魁駒松梅桜曙微
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いちばんのりめいきのさしもの
概要
河竹黙阿弥の歌舞伎作品。1815年(文化12年)の曲亭馬琴『皿皿郷談(べいべいきょうだん)』から、「紅皿欠皿」のくだりを河竹黙阿弥が脚色したもの。欠皿こと楓姫(かえでひめ)が継母やその連れ子紅皿に折檻をうける場面が有名。高々と縛り上げられた欠皿が、割竹で打たれ、束にした針で刺され、胸に蛇を入れられ責められる。伊藤晴雨のお気に入り。
別名
紅皿欠皿(べにざらかけざら)、月欠皿恋路宵闇(つきのかけざらこいじのよいやみ)
歴史
1865年(慶応元年)3月、守田座で初演。欠皿は澤村田之助が演ずる。この時の怪我が原因で澤村田之助は四肢を失う。
1945年(昭和20年)8月、伊藤晴雨が終戦直後、浅草東京倶楽部の地下で『浅草名物見世物展』での挿絵芝居「紅皿欠皿」を製作[1]。
引用文献
- ↑ 安藤鶴夫『浅草六齣』in 『演劇界』(1945)
注釈