連鎖劇

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芝居のなかに活動写真(無声映画)を幾場面も交互に採り入れ,連続して上演する演劇。映画場面は舞台にスクリーンをおろし,同じ俳優が裏でせりふをいった。1908年9月,東京宮戸座で4世沢村源之助主演の《女さむらひ》がその最初とされる。新派俳優山崎長之輔,井上正夫らも大正初期にさかんに上演したが,1917年の興行法改正により中止。トーキーになってから新築地劇団がキノドラマと称して《嗤(わら)ふ手紙》(1939)を上演した。