テンプレート:雪村流における縄尻
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緊縛シーンにおいては縄尻を、2つに折った縄(折り掛け縄) の「開放端」(折り返しではない方)を意味する表現として用いる場合が多い。 しかしながら、雪村春樹の雪村流では、縄尻を縛り手による「受け手のコントロールに用いる縄」として用いている。すなわち、縄の特定部分を表わすというよりはむしろ、機能的な分類による縄の種類を表している。この意味では縄尻の古典的な用法である「罪人などを縛った縄の一端を余して連行する人が持つ部分」に近い使い方とも言える。
雪村流では「後手縛りの手首近く」「足首」「首」「髪」などにコントロールの起点となる「留め」や「結び」を形成し(これを「縄尻を取る」と表現する)、ここから伸びるいわゆる縄の端、すなわち一般的な意味での縄尻を引く際の「力」「方向」「質」を変えることで受け手の感情のコントロールをおこなう。同時に、受け手からの反応を縄尻を通じて受け取る。したがって、「縛り手」と「受け手」が「縄尻」を通してコミュニケーションをおこなうことになる。