白木屋お熊

提供:SMpedia
2014年6月2日 (月) 17:20時点におけるU (トーク | 投稿記録)による版
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
伊藤晴雨描くお熊。『江戸と東京 風俗野史』第二巻1929年(昭和4年)より

しらきやおくま。1727年(享保12年)の実話。浮気殺人を起こした白木屋の娘お熊が大岡越前の捌きにより死罪。市中引き回しの上、斬首。文楽、歌舞伎などのモチーフとなる。

概要

1727年(享保12年)に江戸で起こった実話。材木商白木屋の娘お熊が、浮気相手の忠八、母の常などと婿の殺害を謀り失敗。大岡越前の捌きにより死罪となる。白無垢の上に黄八丈の小袖を着て、首には水晶の数珠を掛け市中引き回しの上、南大井の鈴ヶ森刑場で斬首。『享保通鑑』『兎園小説余録』『江戸真砂六十帖広本』などに記載され事件は広まり、1775年(安永4年)には文楽作品に、

別名

白木屋事件、白木屋お駒、お駒才三、白子屋[注 1]

歴史

1727年(享保12年)12月7日、町中引廻の上、死罪。大岡越前の捌き。

1775年(安永4年)、松貫四・吉田角丸合作文楽『恋娘昔八丈』初演。「白木屋」は「城木屋」、「お熊」は「お駒」となている。

1856年(安政3年)、黙阿弥作歌舞伎『蔦紅葉宇都谷峠[注 2]』の題材として使われている。 市村座で初演。

1929年(昭和4年)、伊藤晴雨が自著『江戸と東京 風俗野史』第二巻でお熊が後手縛りされている絵を添えて紹介している。

トピック

引用文献


注釈

  1. 伊藤晴雨は「白子屋」としばしば記しているが、誤用なのか、意識的に名前を変えたのかは不明。
  2. つたもみじ うつのや とうげ

お役たちweb

つながり

伊藤晴雨 SMショーの歴史 江戸時代 捕縄術 江戸時代の責め 伝統芸能の中の責め 歌川国芳 勝川春章 歌川國貞 月岡芳年 落合芳幾 明治大学博物館 發花杖 江戸三座 中将姫の雪責め 明烏夢泡雪 魁駒松梅桜曙微 白木屋お熊 澤村田之助 草双紙