木馬責め

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頂点を上にして横に置いた三角柱を跨がせることで股間を責める拷問具。ヨーロッパでは遅くとも17世紀ごろから使われていたようで、Spanish donkeyとして知られる。日本でも『落穂集』(1727)に年貢を払わない百姓を「木馬ニ乗せ責」めたとの記述がある。戦後、伊藤晴雨らが責めの1つとして絵画などで紹介し、その後SMのモチーフの1つとして、小説、絵画、写真、映画などに広く登場する。

概要

大道寺友山『落穂集』(1727)巻三『秋至り収納之事』の中に「惣て七十年余も以前之義は諸国共ニ秋先ニ至り候ても其村々名主たる者之家ニハ水牢木馬抔と申すものを支配いたし、百姓共の中ニて私欲をかまへ収納致兼候ものハ件の水牢ニ被入木馬ニ乗せ責て収納為致候所ニ近年ハ在辺之百姓共も正路ニ罷成律儀ニ収納致にや、彼水牢木馬等之沙汰を承候ハず[1]」とある[2]

西欧でも17世紀ごろから拷問具として同様の装置が利用されていたようで、Spanish donkeyとも呼ばれ、19世紀の米国南北戦争でも使われていた[3]

別名

木馬 木馬責 木馬責め 三角木馬 Spanish donkey Chevalet Cavalletto Wooden horse

小説・記事等

見るともなしに頁を開くと、グラビアの口絵で、女が三角型の木馬に跨って責められている絵が目に入った。跨った足の先には、両側とも錘りがつけられ、苦しさに身もだえしている光景であった。

分譲写真

映画

  • 徳川女刑罰史
  • 団鬼六 少女木馬責め 監督:加藤文彦、脚本:石井隆 にっかつ 1982

ギャラリー

引用文献

  1. 「一般的に七十年以上前には諸国共に秋口になると村々の名主たる者の家には水牢木馬などというものを設置し、百姓の中に私欲をはり納税しない者はその水牢に入れ、木馬に乗せ責めて納税させたものですが近年は何処でも百姓も正直になり、律儀に納税するためか彼の水牢木馬等のことは聞いて居りません」
  2. 古文書を楽しむ
  3. Wikipediaより
  4. https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Osiol_hiszpanski_wisnia6522.JPG

注釈

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