「木馬責め」の版間の差分
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2023年5月8日 (月) 07:57時点における最新版
頂点を上にして横に置いた三角柱を跨がせることで股間を責める拷問具。ヨーロッパでは遅くとも17世紀ごろから使われていたようで、Spanish donkeyとして知られる。日本でも『落穂集』(1727)に年貢を払わない百姓を「木馬ニ乗せ責」めたとの記述がある。戦後、伊藤晴雨らが責めの1つとして絵画などで紹介し、その後SMのモチーフの1つとして、小説、絵画、写真、映画などに広く登場する。
概要
大道寺友山『落穂集』(1727)巻三『秋ニ至り収納之事』の中に「惣て七十年余も以前之義は諸国共ニ秋先ニ至り候ても其村々名主たる者之家ニハ水牢木馬抔と申すものを支配いたし、百姓共の中ニて私欲をかまへ収納致兼候ものハ件の水牢ニ被入木馬ニ乗せ責て収納為致候所ニ近年ハ在辺之百姓共も正路ニ罷成律儀ニ収納致にや、彼水牢木馬等之沙汰を承候ハず[1]」とある[2]。
西欧でも17世紀ごろから拷問具として同様の装置が利用されていたようで、Spanish donkeyとも呼ばれ、19世紀の米国南北戦争でも使われていた[3]。
別名
木馬 木馬責 木馬責め 三角木馬 Spanish donkey Chevalet Cavalletto Wooden horse
小説・記事等
- 藤沢衛彦・伊藤晴雨『日本刑罰風俗図史 下』(粹古堂, 1951)に
- 伊藤晴雨『責の四十八手』(1951)に「木馬責。木馬の上にのせて両足に分銅をつける」と解説。
- 黒井邦『猪狩り』奇譚クラブ1956年(昭和31年)6月号
- 「見るともなしに頁を開くと、グラビアの口絵で、女が三角型の木馬に跨って責められている絵が目に入った。跨った足の先には、両側とも錘りがつけられ、苦しさに身もだえしている光景であった。」
- 奇譚クラブ1956年(昭和31年)9月号のp141の囲み記事、失念生『アイデア3 五種の責』のAに「木馬責め」が記載。
- 甲斐仁参『木馬責めに関するノート』奇譚クラブ1957年(昭和32年)4月号。挿絵:栗原伸。
- 1970-80年代に新大久保にあったラブホテル、「夢の城」の『真珠の間』には「檻」や「三角木馬」が設置されており、濡木痴夢男 他がSM雑誌の撮影で利用していた。
分譲写真
映画
ギャラリー
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ポーランドのルブスキ地方博物館に展示されているSpanish donkey[4]。
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奇譚クラブ1967年(昭和42年)『女性刑罰拷問特集』より。
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島本春雄・文、鬼頭暁・画『弄鬼の乱舞』より「⑲快楽木馬」サスペンス・マガジン 1974年(昭和49年)4月増刊号
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『写真 拷問入門 木馬責め』快美 小説SM CLUB 1977年(昭和52年)8月号。
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六本木薫『弄虐の地下洞』』SM奇談POCKET1981年(昭和56年)3月号(挿絵:西村春海)