美しき縛しめ
概要
奇譚クラブの写真を中心に作られた限定本だが、その掲載写真の殆どが未発表のフイルムから厳選され構成されており、雑誌に掲載されていたものとは趣を異にしている。
曙書房時代には生写真をそのまま使った手作りの豪華なアルバムとして第一集、第二集が発売。
天星社時代には現代風の写真集として第三集~第十一集までが発売されている。
両出版社時代ともに書店での店頭販売はされず、専ら本誌読者限定の通信販売のみとされた。
なほ、出版社が暁出版に成って以降、このシリーズは発表されていない。
第1集 縛られた女ばかりの16態
1953年(昭和28年)7月発行。構成:美濃村晃、撮影:塚本鉄三。頒価500円。500部限定。曙書房。
モデルは川端多奈子
印画紙に焼き付けた写真を一枚一枚丁寧に台紙に貼り付けてハードカバーのアルバム仕立てとして発行されています。
当時の価格500円を総務省発表の消費者物価指数を元に平成24年の物価に換算しますと概ね9.2倍の4,600円となります。
第2集 縛られた女ばかりの32態
1953年(昭和28年)12月発行。構成:辻村隆、撮影:塚本鉄三。頒価500円。曙書房。
モデルは本田雅子、村田那美子、高瀬忍、雲井久子、川端多奈子、厚狭春江、杉芙美、坂口利子、中富綾子
第1集と同様の豪華なアルバム仕立て。
第3集 縛られた美女ばかりの超豪華アルバム
1964年(昭和39年)2月1日発行。2月号より予約開始。略号「美3」。頒価1000円。天星社
実に10年の歳月を経て発行された第3集、その間に出版元が曙書房から天星社に代わり、それまでの豪華なアルバム仕立てとは異なり現代風の写真集に近い形となっている。
表紙のタイトルは、限定版第1号 美しき縛しめ 第三集
モデルは絹川文代、長野良子、大塚啓子、梨花悠紀子、関谷富佐子、遠藤百合子、新井マリ子、五月亜紀子、東浦ひかる、竹野ひろ子、愛川悦子、加茂良子、四方清美、桜井葉子、栗本ミチ、大井小夜子、他
当時の価格1000円を総務省発表の消費者物価指数を元に平成24年の物価に換算しますと概ね4.4倍の4,400円となります。
第4集 華々しき女体緊縛の組写真集
1965年(昭和40年)6月以前発行?6月号に広告。略号「美4」。頒価1000円。天星社。
第4集 豊満と清楚
1966年(昭和41年)2月以前発行?3月号に広告。略号「限二」。頒価1000円。天星社。
第4集は2種類あり『豊満と清楚』本体には1964年6月1日発行と印刷されているが当時の奇譚クラブ本誌には広告掲載されないままお蔵入り?に成ったと思われ、後に略号「限二」として改めて突如発売された。タイトルには第4集の記載が残されたままになっており時期的にみてこちらが第4集のオリジナルと思われる。
表紙のタイトルは、限定版第二号 豊満と清楚 美しき縛しめ第四集
奇譚クラブ1966年(昭和41年)3月号51ページには略号「限二」と並んで略号「美4」が同時に広告されている。
第5集 女性刑罰拷問特集 日本版
1965年(昭和40年)8月頃発行?9月号に広告。略号「美5」。頒価1000円。天星社。
「日本女性拷問刑罰集」及び「入墨女賊拷問刑罰集」の分譲写真をまとめて『女性刑罰拷問特集 日本版』とした。
第6集 緊縛美女艶姿百態
1965年(昭和40年)8月10日発行。9月号に広告。略号「美6」。頒価1000円。天星社。
モデルは山原清子、東浦ひかる、木村洋子、鈴木晃子、増田みゆき、大塚啓子、玉田美佐子、梨花悠紀子、絹川文代、長野良子、桜井葉子、新井マリ子
第7集 刺青の魅力を探ぐる
1966年(昭和41年)2月10日に発送。4月号に広告。略号「美7」。頒価1000円。天星社。
モデルは山原清子
妖艶緊縛『刺青の魅力を探ぐる』写真集
第8集 女斗緊縛競艶場面写真集
1966年(昭和41年)2月10日に発送。4月号に広告。略号「美8」。頒価1000円。天星社。
『女斗と緊縛競艶写真特集』
第9集 女性刑罰拷問特集 西洋版
1966年(昭和41年)8月頃発行か?9月号に広告。略号「美9」。一部1000円。天星社。
女性刑罰拷問特集<西洋篇>『革具に拘束される女』媚態七十二葉。
第10集 責められる美女百態
1966年(昭和41年)8月頃発行か?9月号に広告。略号「美10」。一部1000円。天星社。
モデルは一宮百合子、東浦ひかる、美木乃々子、増田みゆき、木村洋子、大塚啓子、絹川文代、山原清子、長野良子、玉田美佐子
第11集 緊縛美態代表作品120葉
1966年(昭和41年)11月頃発行か?12月号に広告。略号「美11」。一部1000円。天星社。
当時のモデル総出演、総勢40名に及ぶモデルの未発表ネガ数千枚の中から120枚を厳選して掲載。