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それまで奇数月の隔月発行だったものが通巻第10号(昭和62年/1987年6月)より月刊化。 | それまで奇数月の隔月発行だったものが通巻第10号(昭和62年/1987年6月)より月刊化。 |
2013年5月3日 (金) 07:37時点における版
概要
松本裕氏によって三和出版から発行されたSM専門の投稿雑誌。当初はSMマニア増刊号として発行されていたが後に定期刊行化した。誌名は通巻第1号から『マニア倶楽部』で通している。読者からの告白、投稿写真、イラスト、小説、杉浦則夫氏による緊縛写真、志摩紫光氏による調教ルームなどで構成されている。
異説:SMマニア倶楽部が誌名変更したもの。
古くは奇譚クラブや2009年に惜しまれて休刊となったS&Mスナイパーなどと並びおよそ30年にも及ぶ超長期的な継続出版を続け、ライバル誌が創刊されては消えゆく中、今なお存続し続けている数少ないSM専門誌でもある。平成25年4月現在通巻第283号となり隔月発行の為3年後に300号を迎える予定、関連書籍や派生本を含めると軽く400巻を超える。
通巻第1号の巻末挨拶文を一部掲載。 「その誌面の中で所謂「プロ」の占める割合が少なければ少ない程、そのSM誌の魅力は増す、と言っても過言ではありません。そもそもSM誌とは「奇譚クラブ」「風俗奇譚」の昔より、偉大なるアマチュアリズムの産物でした。『マニア倶楽部』は本邦唯一の本格投稿SM誌であること、ここに宣言します。」
関連書籍としてマニア倶楽部デラックス、マニア倶楽部GOLD、別冊マニア倶楽部、マニア倶楽部プレミアム、マニア倶楽部美少女メモリアル、マニア倶楽部写真館、マニア倶楽部特別編集ManiacLoveText、特選マニア倶楽部映像、その他数え切れない程の派生本やビデオ・DVDなどが多数出版されている。
発行年・出版社
1986年(昭和61年)、三和出版
2013年(平成25年)、三和出版 出版継続中
発行人・編集人
開始 | 終了 | 編集人 | 発行人 | 発行所 |
---|---|---|---|---|
1986年(昭和61年)1月 | 1986年(昭和61年)9月 | 松本裕 | 浅田昌弘 | 三和出版 |
1986年(昭和61年)11月 | 1992年(平成4年)4月 | 松本裕 | 松本裕 | 三和出版 |
1992年(平成4年)5月 | 1992年(平成4年)6月 | 松本裕 | 真田信之 | 三和出版 |
1992年(平成4年)7月 | 1996年(平成8年)4月 | 東本満 | 真田信之 | 三和出版 |
1996年(平成8年)5月 | 1999年(平成11年)3月 | 東本満 | 谷川俊介 | 三和出版 |
1999年(平成11年)4月 | 2005年(平成17年)12月 | 東本満 | 小野寺一 | 三和出版 |
2006年(平成18年)1月 | 2007年(平成19年)6月 | 小野寺一 | 遠藤靖晃 | 三和出版 |
2007年(平成19年)7月 | 2010年(平成22年)3月 | 二宮英次 | 井出藤吉 | 三和出版 |
2010年(平成22年)4月 | 2010年(平成22年)4月 | 二宮英次 | 井出藤吉、山之内幸 | 三和出版 |
2010年(平成22年)5月 | 2012年(平成24年)1月 | 井出藤吉 | 山之内幸 | 三和出版 |
2012年(平成24年)3月 | 継続中 | 松本裕 | 丘崎太郎 | 三和出版 |
歴史
SMマニア増刊号時代
通巻第1号(昭和61年/1986年1月)~通巻第3号(昭和61年/1986年5月)までSMマニア増刊号として発行されていた。その為、投稿記事などもSMマニア読者を中心とした投稿記事となっている。
定期刊行化
通巻第4号(昭和61年/1986年7月)以降、定期刊行雑誌としてSMマニアから独立。後にSMマニアは出版社をマイウェイ出版に変更したが、マニア倶楽部は三和出版に残った。
これに伴い雑誌コードが02012-xxから08331-xxに変更され登録上は別の雑誌という扱いに成っている。これ以降、現在に至るまで雑誌コードに変更は無い。
月刊化
それまで奇数月の隔月発行だったものが通巻第10号(昭和62年/1987年6月)より月刊化。
ヘアヌード解禁の影響
平成3年/1991年のSantaFeに代表される篠山紀信による一連のヘアヌード写真集が摘発されないまま放置された事が発端となり、ヌード写真業界はアンダーヘアを公開する事でプレミアが付くと思われる様になってしまい、続々とヘアヌード写真が登場し始める。
マニア倶楽部もこの例に漏れず、平成6年/1994年頃からヘアヌード解禁の悪影響を受けはじめ、それまでの剃毛&股縄という緊縛美の王道を離れて不様にも恥毛をどうどうと晒してしまう写真が登場しはじめる。
合併号
通巻第115号(平成8年/1996年3月4月)にマニア倶楽部としては初の合併号として3月号と4月号を合併、翌5月号の新装刊に備える。
これ以降、大幅な刷新を行う前月には合併号が登場する様になる。
通巻第230号(平成17年/2005年11月12月)合併号、翌月号から『インスパイア★ハードロマン』
通巻第247号(平成19年/2007年5月6月)合併号、翌月号から『実体験告白誌』に原点回帰
新装刊
通巻第116号(平成8年/1996年5月)より投稿記事などにもカラー写真を多用し、その殆どをカラー化したが同時にページ数を50ページほど減らしている。
インスパイア★ハードロマン
通巻第231号(平成18年/2006年1月)より、それまでの「実体験告白誌」という副題を廃止し、装いを新たに「インスパイア★ハードロマン」としている。この号からしばらく継続して団鬼六特集を組み、また初の試みとして付録DVDを付けたが半年後にDVDはいったん廃止される。
編集・発行人が代わった事もあり、それまでの落ち着いた雰囲気のマニア倶楽部とは装いを異にし、表紙に全裸緊縛女性を多数採用するなどケバケバした印象の雑誌に変貌してしまったが、結局このインスパイア★ハードロマン時代は1年半の短命に終わった。
DVD付録付き隔月化
通巻第248号(平成19年/2007年7月)より編集・発行人を刷新、副題を旧来の「実体験告白誌」に戻し、毎号DVDを付録、これを常態とした。この号からは通巻第230号以前(通巻第115号以前と言っても良いかもしれない)と同様の落ち着いた雰囲気のマニア倶楽部に原点回帰しつつ、より洗練された装いと成っている。この号以降のグラビヤにはセーラー服姿のモデルを多用しはじめモデルの外見が黒髪の清楚な印象かつ剃毛(或いは脱毛)されたロリ系へと移行、チラリズムや背徳感を楽しめる内容で変態紳士の心を鷲掴みにしている。
これを境に各種派生本が誕生しはじめ、その殆どにDVDを付録とした。
付録DVD付き派生本の例:リアル家畜シリーズ9巻、真性M奴隷図鑑2巻、投稿未熟マゾヒズム4巻、少女性愛遊戯2巻、他多数
日本緊縛師列伝
- 『日本緊縛師列伝 第一回 関西 峯山夜叉』 マニア倶楽部2010年(平成23年)3月号
- 『日本緊縛師列伝 第二回 東海 蓬莱かすみ』 マニア倶楽部2010年(平成22年)5月号
- 『日本緊縛師列伝 第三回 北陸 鬼弐束』 マニア倶楽部2010年(平成22年)7月号
- 『日本緊縛師列伝 第四回 北海道 空曼』 マニア倶楽部2010年(平成22年)9月号
- 『日本緊縛師列伝 第五回 四国 縄羅』 マニア倶楽部2010年(平成22年)11月号
- 『日本緊縛師列伝 第六回 関西 紅苑』 マニア倶楽部2011年(平成23年)1月号
- 『日本緊縛師列伝 第七回 東海 PONKICHI』 マニア倶楽部2011年(平成23年)3月号
- 『日本緊縛師列伝 第八回 甲信越 ブッポウソウ』 マニア倶楽部2011年(平成23年)5月号
- 『日本緊縛師列伝 第九回 中国 朱果』 マニア倶楽部2011年(平成23年)7月号
- 『日本緊縛師列伝 第10回 中国 Dumpeal』 マニア倶楽部2011年(平成23年)9月号
- 『日本緊縛師列伝 第11回 東北 本縄匠』 マニア倶楽部2011年(平成23年)11月号
- 『日本緊縛師列伝 第12回 関東 R-TERA』 マニア倶楽部2012年(平成24年)1月号
- 『日本緊縛師列伝 第13回 関東 神威十兵衛』 マニア倶楽部2012年(平成24年)3月号
- 『日本緊縛師列伝 第14回 関西 武田肛悦』 マニア倶楽部2012年(平成24年)5月号
- 『日本緊縛師列伝 第15回 関東 縄次郎』 マニア倶楽部2012年(平成24年)7月号
- 『日本緊縛師列伝 第16回 北海道 こぅじ』 マニア倶楽部2012年(平成24年)11月号
エピソード
本誌を創刊した松本裕氏は通巻第70号(1992年6月号)を最後に編集・発行から退いていたが、通巻第276号(2012年3月号)で実に20年ぶりに編集人として返り咲いている。
注釈