劇マガジン 2003年(平成15年)11月号

やまもと しょうへい、1938年(昭和13年)1月17日-2019年(令和元年)10月30日

概要

俳優。映画・テレビの個性派俳優として悪役としての出演が多い。俳優としては1960年代中頃からヤマベプロ若松孝二作品他の初期ピンク映画映画に出演している。ピンク映画映画の斜陽と共に一時俳優を廃業していたが、1974年(昭和49年)東映『暴力街』で復帰。悪役俳優としての地位を確立する。1980年代後半からはVシネマで悪役以外の役柄でも存在感を示す。テレビドラマやバラエティー番組にも多数出演。俳優業のかたわら、ハーモニカ演奏で福祉施設・老人ホームなどをボランティア訪問している。

別名

english

略歴

1938年(昭和13年)1月17日、台湾・澎湖島生まれ。

1945年(昭和20年)頃、終戦と共に台湾から熊本に引き揚げ[1]

1950年代、上京し都立の定時制高校に入学。

1957年(昭和32年)、劇団七曜会の研究生。

1950年代、劇団「三期会」の演出部に入団[1]

1960年前後、浅草フランス座で俳優。

1963年(昭和38年)、フリーとなる。

1964年(昭和39年)、夜だけの未亡人(1964年、轍プロ)

1965年(昭和40年)、濡れた女(1965年、東京企画)

1966年(昭和41年)、汚辱の女(1966年、ヤマベプロ)

1973年頃(昭和48年)頃、役者を一時廃業して工事現場で働く[1]

1974年(昭和49年)、『暴力街』(監督:五社英雄)で俳優復帰[1]

2019年(令和元年)10月30日、永眠。

エピソード

  • 中学時代は高飛びで九州2位のスポーツマン[1]
  • 劇団「三期会」には演出として入団したが、身長が高いのに目をつけられて役者として使われる[1]
  • 女優・柴田時江は実娘。
  • TV時代劇ドラマ「お江戸でござる」「水戸黄門」「暴れん坊将軍」、特撮ドラマ「電撃戦隊チェンジマン」などに悪役として出演。

代表作

1960-70年代の映画

 提供:明光セレクト、ポスター

主なTV作品

  • 水戸黄門
  • 太陽にほえろ!
  • 新宿警察
  • 新・座頭市
  • 笑っていいとも

引用文献

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 真の殺し屋とは何ぞや Close Up!インタビュー 人生劇場 山本昌平』週間実話 2009年(平成21年)7月16日号, p54-57.
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 1965年版「花と蛇」のエピソードも参照。

注釈

  1. 『続・花と蛇』を映画化したもの。奇譚クラブ1966年(昭和41年)11月号『鬼六談義 三文マニヤ文士』、中宮栄奇譚雑談 夜の徒然草奇譚クラブ1966年(昭和41年)10月号, p172、東山映史『最近の縛り映画から奇譚クラブ1966年(昭和41年)12月号, p14、および、奇譚クラブ1966年(昭和41年)10月号, p22「編集部便り」にこの映画について引用されている。
  2. 東山映史『最近の縛り映画から奇譚クラブ1966年(昭和41年)12月号, p14では、主演女優が小岸綾子のような書き方をしている。また日本映画データベースでは、 火鳥こずえの名がリストされているが、ポスターではここにリストされているキャスト名が明記されている。
  3. ポスターに「奇譚クラブ連載『花と蛇』より」と書いている。
  4. 奇譚クラブ1968年(昭和43年)7月号にシナリオ掲載。またこのロケの様子が奇譚クラブ1968年(昭和43年)8月号『鬼六談義 残酷な話』に書かれている。
  5. この作品のシナリオ『鬼プロ作品シナリオ 鬼女』は奇譚クラブ1969年(昭和44年)12月号に掲載されている。

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