「沼正三」の版間の差分

提供:SMpedia
16行目: 16行目:
1959年(昭和34年)、[[奇譚クラブ]]1959年(昭和34年)9月号、[http://nawa-art.com/backnumber/1950/195909/113.html p116]に「'''[[家畜人ヤプー]]'''」「中絶お詫びのご挨拶」。
1959年(昭和34年)、[[奇譚クラブ]]1959年(昭和34年)9月号、[http://nawa-art.com/backnumber/1950/195909/113.html p116]に「'''[[家畜人ヤプー]]'''」「中絶お詫びのご挨拶」。


1981年(昭和56年)、「諸君」(文藝春秋社)で「'''[[家畜人ヤプー]]'''」の作者[[沼正三]]が東京高裁判事[[倉田卓次]]と発表。
1982年(昭和57年)、「諸君」(文藝春秋社)11月号に森下小太郎『'''三島由紀夫が絶賛した戦後の一大奇書 「[[家畜人ヤプー]]」の覆面作家は東京高裁[[倉田卓次]]判事'''』。


2008年(平成20年)11月30日、[[天野哲夫]]永眠。
2008年(平成20年)11月30日、[[天野哲夫]]永眠。


2011年(平成23年)1月30日、[[倉田卓次]]永眠。
2011年(平成23年)1月30日、[[倉田卓次]]永眠。
==代表作==
==代表作==
*[[沼正三]]『'''[[ネクタール]] 神の酒を手に入れる方法'''』[[奇譚クラブ]]1953年(昭和28年)4月号, [http://nawa-art.com/backnumber/1950/195304/01/018.html p23]
*[[沼正三]]『'''[[ネクタール]] 神の酒を手に入れる方法'''』[[奇譚クラブ]]1953年(昭和28年)4月号, [http://nawa-art.com/backnumber/1950/195304/01/018.html p23]

2019年5月24日 (金) 14:23時点における版

ぬま しょうぞう、19xx年(昭和xx年)

概要

文筆家。奇譚クラブ1953年(昭和28年)4月号からマゾの立場で執筆をしている。1956年(昭和31年)12月号から1958年(昭和33年)4月号まで連載された『家畜人ヤプー』は三島由紀夫を始め、渋沢龍彦、寺山修司らの評価を受け、奇譚クラブにユニークな評価を与える一要因となった。

歴史

1922年(大正11年)1月20日、倉田卓次が東京に生まれる。

1926年(昭和元年)3月19日、天野哲夫が福岡市に生まれる。

1953年(昭和28年)、奇譚クラブ4月号, p23に『ネクタール 神の酒を手に入れる方法』。

1956年(昭和31年)、奇譚クラブ1956年(昭和31年)12月号 p124から「家畜人ヤプー」連載開始。

1959年(昭和34年)、奇譚クラブ1959年(昭和34年)6月号、p80。「家畜人ヤプー」第21回第28章で中断。

1959年(昭和34年)、奇譚クラブ1959年(昭和34年)9月号、p116に「家畜人ヤプー」「中絶お詫びのご挨拶」。

1982年(昭和57年)、「諸君」(文藝春秋社)11月号に森下小太郎『三島由紀夫が絶賛した戦後の一大奇書 「家畜人ヤプー」の覆面作家は東京高裁倉田卓次判事』。

2008年(平成20年)11月30日、天野哲夫永眠。

2011年(平成23年)1月30日、倉田卓次永眠。

代表作

沼正三の正体

  • 康芳夫濡木痴夢男が事実をかなり正確に把握している筈である。
  • 前半と後半で作風が異なる。
  • 後半には天野哲夫が何らかの形で関与していた可能性が高い。
  • 濡木痴夢男、小田光雄などは奇譚クラブ投稿時の沼正三=倉田卓次としている。
  • 1970年(昭和45年)、風俗奇譚7月臨時増刊号に嵐山光三郎が『小説・沼正三』を書いている。
  • 1981年(昭和56年)、森下高茂が「諸君」(文藝春秋社)で沼正三が東京高裁判事倉田卓次氏だということを暴露。

エピソード

  • 奇譚クラブ1970年(昭和45年)5月号に「『家畜人ヤプー』公刊さる」。2月10日に都市出版社から。
  • 「平凡パンチ」1970年(昭和45年)2月23日号に「マゾヒスト、沼正三を探せ」
  • 濡木痴夢男氏が、『五十数年前、「いそがしいのはだれでも同じですよ。いそがしいなどと言わないで、『黄色オラミ誕生』の連載をおつづけなさい」と、私に忠告してくれたのは沼正三氏(巷間いわれている沼正三ではなく、本物の沼正三氏)でありました。」と書いている[1]

参考資料

注釈

  1. 1974年(昭和49年)にニトリア書房から、1998年(平成10年)に太田出版から再版。

お役たちweb

鈴木真吾『沼正三と天野哲夫 ある覆面作家の素顔をめぐって 』(和光大学現代人間学部紀要 第3号(2010年3月発行))