日本悪魔クラブ
1979年から1990年頃まで、代田橋のスタジオで定期的に「SM実験劇」を開催していた劇団。出演は高木常吉。
概要
アングラ劇団の劇団員を中心として1979年(昭和54年)後半頃から代田橋のマンションスタジオで公演を開始。出演:高木常吉、運営:佐藤哲でスタートし、1980年代後半に運営は佐藤哲からわたなべに交代。1990年頃までスタジオ公演を続ける。SMショーの歴史においても重要な存在。
別名
場所
東京都世田谷区大原2-22-15代田ハイム501号[1](劇団スタジオ)
歴史
1979年(昭和54年)、毎土曜日に『日本悪魔クラブSM実験劇』代田橋で開催されているとSMプレイ情報 1979年11月号に紹介。女優の卵を2人の男性が責めると。佐藤マネージャーがインタビューされている。
1980年(昭和55年)2月中毎土曜日、『SM性夢』作・演出:国社連、出演:志摩のり子、聖純子[2]。
1980年(昭和55年)3月、「縄女/修羅場の季節」公演。高木マヤが出演[3]。
1980年(昭和55年)4月、ウイークエンドスーパー1980年(昭和55年)4月号の『気軽にSMのオ勉強ができる代表的2大SM劇団』の特集記事に、「シアタースキャンダル」と「日本悪魔クラブ」が紹介される。「創設されてから1年6ヶ月」「主宰者は佐藤哲」「団員は10名」とある(インタビューそのものは3月以前)。
1980(昭和55年)8月30日、日本悪魔クラブの劇団スタジオにて『1周年特別公演 SM大祭典”縄女”』作・演出:国社連[4]。
1980年(昭和55年)9月中毎土曜日、『SM大祭典”淫夢”』作・演出:国社連、出演:西エリ子、野木ジュン[4][5]。
1980年(昭和55年)9月中毎日曜日、『SM撮影会”春乱”』作・演出:国社連、出演:村田和江、笹木よし子。問い合わせ先:劇団今井英臣事務所[4][6]。
1980年(昭和55年)10月中毎土曜日、『激唇』出演:東よし子、秋吉久見[7]。
1980年(昭和55年)11月中毎土曜日、『緊縛の感触』作・演出:国社連、出演:風見舞子、青山マキ[7]。
1981年(昭和56年)9月12, 15, 19, 23, 26日、日本悪魔クラブの劇団スタジオにて『SM大祭典 縄肌』作・演出:国社連、出演:山崎ますみ、リサ[8]。
1983年(昭和58年)5月、日本悪魔クラブの劇団スタジオにて『濡れて翔ぶ』作・演出:国社連[9]。
1983年(昭和58年)10月、日本悪魔クラブの劇団スタジオにて『SM・処刑の部屋』[10]。
1983年(昭和58年)12月-1月、日本悪魔クラブSM実験劇『SM・恥辱散華』作・演出:国社連[11]
1984年(昭和59年)、S&Mスナイパー4月号に「SM実験劇」案内。毎土曜日に劇団スタジオで1時間。当日3,000円。作・演出:国社連。
1984年(昭和59年)10月6-27日、毎土曜日の19:00から劇団スタジオ(代田橋駅付近)にて『蜜のいけにえ」。当日3,000円[12]。
1985年(昭和60年)12月、S&Mスナイパー12月号に「SM実験劇」案内。毎土曜日に劇団スタジオで1時間。当日3,000円
1980年代後半、どこかの時点で退団した佐藤哲の後継としてわたなべが参加し、出演高木常吉、運営わたなべの体制に変わる[13]。
1986年(昭和61年)11月15, 22日、日本悪魔クラブの劇団スタジオにて『SM・闇の中の女』出演:田代葉子[14]。
1987年(昭和62年)4月18, 25日、日本悪魔クラブの劇団アトリエにて『SM・美食の女』出演:田代葉子[15]。
1987年(昭和62年)7月、SMスピリッツ7月号に日本悪魔クラブのSM実験劇の夕べが紹介。主宰は高木常吉とある。モデル:大川しのぶ。「定期公演も13年目」とある。
1988年(昭和63年)、フォトスナイパー4月号に「SM実験劇」の案内。3月の毎土曜日に劇団スタジオ(代田橋駅付近)にて1時間。
1989年(平成元年)頃に、毎週土曜日、京王線代田橋の劇団スタジオで「SM実験劇」「妖虐撮影会」「特別会員の会」など。
1989年(平成元年)4月、SMスピリッツ4月号に日本悪魔クラブの「SM実験劇」(毎週土曜日、3,000円)「淫虐撮影会」(3月26日、1万円)のイベント案内。主催は高木常吉とある。場所は代田橋の劇団スタジオ。
1989年(平成元年)6月、SMスピリッツ6月号に日本悪魔クラブの「SM実験劇」(毎週土曜日、3,000円)「淫虐撮影会」(5月28日、1万円)のイベント案内。主催は高木常吉とある。場所は代田橋の劇団スタジオ。
1989年(平成元年)、SMスピリッツ12月号に「SM実験劇」の案内。毎土曜日。3000円。
1989年(平成元年)頃に『セクシャル耽美』として活動形態を変えたのかも知れない。
エピソード
- SMプレイ情報 1979年11月号の記事では「女優の卵を2人の男性が責めると」あるので、スタート当初は高木常吉以外にも演者がいたのか、あるいは、佐藤哲も出演していたのかもしれない。
- 長田英吉も出演したことがあるようで、「『悪魔クラブ』・・マンションの一室で筋肉モリモリの男性が主催してM女を責めるという会」と回顧していたようだ[16]。
ギャラリー
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SMプレイ情報1979年(昭和54年)11月号
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ウイークエンドスーパー1980年(昭和55年)4月号
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ウイークエンドスーパー1980年(昭和55年)4月号
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Billy1983年(昭和58年)3月号。『SM・恥美な拷問』。
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SMスピリッツ1987年(昭和62年)7月
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セクシャル耽美第2回定期公演『美獣の口唇・・・』。BIZARRE MAGAZINE 1990年(平成2年) Vol. 1より。演出:高木常吉とある。
引用文献
- ↑ SMプレイ情報1979年(昭和54年)11月号
- ↑ ぴあ1988年(昭和55年)No.97
- ↑ ウイークエンドスーパー1980年(昭和55年)4月号
- ↑ 4.0 4.1 4.2 ぴあ1988年(昭和55年)No.111
- ↑ LOVEDAY'S 1980年11月号
- ↑ LOVEDAY'S 1980年11月号
- ↑ 7.0 7.1 ぴあ1980年(昭和55年)No.115
- ↑ ぴあ1981年(昭和56年)No.138
- ↑ 別冊S&Mスナイパー1983年(昭和58年)6月号
- ↑ ぴあ1983年(昭和58年)No.198
- ↑ S&Mスナイパー1984年(昭和59年)2月号
- ↑ ぴあ1984年(昭和59年)No.225
- ↑ X
- ↑ ぴあ1986年(昭和61年)No.280
- ↑ ぴあ1987年(昭和62年) No.291
- ↑ 長田一美「長田英吉NOW」1999年6月9日。