中将姫の雪責め

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文楽『鶊山姫捨松』三段目「中将姫雪責の段」

ちゅうじょうひめのゆきぜめ伝統芸能の中の責めの1つで文楽、歌舞伎などで取り上げられる。中将姫が継母に雪中で折檻されるシーンが有名で、伊藤晴雨などに影響を与えた。

概要

雪責め』シーンで有名な文楽・歌舞伎作品。中将姫伝説に基づく狂言『ひばり山古蹟松(雪責め)』に出てくる一場面。中将姫が継母に松に縛られ折檻されるシーン。最初は家来に割竹を持たせて打たせるが、なまぬるいと継母が容赦なく打ち据え髪をつかんで雪の中を引きずり回す。伊藤晴雨が幼少の頃から心を奪われた責めの場面。

中将姫伝説

中将姫は右大臣藤原豊成の娘とされる伝説上の人物。豊成夫妻は子供にめぐまれなかったので、長谷寺の観音に参篭して祈願したところ中将姫を授かる。やがて実母が亡くなり継母に育てられるが、美しい中将姫が孝謙天皇に気に入られると、継母は中将姫を憎むようになり殺害を企てる。姫は長谷寺や雲雀山をさまよい、願成寺に参詣して、十一面観世音菩薩に祈願し、仏教に帰依する。

歴史

浄土宗の縁起絵巻が 発展して「中将姫」伝説となる。

室町時代に能の『当麻』『雲雀山』となる。

さらに古浄瑠璃「中将姫之御本地」

1740年(元文五年)、並木宗輔が五段物人形浄瑠璃『ひばり(鶊)山姫捨松』を豊竹座で上演。三段目が「中将姫雪責の段」

1797年(寛政九年)、「中将姫雪責の段」が義太夫歌舞伎狂言として大阪で上演。

現在でも、文楽『ひばり(鶊)山姫捨松』、歌舞伎『中将姫雪責』『蓮華糸恋曼荼羅』としてしばしば上演。

トピック

  • 願成寺で祈願したところ婦人病が治ったということで、ツムラの中将姫マークが関係する。デザインは高畠華宵
  • 奈良県鳴川町の徳融寺に中将姫雪責めの松がある。
  • 「雪責め」では他に、新内の三大名曲の1つ「明烏夢泡雪(明烏)」が有名。吉原の遊女浦里と春日屋時次郎の情話。借金を重ねた春日屋時次郎をかくまった浦里は、雪の降る中庭の古木にしばられて折檻される。1772年の作。

つながり

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