「英和SM辞典」の版間の差分
提供:SMpedia
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*'''no no''':親が幼い子供に「やってはいけないこと」として使う言葉。転じて、やってはいけないプレイや技法。 | |||
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*'''OTK''':Over the Kneeの略。膝の上に載せてお尻を叩くスタイル。 | *'''OTK''':Over the Kneeの略。膝の上に載せてお尻を叩くスタイル。 | ||
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2013年5月15日 (水) 16:27時点における版
A
- Artist:「縛り手」を意味する。「Model」(縛られ手)と対語。【類】Bakushi, Kinbakushi, Rigger, Rope Top
- Asexual:性交渉に興味のないこと、人。
B
- Bakushi:「縛師」が英語になったもの。特に日本式緊縛の愛好者が好んで使う。【類】Artist, Kinbakushi, Rigger, Rope Top
- BBW:「big beautiful woman」の略。豊満女性を好む趣味。
- BD(B&D, B/D):Bondage and Dominanceの略。日本で使う「SM」に近いかもしれない。
- BDSM:Bondage、Dominance、Discipline、Submission、Sadism、Masochismをひっくるめて表す略号として1987年頃に米国で生まれた言葉(「BDSMという言葉の誕生」参照。)の略。日本で使う「SM」に近いかもしれない。
- Bedroom Bondage:夫婦や恋人間でプライベートで楽しむ緊縛プレイ。
- Bent over:腰を折ってお尻を突き出しスパンキングを受ける姿勢。椅子や机に手をついたり、四つん這いになる姿勢も含む。
- Bondage:本来は「拘束」を意味する言葉であり、縄(ロープ)による拘束や革製品・金属器具による拘束も含む。より広く、日本でいうところのSMプレイを意味する場合もある。「緊縛」はあくまでBondageの中の1つの種類であるので、Bondage=緊縛と単純に置き換えるのは危険である。
- Boolaーboola:後手高手小手縛りで、最初に両腕を縛る時の縛り方を指す。詳しくはBoolaーboolaのページ参照。
- Bottom:SMシーンでは『縛られる側の人』あるいは、より広く『受け手』を意味する。詳細は「TopとBottomの語源」参照。
- Box tie:後手高手小手縛りとほぼ同義。類義語:Chest harness
C
- Cane:ケーン。籐の茎を意味するが、SMシーンでは、籐や竹でできた鞭を意味する。
- Caning:ケーンを用いて鞭打つこと。
- Clomun:カラム。欧米のロープシーンの縛り方の表現で頻繁に使われる用語。「柱」を意味するが、ここでは「腕」「脚」「胴体」などの柱状の体の部分を意味する。「One Clomun Tie」「Two Clomun Tie」などを参照。
D
- DMs:「Dungeon Masters」あるいは「Dungeon Monitors」の略。BDSMシーンでのサークル活動において、プレイが危険にならないように監視する人。DMs自身はプレイに参加しない。
- D/s:(=D&s、Ds)。Dominanceとsubmissionの関係。また、そのプレイ。
- Discipline:鍛錬やそのための懲罰の意味。転じて、それらを含むSMプレイ。お仕置きプレイ。
- Dom:=Dominant(男性名詞)
- Domme:=Dominant(女性名詞)
- Dominance:「支配」「優勢」という意味から、「責めること」「支配すること」。
- Dominants:「支配する人」「優勢にある人」という意味から、「責め手」「ご主人様」「女王様」。【類】Top。Dominationは責めること、支配すること。
- Dungeon:「地下牢」を意味する。BDSMシーンでのサロン的なプレイをする場所。
F
- Femdom:フェムドム。Female dominationの略で、女性がS、男性がMのプレイ・関係を意味する。
- Fetishist:フェティシスト(フェティストではない)。マイナーな性的嗜好をもつ人。和製英語の「マニア」に近い。
H
- Harness:欧米のロープシーンの縛り方の表現で頻繁に使われる用語。乗馬や登山で体に装具し他の道具との連結に使う装置が語源で、胸回り、腰回りの土台となる縄のかかりを表現する。
- Hard Limits:完全NGのプレイ内容。初めての人とプレイする時は、予めはっきりとHard Limits項目を伝えておくのが大切。【類】Soft Limits
- Heteroflexible:同性愛運動にも理解があり、場合によっては同性愛行為も拒まない。
- Horny:「エッチな」に相当する形容詞。"I'm feeling horny."などの表現。
K
- Kinbakushi:「緊縛師」が英語になったもの。特に日本式緊縛の愛好者が好んで使う。【類】Artist, Bakushi, Rigger, Rope Top
- Kinky:変態の、倒錯した、といった意味。日本語の「近畿」と発音が同じらしく、「Kinki University(近畿大学)」などは英語圏の人たちには面白く聞こえるようだ。
L
- Leather:本来は「革(皮)」を意味するが、レザーコスチュームを好んで着用する文化グループやそれに属する人々を意味する。特に米国では「ゲイ文化」「ゲイ」を意味する言葉としてしばしば使われる。また、米国ではゲイ文化とBDSMが、日本人が想像する以上に深い関係を持っているために、LeatherがBDSM文化を連想させる場合も多い。
M
- Masochism:マゾヒズム。被虐性愛。1886年(明治19年)のクラフト=エビングによる造語で小説家マゾッホに由来する。日本語の「マゾ」はこの言葉に由来するが、ニュアンスが異なるので使用には注意。
- Master:ご主人様(女性の場合はMistress)
- Missionary position:「正常位」を意味する。転じて、ノーマルなセックス。「missionary」は本来は「布教に従事する」を意味する。
- Mistress:女王様(男性の場合はMaster)
- Model:「縛られ手」を意味する。「Artist」(縛り手)と対語。この表現を嫌う人もいるので注意。
- Monogamous:「一夫一婦性の」の意味で、不特定多数と性的交渉をもたないこと、人。【反】Polygamous
- M-jo:「M女」が英語になったもの。(=Mjos)
- M/s:Master & slaveの略。
N
- no no:親が幼い子供に「やってはいけないこと」として使う言葉。転じて、やってはいけないプレイや技法。
O
- OTK:Over the Kneeの略。膝の上に載せてお尻を叩くスタイル。
P
- Paddle:ヘラや櫂、ひれ足の意味だが、SMシーンではヘラ状のスパンキング道具。
- paddling:ヘラ状のスパンキング道具を用いてお仕置きすること。
- Pansexual:汎性欲主義者。1980年中頃以降のインターネット上で広くS&M、B&D、D/sを趣味にする人として用いられるようになった。
- Pervert:「ヘンタイ」「スケベ」に近い英語。コンテクストによって強い意味を持つので注意。
- PIV:penis in vaginaの略で、ノーマルセックスを意味する。
- Play:日本語の「プレイ」とほぼ同じ意味。ただし、"Play"は動詞なので、”I'm going to play with her"のように使う。"Play Party"(プレイパーティー)、 "Play Date"(プレイ日) 、 "Play Partner"(プレイ相手)などの名詞的な使い方も存在する。稀にSessionが「プレイ」と同じような意味で使われる場合もある(特に女王様プレイ系)。
- Poly:Polyamorous、Polyamoryの省略形。
- Polyamorous:「多愛主義」とでも訳すべき言葉。愛する人を一人に限定するのではなく、同時に複数の人を愛するライフスタイル。複数の共同生活のような形で実践されることもある。肉体的な関係のみを意味するものでもない。SMシーンで使われる時は、互いにパートナーが一人以上の関係も許容するスタイルを意味する。
- Polyamory:=Polyamorous。互いにパートナーが一人以上の関係も許容するスタイルを意味する。
- Power Dynamics:「パワー・ダイナミクス」。「Power Exchange」と同じく米国式BDSMを理解するキーワード。Power Exchangeの項参照。
- Power Exchange:「パワー・エクスチェンジ」。ゲイシーンで造語された、米国式BDSMの幹となる基本概念。主導権のとりあいを通じてBDSMプレイを楽しむといった意味。Power Exchangeの項参照。
R
- Rigger:ロープ使い。本来は「巻揚げ係」という意味で、英語圏では縄師と似た意味で広く使用されている。ただし、日本式緊縛の愛好者は「Rigger」と呼ばれることを好まず、「Rigger」と「Bakushi」「Kinbakushi」を分けて使っている。【類】Artist, Bakushi, Kinbakushi, Rope Top
- Rope Bottom:「縛られ手」といった和訳か?「Rope Bunny」「Rope Sluts」に比べて、比較的安全(そう呼ばれることに嫌悪感をもつことが少ないという意味で)に使える言い回し。
- Rope Bunny:「bunny」はウサギ。和訳は「縄好きチャン」といったところか。ただしこの表現を嫌う人もいるので注意。
- Rope Sluts:「slut」は本来「ふしだらな女」を意味するが、BDSMシーンでは「〜が好きでたまらない女」というポジティブな意味に転じている。「Rope Sluts」の和訳は「縄好き女」というところか?「Pain Sluts」(苦痛系大好き女)などの使い方もある。ただし、「何々 Sluts」という表現を嫌う人もいるので注意。
- Rope Top:「縛り手」【類】Artist, Bakushi, Kinbakushi, Rigger, Rope Top
S
- Sadism:サディズム。加虐性愛。1886年(明治19年)のクラフト=エビングによる造語でマルキ・ド・サドの名にに由来する。日本語の「サド」はこの言葉に由来するが、ニュアンスが異なるので使用には注意。
- Sadomasochism:苦痛や恥辱を伴うプレイで性的興奮を感じること。日本のSMとはニュアンスが異なるので注意。
- Safeword:BDSMシーンで、受け手が出すNGサイン。プレイ開始前に責め手と予めSafewordをきっちりと決めておくのがルールとなっている。
- Saturday night palsy:「橈骨神経麻痺」のこと。土曜日の夜に恋人を腕枕していたら腕が痺れちゃった、という語源。「橈骨神経麻痺」は緊縛による事故の1つ。
- Scene:シーン。「コミュニティー」を意味する。同好者のネットワーク。ゲイシーン、BDSMシーンなど。
- Sexploitation:「SEXの産業化」を意味する。
- Slave:「奴隷」の意味。
- SM(S&M, S/M):日本で使う「SM」より強い意味があるかもしれない。日本で使う「SM」は米国の「BD」に近い。米国の「SM」はより「加虐嗜好」「被虐嗜好」といった精神病理的側面が強調されている。もっとも、日本の「SM」マニアにも米国の「SM」マニアと重なる部分がある。日本の「SM」が幅広い嗜好を含むことを考えると、「BDSM」が日本の「SM」により近い言葉だと考えて良い。
- Soft Limits:Hard Limitsよりはやや弱い禁止項目。十分な納得の上でならプレイすることもないことはない、といった感じの禁止項目。すなわち、信頼感が確立できない限りNGの項目。初めての人とプレイする時には、予めHard Limitsのプレイ項目、Soft Limitsのプレイ項目を伝えておくべき。
- Spanker:お尻を叩く側の人。カー。【反】Spankee
- Spankee:お尻を叩かれる側の人。キー。【反】Spanker
- Straight:異性愛者で同性愛には興味がない。
- Sub:=Submissive
- Submissive:「服従的」の意味で「受け手」という訳が適当であろう。(=Top)
- Submission:「受け手」
- Switch:1950年代頃から「同性愛」「異性愛」の両方が可能なことを意味していたが、80年代のゲイ・シーンで「責め手」役と「受け手」役を時と相手により変えることのできる人、という使われ方が始まった。Switchは、古くは「小枝で鞭打つ」という意味をもっていた(今ではこの意味では使われていない)。線路の「切り替え機」が小枝に似ているためにSwitchと呼ばれるようになり、さらに現在のOn-OFF「スイッチ」へと意味が広がった。
T
- TK:高手小手の略。「後手高手小手」の【用法1】として使われる場合が多い。
- Top:SMシーンでは『縛り手』あるいは、より広く『責め手』を意味する。詳細は「TopとBottomの語源」参照。
V
- Vanilla:ゲイ・シーンで生まれた隠語で「アナルSEXを伴わないオーラル中心のSEX」を意味する。転じて、ノーマルセックスやノーマルな性的趣向を意味する。「ヴァニラ」には「平凡」「つまらない」といった意味がある(ヴァニラ味がそうなので)ので、「ノーマルでつまらない」という意味が込められている。Vanillaの語源はラテン語で「鞘」(ヴァニラの実の形が鞘だから)を意味する「vagina」で、これがスペイン語の「vaina」になり、そこから「vanilla」となった。
W
- Whip:鞭。
- Whipping:鞭打ち。