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'''にんげんたんきゅう''' | [[画像:Ningentankyu3.jpg|200px|thumbnail|[[伊藤晴雨]]『'''刑罰と性慾'''』 in [[人間探究]] 1951年(昭和26年)5月増刊号。]] | ||
[[画像:Ningentankyu2.jpg|200px|thumbnail|[[伊藤晴雨]]『'''今昔○談(ぼくのおもいでばなし)<ref group="注" name="ex02">「○」は「竹冠に愚」の創作漢字で、[[式亭三馬]]が用いていた。</ref>'''』 in [[人間探究]] 1952年(昭和27年)2月15日 第21号]] | |||
'''にんげんたんきゅう'''。[[高橋鐵]]が中心となり1950年(昭和25年)に創刊された性科学月刊誌。1953まで。[[伊藤晴雨]]が、自伝をはじめ精力的に記事を書いていた。 | |||
== 概要 == | == 概要 == | ||
「文化人の性科学誌」として[[高橋鐵]]が中心となり[[第一出版社]]から1950年(昭和25年)5月に創刊された月刊誌。[[第一出版社]]は、『''' | 「文化人の性科学誌」として[[高橋鐵]]が中心となり[[第一出版社]]から1950年(昭和25年)5月に創刊された月刊誌。[[第一出版社]]は、『'''[[人間探究]]'''』を発行するために、[[高橋鐵]]が『'''改造'''』の編集長らと共に作ったとされている。[[カストリ雑誌]]最後期の雑誌として分類されるケースもある。 | ||
== 発行年・出版社== | == 発行年・出版社== | ||
1950年(昭和25年)5月〜1953年(昭和28年)8月、[[第一出版社]] | 1950年(昭和25年)5月〜1953年(昭和28年)8月、[[第一出版社]]から[[探究社]]へ。 | ||
== 発行人・編集人== | == 発行人・編集人== | ||
編集人:[[奥田十三生]] | |||
発行人:[[酒井孝]]、[[堀井清]] | |||
編集・発行人:[[石川四司]] (第14号,第22号) | |||
== 主な出来事== | == 主な出来事== | ||
1950年(昭和25年) | 1950年(昭和25年)、5月号創刊号。編集人:[[奥田十三生]]、発行人:[[酒井孝]]で定価70円。[[高橋鐵]]が主幹<ref name="furuhon11">[http://d.hatena.ne.jp/OdaMitsuo/20091126/1259161470 古本夜話11 謎の訳者帆神煕と第一出版社]</ref>。 | ||
1950年(昭和25年)9月、[[坂ノ上言夫]]『'''生殖伝説について'''』[[人間探究]]1950年(昭和25年)9月号, [http://nawa-art.com/etc/195009/015.html p13] | |||
1951年(昭和26年)1月15日、第8号, | |||
:p49, [[伊藤晴雨]]『'''本邦春画略史'''』 | |||
:p70, [[伊藤晴雨]]・[[高橋鐵]]『'''天國か地獄か 男子相性愛者の集い'''』 | |||
1951年(昭和26年)2月15日、第9号 | |||
: p16, [[伊藤晴雨]]『'''春畫功罪論 本邦春画略史2'''』 | |||
1951年(昭和26年)5月1日、人間探究 第11号 増刊 『'''性と犯罪特集'''』発行。 | |||
:編集・発行人:[[堀井清]] | |||
:[[伊藤晴雨]]『'''刑罰と性慾'''』 | |||
1951年(昭和26年)9月、人間探究 第16号 増刊 『'''日本性人物史'''』発行。 | |||
1952年(昭和27年)2月15日、人間探究 第21号。 | |||
:[[伊藤晴雨]]『'''今昔○談(ぼくのおもいでばなし)<ref group="注" name="ex02"></ref>'''』連載開始。 | |||
1952年(昭和27年)2月15日、人間探究 第22号。 | |||
:[[大宅壮一]]、[[比企雄三]]、[[藤澤衛彦]]、 | |||
1952年(昭和27年)、編集上の食い違いから[[高橋鐵]]が去る<ref name="furuhon11"></ref>。 | 1952年(昭和27年)、編集上の食い違いから[[高橋鐵]]が去る<ref name="furuhon11"></ref>。 | ||
1953年(昭和28年) | 1953年(昭和28年)6月1日、六・七月合併号。発行所は[[探究社]]。編集・発行人は[[奥田十三生]]。定価95円。 | ||
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==主な執筆陣== | ==主な執筆陣== | ||
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*創刊号の内容は「グラビア 人類性生活五万年史・裸体美をどう見る?」「マルクス=レーニンの性生活」[[高橋鐵]]「性行為に於ける表情の研究(性感度の鑑別法)」「討論会 社会問題としての性=神近市子・羽仁説子・[[高橋鐵]]」など。 | |||
*同時期に、[[高橋鐵]]は[[あまとりあ社]](=[[久保書店]])から『'''[[あまとりあ]]'''』を出していた。 | *同時期に、[[高橋鐵]]は[[あまとりあ社]](=[[久保書店]])から『'''[[あまとりあ]]'''』を出していた。 | ||
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にんげんたんきゅう。高橋鐵が中心となり1950年(昭和25年)に創刊された性科学月刊誌。1953まで。伊藤晴雨が、自伝をはじめ精力的に記事を書いていた。
概要
「文化人の性科学誌」として高橋鐵が中心となり第一出版社から1950年(昭和25年)5月に創刊された月刊誌。第一出版社は、『人間探究』を発行するために、高橋鐵が『改造』の編集長らと共に作ったとされている。カストリ雑誌最後期の雑誌として分類されるケースもある。
発行年・出版社
1950年(昭和25年)5月〜1953年(昭和28年)8月、第一出版社から探究社へ。
発行人・編集人
編集人:奥田十三生
編集・発行人:石川四司 (第14号,第22号)
主な出来事
1950年(昭和25年)、5月号創刊号。編集人:奥田十三生、発行人:酒井孝で定価70円。高橋鐵が主幹[1]。
1950年(昭和25年)9月、坂ノ上言夫『生殖伝説について』人間探究1950年(昭和25年)9月号, p13
1951年(昭和26年)1月15日、第8号,
1951年(昭和26年)2月15日、第9号
- p16, 伊藤晴雨『春畫功罪論 本邦春画略史2』
1951年(昭和26年)5月1日、人間探究 第11号 増刊 『性と犯罪特集』発行。
1951年(昭和26年)9月、人間探究 第16号 増刊 『日本性人物史』発行。
1952年(昭和27年)2月15日、人間探究 第21号。
1952年(昭和27年)2月15日、人間探究 第22号。
1952年(昭和27年)、編集上の食い違いから高橋鐵が去る[1]。
1953年(昭和28年)6月1日、六・七月合併号。発行所は探究社。編集・発行人は奥田十三生。定価95円。
1953年(昭和28年)8月、通算34号[注 2]で終刊[1]。
主な執筆陣
高橋鐵 伊藤晴雨 斎藤昌三 武野藤介 宮武外骨 坂ノ上言夫 吉田機司 吉田精一 雪吹周 小野常徳 岡田甫 岡本薫 神近市子 小倉ミチヨ 青山繁 森銑三 伏見沖 白銀万雅野
表紙画
浜田稔(昭和27年11月号)
エピソード
- 創刊号の内容は「グラビア 人類性生活五万年史・裸体美をどう見る?」「マルクス=レーニンの性生活」高橋鐵「性行為に於ける表情の研究(性感度の鑑別法)」「討論会 社会問題としての性=神近市子・羽仁説子・高橋鐵」など。
- 同時期に、高橋鐵はあまとりあ社(=久保書店)から『あまとりあ』を出していた。
- 1952年(昭和27年)に『秘版艶本の研究 別冊人間探究』が2冊出ている。