海明寺裕
提供:SMpedia
かいめいじ ゆう、1958年(昭和33年)4月16日-
概要
1980年(昭和55年)、漫画家デビュー。当初SF系の作品を発表していたが、1995年(平成7年)頃からSM系の成人漫画を多く発表。代表作として女性を犬(人間イヌ)として調教してゆく過程を描いた『K9』シリーズなど。
別名
略歴
1958年(昭和33年)4月16日、愛知県名古屋市に生まれる[1]。
1960年代後半、小学生時代から自分専用の「実用漫画」を書き続けており彼の作品構想は、この頃始まった[2]。
1970年代前半、中学生時代に風俗奇譚、奇譚クラブと出会い「変態」の世界へ[2]。
1980年(昭和55年)、『は~い!』」にて商業誌デビュー[1]。
1995年(平成7年)、三和出版の「月刊フラミンゴ」1号にて成年漫画家としてデビュー。
2003年(平成15年)頃、アシスタントの女性漫画家小杉あやと結婚[3]。
2012年(平成24年)8月、三和出版 秘性8号より連載開始。
2012年(平成24年)10月22日~11月3日、ヴァニラ画廊での室井亜砂二の『女犬夢図鑑』グループ展に参加。
2013年(平成25年)5月、右脳に出来た脳内出血により意識不明の重体となり病院へ搬送され手術を受ける。術後数日で意識が回復するも半身麻痺等の障害が残りリハビリ中。
エピソード
- 室井亜砂二を心の師と仰ぎ[4]、同氏の絵画展広告を自身のホームページに掲載するなどの活動をしていた[注 3]。
- 単行本『girl Hunt』(平成11年1月)20ページの絵はマニア倶楽部通巻第91号(平成6年3月号)19ページのグラビアそっくり[注 4]。
- 単行本『めしべのアルバム』に室井亜砂二氏とのエピソードとともに氏による書き下ろしイラストが掲載されている。
- 室井亜砂二氏と交流する以前から同氏は自身のHPで海明寺裕の漫画を紹介していた[5]。
- 単行本『body Shop』に海野やよいが「あたしも飼われたいと思いました」と感想を自画像付きで寄せている。
- 2013年(平成25年)5月段階で、コミック単行本を13冊出版[注 5]しているが、その殆どがK9(人間イヌ)関連の作品[注 6]
- 商業誌以外にも、同じ名前で同人誌(「朝鮮飴」「メガトンパンチ」など)にも執筆・投稿。
- 『K9』では1990年代というネット文化黎明期にもかかわらずネットを中心とした物語を展開している[6]。
- インターネットが開始された早い時期からNIFTY SERVEでフォーラムの協力スタッフを務めるなど、ネット事情に詳しかった[6]。
- 英語のタイトルを付ける場合、最初の文字を必ず小文字にし次を大文字にしている(例外はK9とM.E.Mのみ)。
『body Shop』『eXpose』『girl Hunt』『puppy Love』『volunteer Breeding』『the Interior』など。
- 挿入しているシーンを探す事は無理と思われるくらい見付ける事が困難だがとてもエロい。
- 脳内出血で倒れた際にJコミ 海明寺裕 応援 FANディングが企画され、500名のファンから目標額(60万円)を大幅に超え200万円に肉薄する義援金が集まった。
代表作
上記の他に、単行本未収録作品として以下のものが有る。
- 下等科 (マニア倶楽部増刊 AYLA(アイラ) 掲載)
- 続下等科 (マニア倶楽部増刊 AYLA(アイラ) 掲載)
- 下等教師 (マニア倶楽部増刊 AYLA(アイラ) 掲載)
- 牧場の物語#1~#4 (マニア倶楽部増刊 AYLA(アイラ) 掲載)
- パニートピア (エロトピアSPECIAL 掲載)
- つぐない (竹書房 Namaikiッ! 1号(1997) 掲載)
- 愛の宅急便 (竹書房 Namaikiッ! 5号(1998) 掲載)
- 白昼夢 (竹書房 Namaikiッ! 13号(1998) 掲載)
- 被写体 (竹書房 Namaikiッ! 16号(1999) 掲載)
同人誌での活動
- K9 Hand Book
- 犬の生活
- 朝鮮飴(6/8/10/11/14/16に掲載)
- メガトンパンチ(2/5/8の他、数号に掲載)
引用文献
注釈
- ↑ 単行本の表紙などで「海明寺裕」の名前に併記されている。
- ↑ 1990年に発行された「犬の生活」という同人誌で使われたペンネーム。
- ↑ 既に閉鎖されてしまったが、「海明寺裕の部屋」という個人サイトにて掲載されていた
- ↑ 体勢や衣服のシワまで一緒であり、従って海明寺裕氏は奇譚クラブの他にマニア倶楽部も購読していたと思われる。単行本『girl Hunt』とマニア倶楽部は両者とも三和出版でありパクリは問題ないのかもしれない。
- ↑ SM系の成年向けが13冊あり、他に一般誌も数冊のコミック単行本が出版されている。
- ↑ 単行本『奴隷立国』のあとがきによると、題材として「人間イヌ(K9)」を描き続けられた事は仕事の奥行きを増す反面、仕事の幅を狭める一面が有ったらしい。