「奇譚クラブの別冊・増刊号」の版間の差分
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別刊として確認されているのは1950年(昭和25年)5月の『'''奇譚クラブ別刊 興安嶺 敗走関東軍その後の実相'''』ただ1刊のみである。この号は[[曙書房]]の[[吉田稔]]が編集を担当しながらも[[近畿図書]]社長の[[藤井喜一郎]]が発行人を代行し、発売元も同じく[[近畿図書]]が代行する形式をとった[[奇譚クラブ]]としては他に例の無い刊行形態を採用している<ref group="注" name="ryunosu"></ref>。 | 別刊として確認されているのは1950年(昭和25年)5月の『'''奇譚クラブ別刊 興安嶺 敗走関東軍その後の実相'''』ただ1刊のみである。この号は[[曙書房]]の[[吉田稔]]が編集を担当しながらも[[近畿図書]]社長の[[藤井喜一郎]]が発行人を代行し、発売元も同じく[[近畿図書]]が代行する形式をとった[[奇譚クラブ]]としては他に例の無い刊行形態を採用している<ref group="注" name="ryunosu"></ref>。 | ||
発売当初から新東寶(宝) | 発売当初から新東寶(宝)での映画化が決定しており、その広告が表紙の見開きに掲載されている<ref group="注" name="ryunosu"></ref>。 | ||
終戦間際の関東軍と中共便衣隊の死闘を描きつつ、そこで活躍する三人の女学生の波乱万丈を描いた物語。この女学生が捕縛され緊縛され裸に剥かれた挿絵が巻頭及び本文中に散見される。 | |||
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2016年3月28日 (月) 00:07時点における版
概要
奇譚クラブの別冊・限定版・増刊号をまとめている。
増刊号は奇譚クラブ本誌と同じ雑誌コード(IBMコード)2805-xxとして発行されているが、天星社時代の別冊は雑誌コード(IBMコード)が印刷されていない点で大きく異なる[注 1]。
別刊
別刊として確認されているのは1950年(昭和25年)5月の『奇譚クラブ別刊 興安嶺 敗走関東軍その後の実相』ただ1刊のみである。この号は曙書房の吉田稔が編集を担当しながらも近畿図書社長の藤井喜一郎が発行人を代行し、発売元も同じく近畿図書が代行する形式をとった奇譚クラブとしては他に例の無い刊行形態を採用している[注 1]。
発売当初から新東寶(宝)での映画化が決定しており、その広告が表紙の見開きに掲載されている[注 1]。
終戦間際の関東軍と中共便衣隊の死闘を描きつつ、そこで活躍する三人の女学生の波乱万丈を描いた物語。この女学生が捕縛され緊縛され裸に剥かれた挿絵が巻頭及び本文中に散見される。
別冊
別冊は曙書房時代と天星社時代では異なる扱いで、曙書房時代は本誌通刊番号に含まれる様だが天星社時代の別冊1号は創刊号として新たな雑誌を創刊した形にしている[注 1]。
曙書房時代
1949年(昭和24年)1月、『別冊奇譚クラブ 世界歡楽街めぐり』
1949年(昭和24年)4月、『別冊奇譚クラブ 第七天國探訪記』[注 2]
1949年(昭和24年)10月、『別冊奇譚クラブ 歡楽街探訪』[注 3]
天星社時代
1960年(昭和35年)10月、『別冊奇譚クラブ 秋冷新星号 「告白、手記、体験」特集』第1巻 第1号[注 4]
1960年(昭和35年)11月、『別冊奇譚クラブ 十一月特選号 特異小説『淫火』『狐灯』』第1巻 第2号
1960年(昭和35年)12月、『別冊奇譚クラブ 『マゾヒズム特集号』』第1巻 第3号
1961年(昭和36年)1月、『別冊奇譚クラブ特別号』第2巻 第1号
限定版
特集号、特別号
1959年(昭和34年)2月、『第1弾 緊縛フォトアラベスク 略号「あらべすく」』 定価五百円
1960年(昭和35年)2月、『第2弾 緊縛写真と緊縛画集 略号「緊縛」』 定価五百円
1960年(昭和35年)?月、『第3弾 緊縛写真グラフ集 略号「グラフ」』 定価五百円
1961年(昭和36年)1月、『第4弾 別冊奇譚クラブ特別号 略号「別特」』 定価五百円
写真集
1964年(昭和39年)2月、『限定版第一号 美しき縛しめ 第三集』 略号「美3」
1964年(昭和39年)6月、『限定版第二号 美しき縛しめ 第四集』 略号「限二」
1965年(昭和40年)6月、『限定版写真集 美しき縛しめ 第四集』 略号「美4」
1965年(昭和40年)8月、『限定版写真集 女性刑罰拷問特集 日本版』 略号「美5」
1966年(昭和41年)2月、『限定版写真集 美しき縛しめ 第七集』 略号「美7」
1966年(昭和41年)2月、『限定版写真集 美しき縛しめ 第八集』 略号「美8」
1966年(昭和41年)8月、『限定版写真集 女性刑罰拷問特集 西洋版』 略号「美9」
1966年(昭和41年)8月、『限定版写真集 美しき縛しめ 第十集』 略号「美10」
1966年(昭和41年)11月、『限定版写真集 美しき縛しめ 第十一集』 略号「美11」
増刊号
1952年(昭和27年)2月、通刊第4x号 第6巻 第2号『魅惑』
1953年(昭和28年)12月、通刊第63号 第7巻 第13号『アリスの人生学校』
1958年(昭和33年)1月、通刊第103号 第12巻 第2号『責小説特集』
1958年(昭和33年)7月、通刊第110号 第12巻 第9号『SADO特集 第一集』
1958年(昭和33年)12月、通刊第115号 第12巻 第14号『青い廃院』
1959年(昭和34年)1月、通刊第118号 第13巻 第2号『『悦辱小説と緊縛写真』特集 No.1』
1959年(昭和34年)4月、通刊第122号 第13巻 第6号『SADO特集 第二集』
1959年(昭和34年)6月、通刊第125号 第13巻 第9号『『悦辱小説と緊縛写真』特集 No.2』
1959年(昭和34年)11月、通刊第131号 第13巻 第15号『SADO特集 第三集 地獄の無法地帯』
1960年(昭和35年)1月、通刊第134号 第14巻 第2号『『悦辱小説と緊縛写真』特集 No.3』
1960年(昭和35年)3月、通刊第137号 第14巻 第5号『SADO特集 第四集 美しき残虐物語』
1960年(昭和35年)4月、通刊第139号 第14巻 第7号『『悦辱小説と緊縛写真』特集 No.4』
1960年(昭和35年)6月、通刊第142号 第14巻 第10号『『悦辱小説と緊縛写真』特集 No.5』
1963年(昭和38年)11月、通刊第183号 第17巻 第12号『写真と絵画〔文献〕特集』[注 5]
1964年(昭和39年)6月、通刊第191号 第18巻 第7号『花と蛇特集』前編15章[1]
1966年(昭和41年)12月、通刊第222号 第20巻 第13号『花と蛇特集』続編23章[1]
1968年(昭和43年)1月、通刊第236号 第22巻 第2号『花と蛇特集』前編15章+続編23章[1]
1969年(昭和44年)5月、通刊第253号 第23巻 第6号『花と蛇特集』美女を狙う狼達+新展開27章[1]
1970年(昭和45年)8月、通刊第269号 第24巻 第9号『花と蛇決定版』前編15章+続編23章+新展開27章+加筆9章、合計74章[1]
1970年(昭和45年)12月、通刊第274号 第24巻 第13号『女体緊縛写真集』
企画されながらも発売に至らなかった別冊・増刊号
1958年(昭和33年)2月、臨時増刊号 マゾヒズム随筆『ある夢想家の手帖から』[2]
196x年(昭和3x年)x月、限定版特別号 『第五弾 「緊縛女体の表情アップ」』[3]
196x年(昭和3x年)x月、限定版特別号 『第六弾 「アルバムと画集」』[3]
引用文献
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 龍之巣:花と蛇特集号参照
- ↑ 龍之巣:消えた奇譚クラブ臨時増刊号
- ↑ 3.0 3.1 限定版特別号 第三弾 広告欄
注釈
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 従って増刊号は(一部の例外を除いて)本誌の通刊番号に組み込まれており出版状況の把握が容易だが、天星社時代の別冊には通刊番号が無く出版状況の把握が困難。曙書房時代にいたっては記載がまちまちで更に困難。詳しくは龍之巣を参照。
- ↑ 編集・発行人は吉田稔。表紙は須磨利之。杉山清詩などの文。海部渡『梅田娘の體臭』に須磨利之の挿絵。瓜生正美『中京美人の横顔』の挿絵、魁京二や亀井七郎も須磨利之の変名と思われる【要出典】。
- ↑ これは4月の『別冊奇譚クラブ 第七天國探訪記』の表紙だけを付け替えて販売されたもの【要出典】。
- ↑ 創刊号という記載がある。編集・印刷・発行人は吉田稔。
- ↑ 奇譚クラブ1964年(昭和39年)2月号, p34に塚本鉄三が悪書追放運動と重なった不運を嘆いている。
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