肉体の門

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戦後まもなく話題となった田村泰次郎の小説。戦後有楽町のパンパン(売春婦)の生活を描いた作品だが、その中の半裸リンチシーンが戦後SMファンの心に残っている。

小説

1947年(昭和22年)5月、雑誌「群像」に発表。

舞台

1947年(昭和22年)8月1日に帝都座五階劇場にて「空気座」[注 1]により公演。仕掛け人は秦豊吉。脚本は小沢不二夫、演出は小崎政房[注 2]。ロングランは半年間続き、50万人程の観客を動員した。三條ひろみが扮した娼婦ボルネオ・マヤのリンチシーンがSMファンを含む多くの人々の心を奪う。


1947年(昭和22年)12月、『肉体の門』空気座北陸公演。

1948年(昭和23年)2月、『肉体の門』空気座九州初公演。

1949年(昭和23年)1月、『続肉体の門』空気座日劇小劇場公演。

1949年(昭和23年)3月、『続肉体の門』空気座九州公演。

映画

1948年版

マキノ雅弘監督。

空気座の演出をした小崎政房が製作。脚本も同じく小沢不二夫。俳優では田崎潤(=田中実)、春名薫、花村陽子、成瀬昌彦も空気座から。

1964年版

鈴木清順監督。

1977年版

1988年版

五社英雄監督。出演はかたせ梨乃、名取裕子、山咲千里、松居一代。

TV

2008年(平成20年)、TV朝日。観月ありさ。

==注釈==

  1. 1946年(昭和21年)、小崎政房を座長として結成。第1回公演は1946年10月。1949年3月には日劇小劇場で『獄門島』。1949年(昭和24年)には解散。主な団員は左卜全、田崎潤(=田中実)、春名薫、花村陽子、成瀬昌彦。
  2. 戦前、ムーランルージュ新宿座の脚本家として活動すると共に、大都映画では松山宗三郎の芸名で俳優として活躍。映画監督作品もある。