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1980年初期から90年代初期まで、主にSM映画の監督氏として出現。その実体は、雄プロの[[廣木隆一]]と[[中村幻児]]のユニット名。このユニットに[[志摩紫光]]も入っていたのかどうか不明である。一部に流布している、[[志摩紫光]]=[[伊集院剛]]という単純な置き換えは間違い。
[[画像:izyuin2.jpg|250px|thumbnail|[[SMファン]]1988年(昭和63年)5月号、[[伊集院剛]] 『'''極限までSMをするという事が'''』で[[葵マリ]]について語る[[伊集院剛]]とされている人物写真。]]
[[画像:izyuin.jpg|250px|thumbnail|『'''[[伊集院剛]] ザ・拷問 新妻篇'''』ポスター]]
'''いじゅういん ごう'''、(生年月日不詳)。1980年代に[[にっかつ]]映画の中で作り出された架空の緊縛師・映画監督・脚本家。実際には[[志摩紫光]]が緊縛をおこなっていたので、ほぼイコール[[志摩紫光]]と考えてよい。[[廣木隆一]]、[[中村幻児]]、[[石川均]]などが制作に関わっている。雑誌・映画中などにも登場しているが、当時の助監督がなりすまして出演している。
==概説==
主に1980年代後半、『[[ザ・折檻]]』などハードなSM映画の監督として出現。
 
実体は、[[雄プロ]]の[[廣木隆一]]、[[石川均]]と[[中村幻児]]のユニット名という説<ref name="kakumei">[http://www.amazon.co.jp/gp/product/4344981251?ie=UTF8&tag=iq05-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4344981251 藤木 TDC『アダルトビデオ革命史』([[幻冬舎]], 2009)]</ref>と、[[志摩紫光]]という説<ref group="注">『[[ザ・折檻]] 』([[伊集院剛]]監督、[[雄プロ]]、1985)の現場で映画スチールを担当した[[田中欣一]]は、「[[志摩紫光]]氏のみが担当していたと理解している。廣木や中村の名前がでるのは信じられない。」と述べている(私信)。</ref>がある。
 
あるいは、企画、制作現場を合わせて、[[廣木隆一]]+[[石川均]]+[[中村幻児]]+[[志摩紫光]]ユニットなのかもしれない。
 
[[廣木隆一]]は「80年代に[[雄プロ]]で働いていた複数の人間が使ったペンネームだった」「私は[[伊集院剛]]の最初の3作品(『'''ザ・SM'''』『'''ザ・折檻'''』『'''ザ・生贄'''』)に関与している」「このペンネームを用いることで自由な気持ちになれた」「[[伊集院剛]]という実在しない人物の生活を創造するのが楽しかった。電話インタビューまでした」「([[葵マリ]]の)SMクラブにはカルチャーショックを受けた」と述べている。<ref name="eye">[http://www.midnighteye.com/interviews/ryuichi_hiroki.shtml MidnightEyeによるインタビュー]</ref>


同様のユニット名に[[豊幹一郎]]などがある。
同様のユニット名に[[豊幹一郎]]などがある。


==主な作品==
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*『'''懺悔M・虐待'''』<ref group="注">[[ミリオン]]配給で劇場公開されていたと思われる。</ref><ref group="注" name="zange">2009年に『新版「ざんげ 懺悔M」』として新東宝系ピンク映画上映。製作:[[雄プロ]]/配給:新東宝映画/監督:伊集院剛/撮影:遠藤政史・倉本和人/協力:愉芽企画・JAP工房《SM小道具》、出演:[[志摩紫光]]、秋川ひろみ、橘美恵子、舞礼奈</ref>(ジャパンホームビデオ, 1985)(レーベル:アリスJAPAN、監督:[[伊集院剛]]、出演:秋川ひろみ)
*『'''懺悔M・奴隷部屋'''』(ジャパンホームビデオ, 1985)(レーベル:アリスJAPAN、監督:[[伊集院剛]]、出演:松本美恵子、舞礼奈)
*『'''懺悔M・針とみみず'''』(ジャパンホームビデオ, 1985)(レーベル:アリスJAPAN、監督:[[伊集院剛]]、出演:村上奈津子)
*『'''SM図鑑 美少女縛り'''』(志摩プランニング, 1987)(監修:[[伊集院剛]]、出演:牧いずみ 藤よう子 花村恵 [[葵マリ|葵マリ-]])
*『'''ザ・生贄'''』([[雄プロ]], 1987.11.15)(配給:[[にっかつ]]、 製作:[[奥村幸士]]、監督:[[伊集院剛]]、助監督:大工原正樹、出演:[[末次富士子]] [[志摩紫光]] 上條美沙 北村愛)
*『'''裏'''』([[ミリオン]], 1986.9)
*『'''ザ・生贄2'''』([[雄プロ]], 1987.11.15)(配給:[[にっかつ]]、監督:[[伊集院剛]]、助監督:鎮西尚一、脚本:吉本昌弘 [[伊集院剛]]、撮影;本和比人、出演:[[島崎梨乃]] 金箔そうじ [[松岡愛子]] 佐野恵 [[志摩紫光]])
*『'''伊集院剛 ザ・拷問 新妻篇'''』([[雄プロ]], 1987.2.7)(配給:[[にっかつ]]、監督:[[伊集院剛]]、助監督:光石富士朗、脚本:沢木毅彦 [[伊集院剛]]、撮影:佐藤才輔、出演;[[嶋田美姫]] [[松岡愛子]] 小林瞳 [[志摩紫光]])
*『'''SM女帝・[[葵マリ]]ー引退記念作品 愛虐の館''' 』(Golden SAMM, 1987)(製作:[[中村幻児]]〔ユーロビジョン)、監督:[[伊集院剛]]、助監督:鬼頭理三 田村良夫、脚本:田辺満、撮影:冨田伸二、出演:芳村さおり 中川あずさ 石原みか [[春川かおり]] [[葵マリ]] マグナムv北斗三条雅樹 嶋弘史)<ref group="注">1988年のフェニックスから出た『ハウツウSMテクニック SMの責め方・楽しみ方』に一部この画像が出ているようだ。こちらは監督・構成:滝川翔、出演:芳村さおり 舞礼奈 牧いずみ。</ref>
*『'''SMマドンナ 愛虐''' 』([[ミリオン]], 1987)
{{SMミンチ! 大隷界 1989}}


==脚注==
==トピック==
*[[セクシーフォーカススクープ]]1985年(昭和60年)7月号に「SM地獄に見る異次元の女王その禁断のパラダイス タブーなき世界が広がる性の奥の細道」として構成・文・二階堂淳子で『'''[[ザ・折檻]]'''』の紹介。「このビデオの仕掛け人は・・・調教した美女の数は67人にも上ると登と言われている謎のSM仕掛人伊集院剛」として紹介。
*『'''ブルーフィルム幻の名作 風立ちぬ'''』([[エクセス]], 1991)が一部で監督:[[伊集院剛]]とあるが、伊集院通の誤植か?
 
==参考文献==
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==注釈==
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2021年8月14日 (土) 14:24時点における最新版

SMファン1988年(昭和63年)5月号、伊集院剛極限までSMをするという事が』で葵マリについて語る伊集院剛とされている人物写真。
伊集院剛 ザ・拷問 新妻篇』ポスター

いじゅういん ごう、(生年月日不詳)。1980年代ににっかつ映画の中で作り出された架空の緊縛師・映画監督・脚本家。実際には志摩紫光が緊縛をおこなっていたので、ほぼイコール志摩紫光と考えてよい。廣木隆一中村幻児石川均などが制作に関わっている。雑誌・映画中などにも登場しているが、当時の助監督がなりすまして出演している。

概説

主に1980年代後半、『ザ・折檻』などハードなSM映画の監督として出現。

実体は、雄プロ廣木隆一石川均中村幻児のユニット名という説[1]と、志摩紫光という説[注 1]がある。

あるいは、企画、制作現場を合わせて、廣木隆一石川均中村幻児志摩紫光ユニットなのかもしれない。

廣木隆一は「80年代に雄プロで働いていた複数の人間が使ったペンネームだった」「私は伊集院剛の最初の3作品(『ザ・SM』『ザ・折檻』『ザ・生贄』)に関与している」「このペンネームを用いることで自由な気持ちになれた」「伊集院剛という実在しない人物の生活を創造するのが楽しかった。電話インタビューまでした」「(葵マリの)SMクラブにはカルチャーショックを受けた」と述べている。[2]

同様のユニット名に豊幹一郎などがある。

主な作品

トピック

  • セクシーフォーカススクープ1985年(昭和60年)7月号に「SM地獄に見る異次元の女王その禁断のパラダイス タブーなき世界が広がる性の奥の細道」として構成・文・二階堂淳子で『ザ・折檻』の紹介。「このビデオの仕掛け人は・・・調教した美女の数は67人にも上ると登と言われている謎のSM仕掛人伊集院剛」として紹介。
  • ブルーフィルム幻の名作 風立ちぬ』(エクセス, 1991)が一部で監督:伊集院剛とあるが、伊集院通の誤植か?

参考文献

注釈

  1. ザ・折檻 』(伊集院剛監督、雄プロ、1985)の現場で映画スチールを担当した田中欣一は、「志摩紫光氏のみが担当していたと理解している。廣木や中村の名前がでるのは信じられない。」と述べている(私信)。
  2. ミリオン配給で劇場公開されていたと思われる。
  3. 2009年に『新版「ざんげ 懺悔M」』として新東宝系ピンク映画上映。製作:雄プロ/配給:新東宝映画/監督:伊集院剛/撮影:遠藤政史・倉本和人/協力:愉芽企画・JAP工房《SM小道具》、出演:志摩紫光、秋川ひろみ、橘美恵子、舞礼奈
  4. 1988年のフェニックスから出た『ハウツウSMテクニック SMの責め方・楽しみ方』に一部この画像が出ているようだ。こちらは監督・構成:滝川翔、出演:芳村さおり 舞礼奈 牧いずみ。
  5. 総集編的作品