「檸檬社」の版間の差分
提供:SMpedia
(→エピソード) |
(→雑誌) |
||
(同じ利用者による、間の19版が非表示) | |||
1行目: | 1行目: | ||
[[画像:SMfantazia.jpg|250px|thumbnail|[[SMファンタジア]] 1972年(昭和47年)8月号]] | |||
==概説== | ==概説== | ||
1961年(昭和36年) 頃に[[高倉一]]により設立された出版社<ref name="nagae">[[永江朗]]『'''アダルト系出版社のルーツを探せ!'''』in 別冊宝島「性メディアの50年」(宝島社, 1995)</ref>。『'''小説読切'''』,『'''オール読切'''』などの実話系雑誌からスタートし、週刊男性雑誌の前身ともいえる『'''ヤングマン'''』、官能劇画雑誌の草分け『'''漫画大快楽'''』など、1982年(昭和57年)に解散するまでの20余年で、多くの注目すべき娯楽雑誌を生み出した。[[文献資料刊行会]]と密接な関係。 | 1961年(昭和36年) 頃に[[高倉一]]により設立された出版社<ref name="nagae">[[永江朗]]『'''アダルト系出版社のルーツを探せ!'''』in 別冊宝島「性メディアの50年」(宝島社, 1995)</ref>。[[明文社]]の子会社<ref>[[米澤嘉博]]『戦後エロマンガ史』([[青林工藝舎]], 2010)</ref>。『'''小説読切'''』,『'''オール読切'''』などの実話系雑誌からスタートし、週刊男性雑誌の前身ともいえる『'''ヤングマン'''』、官能劇画雑誌の草分け『'''漫画大快楽'''』など、1982年(昭和57年)に解散するまでの20余年で、多くの注目すべき娯楽雑誌を生み出した。[[文献資料刊行会]]と密接な関係。 | ||
==歴史== | ==歴史== | ||
20行目: | 22行目: | ||
*『'''キューティ画報'''』<ref group="注">別冊YOUNGMAN改題/表紙:[[火鳥こずえ]]/浅井ルリ子・中条亜利砂・原田奈美子・渚マリ ほか</ref>1966年(昭和41年)10月-1972.4(''確認中'') | *『'''キューティ画報'''』<ref group="注">別冊YOUNGMAN改題/表紙:[[火鳥こずえ]]/浅井ルリ子・中条亜利砂・原田奈美子・渚マリ ほか</ref>1966年(昭和41年)10月-1972.4(''確認中'') | ||
*『'''小説女性'''』1969年(昭和44年)1月(編集人:吉岡静子) | *『'''小説女性'''』1969年(昭和44年)1月(編集人:吉岡静子) | ||
*『'''[[プレイパンチ]]'''』 | |||
*『'''[[トップパンチ]]'''』 | |||
*『'''[[ブラックパンチ]]'''』 | |||
*『'''[[ヒットパンチ]]'''』 | |||
*『'''[[Pinkyパンチ]]'''』1970年頃〜 | *『'''[[Pinkyパンチ]]'''』1970年頃〜 | ||
*『'''[[漫画Qt!]]'''』1970年頃〜 | |||
*『'''[[黒の手帖]]'''』1971年(昭和46年)5月〜1972年(昭和47年)9月 | *『'''[[黒の手帖]]'''』1971年(昭和46年)5月〜1972年(昭和47年)9月 | ||
*『'''[[miniエロチカ]]'''』1971年(昭和46年)8月〜 | *『'''[[miniエロチカ]]'''』1971年(昭和46年)8月〜 | ||
*『'''[[Deluxe Qt!]]'''』1972年(昭和47年)〜 | *『'''[[Deluxe Qt!]]'''』1972年(昭和47年)〜 | ||
*『'''[[SMファンタジア]]'''』1974年(昭和39年)11月号〜1975? | *『'''[[SMファンタジア]]'''』1974年(昭和39年)11月号〜1975? | ||
*『''' | *『'''[[実話とおんな]]'''』1975年(昭和40年)8月号 | ||
*『'''[[GULLIVER]]'''』1978年(昭和53年)2月〜(編集人:[[高倉一]]) | |||
*『'''8ミリマガジン'''』1978年(昭和53年)11月1日(編集人:那須正和、発行人:[[高倉一|下平一郎]]) | *『'''8ミリマガジン'''』1978年(昭和53年)11月1日(編集人:那須正和、発行人:[[高倉一|下平一郎]]) | ||
*『'''ガリバー増刊/SM官能アルバム 緊縛のバラード'''』1979年(昭和54年)12月15日(監修:風俗奇譚クラブ、編集:文献資料刊行会、発行人:粕谷幸夫、カメラ:津田幸郎、増田淳、荒川信二、永井久、青木冬彦、モデル:吉永和歌子、水谷百合、森玲子、反川ゆかり、杉浦恵子) | *『'''ガリバー増刊/SM官能アルバム 緊縛のバラード'''』1979年(昭和54年)12月15日(監修:風俗奇譚クラブ、編集:文献資料刊行会、発行人:粕谷幸夫、カメラ:津田幸郎、増田淳、荒川信二、永井久、青木冬彦、モデル:吉永和歌子、水谷百合、森玲子、反川ゆかり、杉浦恵子) | ||
38行目: | 44行目: | ||
*[[高倉一|下平一郎]]『'''詩集 遠い笛'''』(1980.11, [[檸檬社]]) | *[[高倉一|下平一郎]]『'''詩集 遠い笛'''』(1980.11, [[檸檬社]]) | ||
*谷口敬『水の戯れ』』1982年(昭和57年) | *谷口敬『水の戯れ』』1982年(昭和57年) | ||
==表紙== | |||
<gallery> | |||
画像:Pinkypunch.jpg|[[Pinkyパンチ]] 1971年(昭和46年)5月号。 | |||
画像:トップパンチ197106.png|[[トップパンチ]]1971年(昭和46年)6月号表紙。 | |||
画像:minierotikca.jpg|[[Miniエロチカ]]1971年(昭和46)年8月創刊号 | |||
画像:黒の手帖2.jpg|[[黒の手帖]]1971年(昭和46年)11月号 | |||
画像:DeluxeQt.jpg|[[Deluxe Qt!]] 1972年(昭和47年)1月号 | |||
画像:峰村義水01.png|[[檸檬社]]時代の[[SMファンタジア]] 1972年(昭和47年)5月号。 | |||
</gallery> | |||
==エピソード== | ==エピソード== |
2023年9月29日 (金) 09:32時点における最新版
概説
1961年(昭和36年) 頃に高倉一により設立された出版社[1]。明文社の子会社[2]。『小説読切』,『オール読切』などの実話系雑誌からスタートし、週刊男性雑誌の前身ともいえる『ヤングマン』、官能劇画雑誌の草分け『漫画大快楽』など、1982年(昭和57年)に解散するまでの20余年で、多くの注目すべき娯楽雑誌を生み出した。文献資料刊行会と密接な関係。
歴史
1961年(昭和36年) 頃、高倉一により設立。
1976年(昭和51年)、檸檬社にいた亀和田武、小向一實らが退社してアリス出版創業。
1982年(昭和57年)、解散。
所在地
東京都新宿区四谷1-24ニュー上野ビル5F
東京都新宿区四谷2-3 1971年頃
代表的な雑誌・書籍
雑誌
- 『小説読切』
- 『オール読切』
- 『ヤングマン』
- 『キューティ画報』[注 1]1966年(昭和41年)10月-1972.4(確認中)
- 『小説女性』1969年(昭和44年)1月(編集人:吉岡静子)
- 『プレイパンチ』
- 『トップパンチ』
- 『ブラックパンチ』
- 『ヒットパンチ』
- 『Pinkyパンチ』1970年頃〜
- 『漫画Qt!』1970年頃〜
- 『黒の手帖』1971年(昭和46年)5月〜1972年(昭和47年)9月
- 『miniエロチカ』1971年(昭和46年)8月〜
- 『Deluxe Qt!』1972年(昭和47年)〜
- 『SMファンタジア』1974年(昭和39年)11月号〜1975?
- 『実話とおんな』1975年(昭和40年)8月号
- 『GULLIVER』1978年(昭和53年)2月〜(編集人:高倉一)
- 『8ミリマガジン』1978年(昭和53年)11月1日(編集人:那須正和、発行人:下平一郎)
- 『ガリバー増刊/SM官能アルバム 緊縛のバラード』1979年(昭和54年)12月15日(監修:風俗奇譚クラブ、編集:文献資料刊行会、発行人:粕谷幸夫、カメラ:津田幸郎、増田淳、荒川信二、永井久、青木冬彦、モデル:吉永和歌子、水谷百合、森玲子、反川ゆかり、杉浦恵子)
- 『漫画大快楽』1979年(昭和54年)頃〜
- 『漫画バクダン』1980年(昭和55年)頃
- 『ZOOM IN』1980年(昭和55年)1月〜(編集人:ピック・プランニン)
- 『コミック1』1981年(昭和56年)2月〜(編集人:百瀬諒一)
書籍
表紙
-
Pinkyパンチ 1971年(昭和46年)5月号。
-
トップパンチ1971年(昭和46年)6月号表紙。
-
Miniエロチカ1971年(昭和46)年8月創刊号
-
黒の手帖1971年(昭和46年)11月号
-
Deluxe Qt! 1972年(昭和47年)1月号
エピソード
- 「風俗奇譚」で知り合った三島由紀夫には『ヤングマン』に書いてもらったこともある[1]。
- 『キューティ画報』の1967年(昭和42年)12月1日号は檸檬社になっているが、1972年(昭和47年)4月1日〜1974年(昭和49年)2月1日は文献資料刊行会になっている。
- 菊一文字と亀和田武がアリス出版に。
- 小向一實氏は檸檬社をやめて自販機本に専念[3]