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2023年9月26日 (火) 08:46時点における最新版
論語通解(ろんごつうかい)は、伊藤晴雨が1930年(昭和5年)に出版しようとした春画本。江戸と東京 風俗野史の出版資金調達目的。事前に警察に没収され、巣鴨刑務所に拘留。数冊程度しか現存せず。
概要
伊藤晴雨が1930年(昭和5年)に温古書屋から石版刷りで50部を出版しようとした春画本。事前に警察に没収され、これにより3月、伊藤晴雨は巣鴨刑務所に20日間拘留[1]。4月9日に出所[2]。警察の家宅捜査でコレクションも没収された[3]。
別名
エピソード
- 江戸と東京 風俗野史の出版資金をかせぐために出した春画本とされている[3]。
- 久しく、高橋鐵が所蔵する1冊のみしか残っていないとされていたが、やがてさらに3冊が発見される[4]。
伊藤晴雨作品
- 伊藤晴雨『いろは引・江戸と東京 風俗野史 全6巻』(弘文館、六合館、城北書院, 1927-1932)
- 伊藤晴雨『責の研究』(私家版,1928)
- 伊藤晴雨『責の話』(温故書屋, 1929.9)
- 柳亭左樂『嘘つき彌次郎』in「落語全集 上巻」(大日本雄辯會講談社, 1929.10.10)の挿絵。
- 伊藤晴雨『責めの研究』in 『世界の刑罰性犯変態の研究』(会員頒布, 1930)
- 伊藤晴雨『論語通解』(温古書屋, 1930)
- 伊藤晴雨『女三十六気意』(粹古堂書店, 1930)
- 伊藤晴雨『画家生活内幕ばなし』(1930, 天守閣)
- 伊藤晴雨『北海道樺太十和田湖 回遊記念帖』(城北書院, 1931)
- 伊藤晴雨『女三十六気意』(粹古堂書店, 1932)
- 伊藤晴雨『美人乱舞』(1932, 粹古堂書店)
- 伊藤晴雨『川柳珍画集』(1932, 粹古堂書店)
- 伊藤晴雨『曾我廼家五郎一座絵本』(1932)
- 伊藤晴雨『自畫自伝』(私家版, 1947)
- 伊藤晴雨『江戸の盛り場』(富士書房, 1947)
- 桑野桃華『江戸自慢風流伊達姿』(良文堂書店, 1947.9.10)(装幀:伊藤晴雨)
- 伊藤晴雨『日本変態刑罰畫譜』(私家版, 1947?, 粹古堂取り扱い)[注 1]
- 伊藤晴雨『人肉市場』(私家版, 1947?, 粹古堂取り扱い)[注 1]
- 伊藤晴雨『枕』(粹古堂, 1948)
- 藤澤衛彦・伊藤晴雨『日本刑罰風俗図史 上』(粹古堂, 1948)
- 藤澤衛彦・伊藤晴雨『日本刑罰風俗図史 中』(粹古堂, 1949)
- 伊藤晴雨『責の研究 全』(私家版 , 1950.5.20)
- 伊藤晴雨『凄絶女體 拷問私刑秘畫集』(調査中)
- 藤澤衛彦・伊藤晴雨『日本刑罰風俗図史 下』(粹古堂, 1951)
- 伊藤晴雨『十二ヵ月行事奇態刑罰畫譜』(調査中)
- 伊藤晴雨『責の四十八手』(粹古堂, 1951.1)
- 伊藤晴雨『江戸時代の警察制度』(立花書房, 1951.6.10)
- 伊藤晴雨『黒縄記』(私家版, 1951.9)
- 伊藤晴雨『繪物語皿皿郷談』(粹古堂, 1951)
- 伊藤晴雨『芝居に現れた女の責場』(1951)
- 伊藤晴雨『責のこれくしょん』(私家版, 1952.1.15)
- 伊藤晴雨『ビールが人を殺した話』in 「ほろにが通信」8月号(アサヒビール, 1952)(『アンソロジー ビール』(パルコ, 2014.7.1に再録)
- 伊藤晴雨『危機一髪畫譜』(粹古堂, 1952)
- 伊藤晴雨『與力同心岡ツ引』(粹古堂, 1952)
- 伊藤晴雨『性犯罪と私刑』(粹古堂, 1952)
- 伊藤晴雨『文京區繪物語』(文京タイムス, 1952)
- 伊藤晴雨『責の話』(粹古堂, 1952)
- 伊藤晴雨『責のモデル写真集 第一集〜第三集』(粹古堂, 1952)
- 伊藤晴雨『江戸時代探奇伝説絵巻』(粹古堂, 1952)
- 伊藤晴雨『美人十二支責め繪巻』(粹古堂, 1952)
- 伊藤晴雨『枕』(粹古堂, 1953)
- 伊藤晴雨『恵の露』(粹古堂, 1953(要確認))
- 伊藤晴雨(要確認)『拷問私刑秘画集』(日本特集出版社, 1953)
- 伊藤晴雨『新版・美人乱舞』(粹古堂, 1954)
- 伊藤晴雨・比企雄二『同性愛の秘技を探る』in 太田典禮「第三の性」(妙技出版, 1957)((礫川全次『男色の民俗学』(批評社, 2003)に再録。))
引用文献
- ↑ 城市郎『発禁本 明治・大正・昭和・平成 城市郎コレクション』別冊太陽 (1999, 平凡社)
- ↑ 宮尾與男『伊藤晴雨略年譜』in 「江戸と東京 風俗野史」(図書刊行会, 2001)
- ↑ 3.0 3.1 城市郎『活字のエロ事師たち』(沖積舎, 1989)
- ↑ 天下一本「論語通解」