秋吉巒
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あきよし らん、1922年(大正11年)-1981年(昭和56年)
概要
画家。『風俗草紙』『奇譚クラブ』『デカメロン』『宝石』『裏窓』『SMコレクター』『サスペンスマガジン』『SMキング』『SMファン』『別冊SMファン』『SM奇譚』『SMプレイ』などの表紙・挿絵をてがけていた。
別名
Ran Akiyoshi、秋吉照國(本名)、秋吉らん、秋吉巒鬼、根元裕、桧山紀太郎
略歴
1922年(大正11年)、京城生まれ。
1946年(昭和21年)、終戦後九州を経て上京[1]。
1950年(昭和25年)頃、『デカメロン』等の表紙の仕事を始める。その後、モダン夫婦讀本、新婦人(昭和28年)、探偵倶楽部(昭和32年)、現代読本(昭和31年)、讀物雑誌(昭和32年)、別冊漫画天国(昭和39年)、人間の記録、不思議な雑誌、『風俗草紙』『奇譚クラブ』『デカメロン』『宝石』『裏窓』『SMコレクター』『サスペンスマガジン』『SMキング』などの挿絵、表紙を書く。
1958年(昭和33年)10月、『探偵倶楽部 耽奇ミステリーよみもの』に掲載された『ムードスリラー 赤い蝙蝠』(構成:秋吉巒、製作:高須信次郎・秋吉巒)では、文も書いていたようだ。
1971年(昭和46年)12月、『SMファン』創刊号の目次カットと藤見郁『人斬り』の挿絵。
1974年(昭和49年)、異端文藝創刊号で特集「秋吉巒の世界」
1981年(昭和56年)、心不全で没。58歳
1982年(昭和57年)、青木画廊で遺作展。
2010年(平成22年)、風俗資料館と青木画廊で『知られざる秋吉巒の世界』展。
エピソード
- 生涯1枚の絵画も売らなかったといわれる。
- 絵は独学で、挿絵の仕事で生計を立てていた。
- 澁澤龍彦が評価。「通俗シュルレアリスム」と呼ぶ。
代表作品
- 緒方惠『肉体の暴風雨』アベック 1950年(昭和25年)12月号の挿絵。
- 香山滋『不具の妖精』風俗草紙1954年(昭和29年)1月号, p122の挿絵。
- 依田精二『婦人諜報部員』裏窓1959年(昭和34年)7月号, p104の挿絵。
- 藤見郁『平家部落の怪』裏窓1959年(昭和34年)7月号, p182の挿絵。
- 島本春雄『夜叉駕籠』裏窓1959年(昭和34年)9月号, p62(挿絵:秋吉巒)。
- 『秋吉巒+アール・デコ+芸術と革命展』美術手帖1982年(昭和57年)12月号
- 秋吉裕一/編『illusion 幻想画家 秋吉巒の世界』(文芸社, 2000)
- 「秋吉巒・四条綾 エロスと幻想のユートピア~風俗資料館秘蔵画選集1」(書苑新社, 2010)[注 1]
引用文献
- ↑ 「秋吉巒・四条綾 エロスと幻想のユートピア~風俗資料館秘蔵画選集1」(書苑新社, 2010)