「後手高手小手のいろいろ」の版間の差分
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*参考ビデオ:[[志摩紫光]]『'''[[SM SEX ビギナー編]]'''』([[志摩プランニング]], 1988) | *参考ビデオ:[[志摩紫光]]『'''[[SM SEX ビギナー編]]'''』([[志摩プランニング]], 1988) | ||
*絹のロープを使用。 | *絹のロープを使用。 | ||
*「後ろ手縛り」と呼ぶ。 | |||
*手首を重ねないで上下に組み、手首の内側が外側を向くように配置させる。 | |||
*最初のロープは手首ではなく、腰に巻くのが特徴。縄頭のループに縄を通して絞る。 | |||
*腰から、背中後ろの手首を下から上に二回回す。 | |||
*腰の縄に1度通し、背中側から上にもっていき、左の二の腕にかけ、前を通して背中で折り返して締める。 | |||
*背中で結んで返して、胸の下を回す。 | |||
*背中で返して、ロープを二本に分ける。それぞれを左右の肘の少し上に輪っかを通す形で絞り、肘が開かないように固定。 | |||
==[[濡木痴夢男]]== | ==[[濡木痴夢男]]== | ||
*参考DVD:[[濡木痴夢男]]『'''[[秘技伝授 緊縛入門]]'''』([[ハムレット]], 2001) | *参考DVD:[[濡木痴夢男]]『'''[[秘技伝授 緊縛入門]]'''』([[ハムレット]], 2001) |
2012年1月30日 (月) 21:04時点における版
概要
緊縛テクニックの基本中の基本と言える後手高手小手。緊縛師によって実に様々な縛り方が実践・紹介されている。
ジョー田中
- 参考ビデオ:ジョー田中『SM教室縛り編』(ARROW, 1982)
- 「後手縛り」と呼んでいる。
- 太めの綿ロープを使用。
- 二本折りの縄頭に輪っかを作り、これで手首を縛ることからスタート。
- さらに手首を一回しし、緩まないようにわっかを抜く形で締める(志摩紫光の手首縛りに似ている)。
- 二本のロープを合わせて肩から全面に回し、乳房の下を斜めに通し、腕の下から背面に戻す。
- 再度、肩から前面に回し、逆の乳房を縛る(前から見るとロープはX字)。
- 二本目の縄を背中からスタートされ、二の腕部分から乳房上側を水辺に回して縛る。
- 余った縄は腰に飾り縄。さらに、股縄縛りへと続けている。
志摩紫光
- 参考ビデオ:志摩紫光『SM SEX ビギナー編』(志摩プランニング, 1988)
- 絹のロープを使用。
- 「後ろ手縛り」と呼ぶ。
- 手首を重ねないで上下に組み、手首の内側が外側を向くように配置させる。
- 最初のロープは手首ではなく、腰に巻くのが特徴。縄頭のループに縄を通して絞る。
- 腰から、背中後ろの手首を下から上に二回回す。
- 腰の縄に1度通し、背中側から上にもっていき、左の二の腕にかけ、前を通して背中で折り返して締める。
- 背中で結んで返して、胸の下を回す。
- 背中で返して、ロープを二本に分ける。それぞれを左右の肘の少し上に輪っかを通す形で絞り、肘が開かないように固定。
濡木痴夢男
- 参考DVD:濡木痴夢男『秘技伝授 緊縛入門』(ハムレット, 2001)
- 濡木痴夢男は手首を縛る時、二本を束ねずに縛ってしまうのが特徴(他の緊縛師が避けるべき縛り方と注意する方法)。
- 胸の周りは背中の立て縄で折り返す縛り方。ただし乳房下の縄は折り返さないで同方向に二巻き。
- 左腕から回している。
- 乳房上に1本、乳房下に1本、それぞれ独立に完結して用いる。
- 閂は乳房下の縄ににもかけ、上から下に通している。
宝紅緒
- 参考ビデオ:宝紅緒『緊縛学入門1』(セビアン, 2001年頃)
- 「後小手縛り」と呼ぶ。
- 麻縄を用いている。
- 手首を下から上に二重巻して固定。
- 乳房の上を一回しし、背中で折り返して乳房の下を一回し。
- もともシンプルな後手高手小手の1つ。
- 閂をかけたバージョンも紹介しており、閂は左右に分けた一本の縄で乳房下の縄をわっかで絞るタイプ(長池士と同じ)。
- さらに縄を分けないで二本のまま閂をかけるバージョンも紹介。この場合も、わっかで絞るタイプ。
長池士
- 参考ビデオ:長池士『SMにおける縛り方の極意1』(インターラボ, 2002)
- かなり長い綿ロープを使用。
- 手首が「小手」、二の腕が「高手」で、「後ろ高手小手」はこの両方を縛るのだと解説。
- 手首は二重に巻いて麻縄のように縛る。縄は上から下へ手首に回している。
- 右腕から回している。
- モデルをぐるぐると回すのが特徴。
- 乳房の上は一回しのみ。
- 背中で折り返し乳房の下を一回し。
- 背中で、わっかを抜く形でロープを固定。
- 縄を一本づつにわけ、左右の乳房下側の縄に閂を入れる。
- 閂はわっかを抜く形で二の腕にかかる前後のロープを絞るタイプ。
- 余った縄を背中で結び二本に束ね、肩から前面に回し、乳房下の縄で返して背面に戻す。
- 背面で余った縄を処理して完成。
速水健二
麻来雅人
- 参考DVD:麻来雅人『緊縛心得・巻之一』(縛りの手帖, 2005)
- 「ごてしばり」と呼び、特に腕を水平より上の角度にあげた縛りを「後手高手」と呼んでいる。
- 「脇の締まり」の重要性を強調している。
- 胸の周りは同方向に折り返し無しで二重に回している。
- 右腕から回している。
- 乳房上に1本、乳房下に1本、それぞれ独立に完結して用いる。
- 閂は乳房下の縄ににもかけ、下から上に通している。
- 上記DVDでは、飾り縄として、乳房下縄の正面からかけるものと、乳房上縄の正面からかけるものをそれぞれ紹介している。
有末剛
- 参考DVD:有末剛『緊縛の心と技2 (床技編1)』(十五や, 2009)
- 「後手縛り(ごてしばり)」と呼んでいる。
- 胸の周りは背中の立て縄で折り返す縛り方。ただし乳房下の縄は、立て縄に一回しするが、折り返さないで同方向に進めている場合もある。
- 左腕から回している。
- 継ぎ縄をして、一本で縛る縛り方。
- 閂は乳房上にかけ、下から上に通している(下から上に通すのが良いと強調)。さらに乳房下にも閂を入れる縛りも見せている。
- 飾り縄として後ろから肩を経て、前の乳房下の縄で折り返し、さらに小手の位置で水平に回し、最後は草鞋網の例。継ぎ縄を用いている。
- 腕を水平より上の角度にあげた縛りを「高手小手縛り」と呼んでいる。
奈加あきら
- 参考DVD:奈加あきら『責め縄緊縛術-入門編』(ライブクリエイション, 2011)
- 胸の周りは背中の立て縄で折り返す縛り方。
- 最初は左腕から回している。
- 乳房上に1本、乳房下に1本、それぞれ独立に完結して用いる。
- 閂は乳房下の縄ににもかけ、上から下に通している。