中野クィーン

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中野クィーンの入っていたビル
S&Mスナイパー1985年(昭和60年)5月号の『実践的SM大全「中野クィーン/女王様たちの主張』より関和子の記事。


なかのくぃーんは1980年(昭和55年)頃から中野区中野にあった本田富朗によるSMクラブ。関和子ママを中心に花真衣、森美貴など多くのSM関係者が在籍した。中野クィーンのスタジオは明智伝鬼や長田英吉のビデオ撮影にもしばしば利用されていた。

概要

1980年(昭和55年)頃からあったと思われる最も古いSMクラブの１つ。中野区の中野駅近くに20世紀の終わり頃まで存在していた。クラブのママ関和子により数多くの伝説的な女王様が育てられた。経営者の本田富朗は、ファミーホームソフトで映像製作もおこなっていたが、その多くが中野クィーンで撮影されている。映像緊縛教材としては最も初期の1つである『SM教室縛り編』(アロー, 1982)も中野クィーンで撮影されている。また、1987年(昭和62年)からは、明智伝鬼が定期的にSMショーを開催していた場所としても有名で、明智伝鬼や桜田伝次郎の映像作品には、中野クィーンのスタジオがしばしば登場している。他にも長田英吉や武いさをなどが同スタジオを使っていた。花真衣や森美貴、山田詠美も中野クィーンに在籍していた女王様である。

別名

中野クィーン クイーン 中野スタジオ・クィーン Studio中野クイーン スタジオクイーン 女王の城

所在地

中野区中野2-29-6 第14東京ビル3F, 4F

歴史

中野クィーンの女王様たち

(1975年頃からあったという書き込みもある[1]が真偽は不明)。

1980年(昭和55年)、女王様SMクラブとして本田富朗により設立。関和子が初代女店主[2]。

1981年(昭和56年)、S&Mスナイパー1981年(昭和56年)9月号に広告。

1982年(昭和57年)、緊縛教材ビデオとしては最も古い作品の１つである『SM教室縛り編』(アロー, 1982)が中野クィーンで撮影されている。緊縛師はジョー田中で、関和子も出演している。

1982年(昭和57年)5月、新綺譚5月号に「中野『クィーン』・和子ママ」の取材記事。

1982年(昭和57年)7月1日、SMバーバレラ 創刊号に紹介記事。

1985年(昭和60年)5月、S&Mスナイパー1985年(昭和60年)5月号に『実践的SM大全「中野クィーン/女王様たちの主張』。

1987年(昭和62年)7月、明智伝鬼がスタジオファントムを組織[3]して中野クィーンで定期的にショーを始める[4]。

1989年(昭和64年)春、中野クィーンから『クイーン オブ クイーン』シリーズが発売開始。

1990年(平成2年)、ファミーホームソフトのABUレーベルから『クイーン オブ クイーン』が販売。

1999年(平成11年)、本田富朗の死去に伴い、経営者が変わる。スタジオそのものは貸しスタジオとして2009年(平成21年)まで存続。

2000年(平成12年)2月、「CARMEN』vol.6の「ありがとう中野クィーン」で「今年の二月幕を閉じた」「風営法の所持者が(本田富朗)氏であったため」との記載。

雑誌広告

主なミストレス

要確認

関和子、サリー、忍[注 1]、花真衣、ダイアナ、ケイコ、良子[注 2]、かおり[注 3]、弓子[注 4][5]、ダイアナ[注 5]、めぐみ、ひろみ、森美樹、ヤオイユリ、アリサ、すみれ、竜子[注 6]、純子、夏樹、りこ、京子[注 7]、ちか[注 8]

主な作品

エピソード

  • Studio中野クイーン当時の部屋の説明によると、【ROOMｰA 】明智伝鬼先生がパーティーやビデオ撮影に使うお部屋です。吊り用チェーンブロック２機、鉄製檻、拷問用椅子、診察台、三角木馬。【ROOMｰB 】チェーンブロック２機、イルリガートル、十字架。【ROOMｰC 】縛り等に適した部屋で、チェーンブロック２機、責め用回転板、木製檻、木の柱、天井も格子。【ROOMｰD 】X型回転板、十字架、鉄製檻、チェーンブロック３機完備
  • 元「東京サウナ」のビル。
  • 2Fにはかつて、美容院があった模様。その後、雀荘などになる。
  • 裏口に出る階段があり、裏口にはかつて八百屋があった模様。
  • 1986年頃から、パチンコ屋の横の看板に、スタジオクイーンて表示されるようになった。
  • 本田富朗の死後、貸しスタジオStudio中野クイーンとしてプレイルームは残り、ここを使った、中野フォービトゥン、PIXY(〜2002)、アダマスなどのSMクラブが続いたが、2009年(平成21年)暮れには貸しスタジオも閉鎖。他業種の風俗店が入っている、
  • 作家の山田詠美が元中野クィーンの女王様であったとするネット上の書き込みが多くある。
  • スタッフに鈴木[1]。
  • 「ウチの師匠(長田英吉)は ビデオより 生のステージにこだわってたから。ビデオ制作は ファミーホームソフトの本田社長から 誘われて ビデオ撮影に参加してました。 」「師匠(長田英吉)は劇場の社長を辞めて（雇われ社長でしたので次に別な社長がきまして） フリーでいたから 社長が温情で お仕事を回して ってところでして。ただ 師匠(長田英吉)の性格には合わなかったから そんなに続かなかったんですが」「クイーンは本田社長自ら 作りあげた部屋、シャワーを自作してつけたり いろいろ自作されてたところで。趣味を地でいったお部屋でしたね。」(長田一美, Twitter へのコメント, 2015.12.10)
  • 「鏡ばりの部屋とか 本田社長が趣味の方だっただけに 深いです。 クイーンの忘年会、師匠(長田英吉)と行って。あそこの女王様、気配りがあって 細やか。社長は飲むの好きで クイーンは ファミリー的な感じでした。お金ない時に 社長に業務用のビデオ借りて 師匠のショー撮影しにいったこともありました。」「余談ですが。 晩年、師匠(長田英吉)に何故ビデオやらなかったか聞いたら ステージは生が１番と思ったし、何度でも やれるからいいと思った、と。 小さい画面で臨場感ないからと。」(長田一美, Twitter へのコメント, 2015.12.10)
  • 「何度かお部屋を借りて遊びました。」(吉田よい, Twitter へのコメント, 2015.12.10)

引用文献

  1. ↑ 1.0 1.1 2chへの書き込みから
  2. ↑ 北原童夢『SMクラブの考現学』S&Mスナイパー1989年(平成元年)3月号
  3. ↑ エピキュリアン
  4. ↑ 北原童夢『明智伝鬼と戦後日本のSM史』in 『変態さんがいく』(別冊宝島編集部, 2000)
  5. ↑ 「女王の履歴書」S&Mスナイパー1990年(平成2年)7月号

注釈

  1. ↑ 2chの書き込みによると1957年(昭和32年)生まれ。
  2. ↑ よしこ。東京音工のビデオに出演。
  3. ↑ 2chの書き込みによると1983年(昭和58年)頃在籍していた。
  4. ↑ 般若の入れ墨をしていた。クイーンスナイパーとしてS&Mスナイパーに１年間出ていた。
  5. ↑ 2chの書き込みによると1984年(昭和59年)頃在籍していた。
  6. ↑ 1988年(昭和63年)頃のSMシークレットに出ている。
  7. ↑ 2chの書き込みによると、後の六本木レーヌのママ。
  8. ↑ 2ch他のネット書き込みによると、山田詠美。
  9. ↑ オランダDOMA所属

お役たちweb

つながり

黒鬼 関和子 明智伝鬼 桜田伝次郎 長田英吉 武いさを 花真衣

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