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2011年10月6日 (木) 08:02時点における版
たき れいこ、19ss年(昭和x年) -
概要
絵師。須磨利之の先輩にあたる日本画家柴谷宰二郎の変名。1948年(昭和23年)10月発行の奇譚クラブに柴谷宰二郎の名で須磨利之と共に登場。1949年(昭和24年)の後半までいくつかの変名も使いながら絵を描いていた。やがて、須磨利之がほぼ独占的に奇譚クラブの絵を担当するが、1953年(昭和28年)春頃に、須磨利之が曙書房を離脱すると共に、再び、滝麗子、三条春彦栗原伸、方金三などの変名で登場し、1960年代前半まで奇譚クラブの中心絵師として活躍。
別名
柴谷宰二郎(本名)、司馬湲、滝れい子、淹れい子、三条春彦、三條春彦、栗原伸、方金三、瀧麗子,絵のサインは『れ』『麗』『kata』
略歴
1948年(昭和23年)10月15日、奇譚クラブ通巻第9号の邦枝完二『圍い者』の挿絵に柴谷宰二郎の名で登場。この号から須磨利之も登場。
1949年(昭和24年)1月5日、奇譚クラブ通巻第10号に司馬湲の名で挿絵を。
1949年(昭和24年)8月20日、兵庫県芦屋市の広報誌「あしや」のカットなどを創刊号から描いている[1]。
1949年(昭和24年)9月15日、奇譚クラブ第3巻第8号。少なくともこの号までは挿絵を須磨利之と共に描いていた。
1953年(昭和28年)、6月号で須磨利之が離脱。柴谷宰二郎が再び奇譚クラブに登場し、しばらく中心絵師となる。
エピソード
- 奇譚クラブの編集長吉田稔が喜多玲子の抜けた穴をうめるべく、既に三条春彦の名で奇譚クラブに登場していた柴谷に、似た名前の滝れい子をつけた。
- 芦屋市の広報誌を手伝っていることから、芦屋市に住んでいたのかも知れない。
作品
雑誌
- 邦枝完二『圍い者』奇譚クラブ1948年(昭和23年)10月通巻第9号の挿絵。柴谷宰二郎名。
- 高村暢児『ああ引揚に涙あり』奇譚クラブ1949年(昭和24年)9月第3巻第8号の挿絵。柴谷宰二郎名。
- 兒島光『色狼』奇譚クラブ1953年(昭和28年)8月号, p16の挿絵。三條春彦名。
- 松井籟子『淫火(みだらび)』奇譚クラブ1953年(昭和28年)8月号, p36の挿絵。栗原伸名。
- 滝麗子・美木多審(案)『蛇男の幻想』奇譚クラブ1953年(昭和28年)11月号, グラビア
- 綠猛比古『木鼠𠮷五郎の半生』1953年(昭和28年)11月号, p74の挿絵。三條春彦名。
- 瀧麗子『棒と柱を用いた縛り方』奇譚クラブ1953年(昭和28年)11月号, 口絵
- 瀧麗子『柱とテコを用いた縛り方』奇譚クラブ1953年(昭和28年)12月号, 口絵
- 岩廣志『雪夜責地獄繪 哀艶責め場絵噺』奇譚クラブ1953年(昭和28年)10月号, p110の挿絵。三條春彦名。
- 三條春彦『画帖 時代物責繪巻』奇譚クラブ1953年(昭和28年)12月号
- 方金三『女体哀歓』の挿絵、奇譚クラブ1953年(昭和28年)12月号
- 瀧麗子『図解・ゴム紐利用の縛り方』奇譚クラブ1954年(昭和29年)2月号, 口絵
- 瀧麗子『変形海老責 五態』奇譚クラブ1954年(昭和29年)3月号
- 瀧麗子『サーカス責め』奇譚クラブ1954年(昭和29年)4月号, グラビア
- 瀧麗子『棒杭を用いた縛り方』奇譚クラブ1954年(昭和29年)5月号
- 瀧麗子『図解縛り方 椅子を用いた縛り』奇譚クラブ1954年(昭和29年)6月号
- 瀧麗子『縛り方教室 責十態』奇譚クラブ1954年(昭和29年)7月号
- 瀧麗子『縛り方教室 ナイロン・ユニホーム』奇譚クラブ1954年(昭和29年)8月号
- 瀧麗子『れい子縛り方教室 写真をもとにしたコスチューム』奇譚クラブ1954年(昭和29年)10月号
- 綠猛比古『お天狗松昔噺 七化小僧出現』1955年(昭和30年)10月号, p146の挿絵。三條春彦名
- 有瀬流子『十七娘火焙哀話』奇譚クラブ1959年(昭和34年)2月号, p146の挿絵。
- 志摩不二『髪ぐるま』裏窓1959年(昭和34年)7月号, p171の挿絵。栗原伸名。
- 中康弘通『悲愴美の世界 続・女腹切りの史実と小説』裏窓1959年(昭和34年)9月号, p90(挿絵:栗原伸)
- 久我風太郎『怨讐二人小町』裏窓1959年(昭和34年)9月号, p139(挿絵:栗原伸)
- 佐保忍(作)・淹れい子(画)『風流いろは草紙』奇譚クラブ1961年(昭和36年)1月号, グラビア
- 松井籟子『妖花』奇譚クラブ奇譚クラブ1961年(昭和36年)1月号, p116の挿絵。瀧れい子名。