伊集院剛
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いじゅういん ごう、(生年月日不詳)。1980年代ににっかつ映画の中で作り出された架空の緊縛師・映画監督。実際には志摩紫光が緊縛をおこなっていたので、ほぼイコール志摩紫光と考えてよい。廣木隆一、中村幻児、石川均などが制作に関わっている。雑誌・映画中などにも登場しているが、当時の助監督がなりすまして出演している。
概説
主に1980年代後半、『ザ・折檻』などハードなSM映画の監督として出現。
実体は、雄プロの廣木隆一、石川均と中村幻児のユニット名という説[1]と、志摩紫光という説[注 1]がある。
あるいは、企画、制作現場を合わせて、廣木隆一+石川均+中村幻児+志摩紫光ユニットなのかもしれない。
廣木隆一は「80年代に雄プロで働いていた複数の人間が使ったペンネームだった」「私は伊集院剛の最初の3作品に関与している」「このペンネームを用いることで自由な気持ちになれた」「伊集院剛という実在しない人物の生活を創造するのが楽しかった。電話インタビューまでした」「(葵マリの)SMクラブにはカルチャーショックを受けた」と述べている。[2]
同様のユニット名に豊幹一郎などがある。
主な作品
- 『THE SM』(ミリオンフィルム, 1984)(監督:伊集院剛、出演:早乙女宏美 中村京子 石川亜美)
- 『ザ・折檻』(雄プロ, 1985) (配給:にっかつ、監督:伊集院剛、撮影;佐々木一、出演:末次富士子 志摩紫光 クララ 島津アンナ 早乙女宏美 若林あや子)
- 『懺悔M・虐待』[注 2][注 3](ジャパンホームビデオ, 1985)(レーベル:アリスJAPAN、監督:伊集院剛、出演:秋川ひろみ)
- 『懺悔M・奴隷部屋』(ジャパンホームビデオ, 1985)(レーベル:アリスJAPAN、監督:伊集院剛、出演:松本美恵子、舞礼奈)
- 『懺悔M・針とみみず』(ジャパンホームビデオ, 1985)(レーベル:アリスJAPAN、監督:伊集院剛、出演:村上奈津子)
- 『SM図鑑 美少女縛り』(志摩プランニング, 1987)(監修:伊集院剛、出演:牧いずみ 藤よう子 花村恵 葵マリ-)
- 『ザ・生贄』(雄プロ, 1987.11.15)(配給:にっかつ、 製作:奥村幸士、監督:伊集院剛、助監督:大工原正樹、出演:末次富士子 志摩紫光 上條美沙 北村愛)
- 『裏』(ミリオン, 1986.9)
- 『ザ・生贄2』(雄プロ, 1987.11.15)(配給:にっかつ、監督:伊集院剛、助監督:鎮西尚一、脚本:吉本昌弘 伊集院剛、撮影;本和比人、出演:島崎梨乃 金箔そうじ 松岡愛子 佐野恵 志摩紫光)
- 『伊集院剛 ザ・拷問 新妻篇』(雄プロ, 1987.2.7)(配給:にっかつ、監督:伊集院剛、助監督:光石富士朗、脚本:沢木毅彦 伊集院剛、撮影:佐藤才輔、出演;嶋田美姫 松岡愛子 小林瞳 志摩紫光)
- 『SM女帝・葵マリー引退記念作品 愛虐の館 』(Golden SAMM, 1987)(製作:中村幻児〔ユーロビジョン)、監督:伊集院剛、助監督:鬼頭理三 田村良夫、脚本:田辺満、撮影:冨田伸二、出演:芳村さおり 中川あずさ 石原みか 春川かおり 葵マリ マグナムv北斗三条雅樹 嶋弘史)[注 4]
- 『SMマドンナ 愛虐 』(ミリオン, 1987)
- 『大隷界』[注 5](アリスジャパン, 1989)(製作:ユーロビジョン、監修・構成:伊集院剛、出演:志摩紫光、葵マリ、嶋田美姫、秋川ひろみ、佐伯リカ、村上奈津子)
トピック
- セクシーフォーカススクープ1985年(昭和60年)7月号に「SM地獄に見る異次元の女王その禁断のパラダイス タブーなき世界が広がる性の奥の細道」として構成・文・二階堂淳子で『ザ・折檻』の紹介。「このビデオの仕掛け人は・・・調教した美女の数は67人にも上ると登と言われている謎のSM仕掛人伊集院剛」として紹介。
- 『ブルーフィルム幻の名作 風立ちぬ』(エクセス, 1991)が一部で監督:伊集院剛とあるが、伊集院通の誤植か?
参考文献
注釈
- ↑ 『ザ・折檻 』(伊集院剛監督、雄プロ、1985)の現場で映画スチールを担当した田中欣一は、「志摩紫光氏のみが担当していたと理解している。廣木や中村の名前がでるのは信じられない。」と述べている(私信)。
- ↑ ミリオン配給で劇場公開されていたと思われる。
- ↑ 2009年に『新版「ざんげ 懺悔M」』として新東宝系ピンク映画上映。製作:雄プロ/配給:新東宝映画/監督:伊集院剛/撮影:遠藤政史・倉本和人/協力:愉芽企画・JAP工房《SM小道具》、出演:志摩紫光、秋川ひろみ、橘美恵子、舞礼奈
- ↑ 1988年のフェニックスから出た『ハウツウSMテクニック SMの責め方・楽しみ方』に一部この画像が出ているようだ。こちらは監督・構成:滝川翔、出演:芳村さおり 舞礼奈 牧いずみ。
- ↑ 総集編的作品