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1955年(昭和30年)、第5巻2号と3号に[[須磨利之|喜多玲子]]の口絵。
1955年(昭和30年)、第5巻2号と3号に[[須磨利之|喜多玲子]]の口絵。

2024年3月5日 (火) 09:24時点における最新版

あまとりあ 1951年(昭和26年)3月創刊号
あまとりあ 1951年(昭和26年)臨時増刊「世界性愛文学選集」
あまとりあ 1955年(昭和30年)8月終刊号

あまとりあ、1951年(昭和26年)3月-1955年(昭和30年)。1951年(昭和26年)から1955年(昭和30年)まであまとりあ社久保書店から発刊された月刊誌。実質上の編集者は高橋鐵で戦後性風俗に大きな影響。

概要

1949年(昭和24年)末から始まる高橋鐵の『あるす・あまとりあ』ブームに勢いづき、同書籍の発行人である久保藤吉高橋鐵の全面支援を受け、あまとりあ社から創刊した風俗誌。 「文化人の性風俗誌」と銘打ち、5年間で臨時増刊2冊を含む56冊を刊行した。同時期には、高橋鐵の『人間探求』も発刊されていたが、こちらは第一出版社からの出版。

発行年・出版社

1951年(昭和26年)3月-1955年(昭和30年) あまとりあ社久保書店

発行人・編集人

編集人:中田雅久

印刷人:久保長吉

主な出来事

1940年代、大元社名で文芸物を出版していた[1]

1950年(昭和25年)11月、中田雅久が原稿依頼に高橋鐵を訪れたのをきっかけに、当時あまとりあの創刊を計画していた高橋鐵久保藤吉に誘われてあまとりあ社に入社[2]

1951年(昭和26年)2月、3月創刊号。わいせつ容疑で摘発[注 1][2]

1951年(昭和26年)4月、あまとりあ4月号に松井大周了仙寺閑話 艶朗即菩提』。北里俊夫『ストリッパーと性生活』など。4月21日に了仙寺にて『あまとりあ祭り』の開催の知らせ。

1951年(昭和26年)4月21日、『あまとりあ』の発行が軌道に乗ったことを祝し、「あまとりあ祭」として80名で伊豆・蓮台寺温泉に旅行。一行には高橋鐵伊藤晴雨、三宅一朗、川上三太郎、岡田甫、池田文痴庵、正岡容、林家正楽、北里俊夫、南部僑一郎、武野藤介、小野常徳が[2]

1951年(昭和26年)12月、わいせつ容疑で摘発[注 2][2]

1952年(昭和27年)春、高橋鐵邸にてあまとりあ社の座談会。出席者:高橋鐵伊藤晴雨佐藤倫一郎清水三重三サトーハチロー坂本篤。この時、『論語通解』が高橋鐵の手に渡った模様[3]

1955年(昭和30年)、第5巻2号と3号に喜多玲子の口絵。

1955年(昭和30年)8月、終刊倍大号。終刊号の編集に須磨利之が関わっている。

2014年(平成26年)10月22日、代官山の「風土cafebar山羊に聞く」にて『新続あるす・あまとりあ -第0刊-』イベント。久保書店との共同企画。出演:ヴィヴィアン佐藤、山崎春美、永山薫。

主な寄稿者

高橋鐵 伊藤晴雨 三宅一朗 川上三太郎 岡田甫 池田文痴庵 正岡容 林家正楽 式場隆三郎 北里俊夫 南部僑一郎 武野藤介 小野常徳 大場正史 五島勉 古川ロッパ 加藤芳郎 斎藤昌三 丸木砂土 大宅壮一

主な記事

エピソード

  • 表紙の三色刷は当時としては珍しい[2]
  • 高橋鐵からの依頼で中田雅久が始める。
  • 高橋鐵の自宅が実質的な編集分室[2]
  • タイトルは、ラテン語の「アルス・アマトリア」=性愛の技術が由来。

引用文献

  1. あまとりあ1955年8月号
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 中田雅久あまとりあ回顧録』in 藤本義一編『あまとりあ傑作選』(東京スポーツ新聞社, 1977)
  3. 安田義章江戸を読む 別巻 伊藤晴雨・幻の秘画帖』(二見書房)

藤本義一『あまとりあ傑作選』(東京スポーツ新聞社出版局, 1977)

注釈

  1. 歌川国麿の「春色玉揃」が性行為を連想させるとして。
  2. 伊藤晴雨の「女賊捕物帖」が問題となる。

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つながり

高橋鐵