中将姫の雪責め
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概要
狂言『ひばり山古蹟松(雪責め)』に出てくる一場面。中将姫が継母に松に縛られ折檻されるシーン。伊藤晴雨が幼少の頃から心を奪われた責めの場面。
解説
中将姫は右大臣藤原豊成の娘とされる伝説上の人物。豊成夫妻は子供にめぐまれなかったので、長谷寺の観音に参篭して祈願したところ中将姫を授かる。やがて実母が亡くなり継母に育てられるが、美しい中将姫が孝謙天皇に気に入られると憎むようになり殺害を企てる。姫は長谷寺や雲雀山をさまよい、願成寺に参詣して、十一面観世音菩薩に祈願し、仏教に帰依する。
トピック
- 願成寺で祈願したところ婦人病が治ったということで、ツムラの中将姫マークが関係する。
- 奈良県鳴川町の徳融寺に中将姫雪責めの松がある。
中将姫を題材にした作品
能では『当麻』『雲雀山』、歌舞伎では『蓮華糸恋曼荼羅』文楽では『ひばり(鶊)山姫捨松 中将姫雪責の段』