「白木屋お熊」の版間の差分

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[[画像:shirakiya.jpg|150px|thumbnail|[[伊藤晴雨]]描くお熊。『[[江戸と東京 風俗野史]]』第二巻1929年(昭和4年)より]]
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'''しらきやおくま'''。1727年(享保12年)の実話。浮気殺人を起こした白木屋の娘お熊が大岡越前の捌きにより死罪。市中引き回しの上、斬首。文楽、歌舞伎などのモチーフとなる。
==概要==
==概要==
1727年(享保12年)に江戸で起こった実話。材木商白木屋の娘お熊が、浮気相手の忠八、母の常などと婿の殺害を謀り失敗。大岡越前の捌きにより死罪となる。白無垢の上に黄八丈の小袖を着て、首には水晶の数珠を掛け市中引き回しの上、南大井の鈴ヶ森刑場で斬首。『享保通鑑』『兎園小説余録』『江戸真砂六十帖広本』などに記載され事件は広まり、1775年(安永4年)には文楽作品に、
1727年(享保12年)に江戸で起こった実話。材木商白木屋の娘お熊が、浮気相手の忠八、母の常などと婿の殺害を謀り失敗。大岡越前の捌きにより死罪となる。白無垢の上に黄八丈の小袖を着て、首には水晶の数珠を掛け市中引き回しの上、南大井の鈴ヶ森刑場で斬首。『享保通鑑』『兎園小説余録』『江戸真砂六十帖広本』などに記載され事件は広まり、1775年(安永4年)には文楽作品に、

2014年3月16日 (日) 16:08時点における版

伊藤晴雨描くお熊。『江戸と東京 風俗野史』第二巻1929年(昭和4年)より

しらきやおくま。1727年(享保12年)の実話。浮気殺人を起こした白木屋の娘お熊が大岡越前の捌きにより死罪。市中引き回しの上、斬首。文楽、歌舞伎などのモチーフとなる。

概要

1727年(享保12年)に江戸で起こった実話。材木商白木屋の娘お熊が、浮気相手の忠八、母の常などと婿の殺害を謀り失敗。大岡越前の捌きにより死罪となる。白無垢の上に黄八丈の小袖を着て、首には水晶の数珠を掛け市中引き回しの上、南大井の鈴ヶ森刑場で斬首。『享保通鑑』『兎園小説余録』『江戸真砂六十帖広本』などに記載され事件は広まり、1775年(安永4年)には文楽作品に、

別名

白木屋事件、白木屋お駒、お駒才三、白子屋[注 1]

歴史

1727年(享保12年)12月7日、町中引廻の上、死罪。大岡越前の捌き。

1775年(安永4年)、松貫四・吉田角丸合作文楽『恋娘昔八丈』初演。「白木屋」は「城木屋」、「お熊」は「お駒」となている。

1856年(安政3年)、黙阿弥作歌舞伎『蔦紅葉宇都谷峠[注 2]』の題材として使われている。 市村座で初演。

1929年(昭和4年)、伊藤晴雨が自著『江戸と東京 風俗野史』第二巻でお熊が後手縛りされている絵を添えて紹介している。

トピック

引用文献


注釈

  1. 伊藤晴雨は「白子屋」としばしば記しているが、誤用なのか、意識的に名前を変えたのかは不明。
  2. つたもみじ うつのや とうげ

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