「風俗クラブ」の版間の差分

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『'''風俗クラブ'''』(ふうぞくくらぶ)は、戦後二番目に発行されたSM関連風俗誌である。
[[画像:fuzokuclub.jpg|150px|thumbnail|春光社版『風俗クラブ』 1954年(昭和29年)3月号]][[画像:fuzokuclub3.jpg|150px|thumbnail|中央出版社版『風俗クラブ』 発行時期不明]][[画像:fuzokuclub2.jpg|150px|thumbnail|風俗研究社版『風俗クラブ』 1960(59)年(昭和35(34)年)2月号]]
『'''風俗クラブ'''』(ふうぞくくらぶ)は1950年代に発行された詳細不明の泡沫雑誌。同名で異なる雑誌が3種類ある。


== 概要 ==
== 概要 ==
1954年(昭和29年)に'''春光社'''発行されたもの、(おそらく)その少し後に'''中央出版社'''から発行されたもの、さらに1960年(昭和35年)頃に'''風俗研究社'''から発行されたもの3種がある。中央出版社版は春光社版他の焼き直しと思われる。


== 発行年・出版社==
== 発行年・出版社==


(1953-1954)[[日本特集出版社]] 
1954年(昭和29年)3月、'''春光社'''(東京都文京区湯島三組町10<ref group="注">現在の文京区湯島三丁目の「三組坂」あたり。</ref>)より発刊。5月に2号。少なくとも3号まで続く。


== 発行人・編集人==
不明時期、'''中央出版社'''(東京都下谷局区内)


[[氏家富良]]
1959年(昭和34年)か1960年(昭和35年)<ref group="注">奥付が「印刷昭和34年、発行35年」となっており正確な発行年が不明。</ref>2月、'''風俗研究社'''(東京都文京区根津須賀町九)より創刊。


== 主な出来事==
== 発行人・編集人==
 
春光社版は編集兼発行者、秋房醇
1953.9 「女体の縛り方一五種」では[[伊藤晴雨]]が縛り方を図入りで解説。かなり手荒な方法が多い。「ぐるぐる巻き」など、かなり乱暴な縛り。同時に[[須磨利之|美濃村]]の縛りも紹介。
 
[[伊藤晴雨|伊藤]]の流れの[[上田青柿郎]]も出ている。
 
1954.1 2月号が摘発。(続いて[[奇譚クラブ]]も)
 
次号も発禁となり、やがて廃刊。
 
== エピソード==
 
 
表紙を[[秋吉巒]]。
 
奇譚クラブを離れた[[須磨利之|喜多玲子]]が描く。[[須磨利之|美濃村晃]]というペンネームもこのころから。「ミノムラ=ジャワ語でちょっと一服」
 
やがて[[八木静男]](=[[都築峯子]])も登場。[[須磨利之|須磨]]が誘ったか?
 
[[中川彩子]]がはじめて登場。


[[須磨利之|喜多]]、[[都築峯子|八木]]、[[中川彩子|中川]]、[[伊藤晴雨]]はマニアに喜ばれたが、あとは偽物のマニア。
風俗研究社版は不明。


派手な活動をしたが、底辺でマニアを理解していなかった。
風俗研究社版は山本良夫
== 春光社版エピソード==
*定価100円
*3月に第1号、5月に第2号が出ている。
*第1,2号には[[古正英生]]が。第2号には[[喜多玲子]]が登場。
*第1号、第2号の内容の一部が、[[風俗双紙]]創刊号、中央出版社版[[風俗クラブ]]に転用されている。


== 脚注==
== 風俗研究社版エピソード==
*[[高橋鐵]]が執筆。
*[[風俗クラブ]]発行不明号の[http://nawa-art.com/etc/fc_unknown/01/002.html 内表紙]に[[風俗双紙]]の発行元である中央出版社の名がある。実際に[[風俗クラブ]]のこの号がここから出版されたのか、[[風俗クラブ]]が[[風俗双紙]]の一部を流用したのか不明。


== 風俗研究社版エピソード==
*[[団鬼六|花巻京太郎]]の『[http://nawa-art.com/etc/modoki/fc_196002/01/037.html 私刑される女]』が掲載されている。『[[花と蛇]]』以前のかなり初期の作品。


== 引用文献==
<references/>
==注釈==
<references group="注"/>
== お役たちweb==


==つながり==





2010年11月5日 (金) 23:14時点における最新版

春光社版『風俗クラブ』 1954年(昭和29年)3月号
中央出版社版『風俗クラブ』 発行時期不明
風俗研究社版『風俗クラブ』 1960(59)年(昭和35(34)年)2月号

風俗クラブ』(ふうぞくくらぶ)は1950年代に発行された詳細不明の泡沫雑誌。同名で異なる雑誌が3種類ある。

概要

1954年(昭和29年)に春光社発行されたもの、(おそらく)その少し後に中央出版社から発行されたもの、さらに1960年(昭和35年)頃に風俗研究社から発行されたもの3種がある。中央出版社版は春光社版他の焼き直しと思われる。

発行年・出版社

1954年(昭和29年)3月、春光社(東京都文京区湯島三組町10[注 1])より発刊。5月に2号。少なくとも3号まで続く。

不明時期、中央出版社(東京都下谷局区内)

1959年(昭和34年)か1960年(昭和35年)[注 2]2月、風俗研究社(東京都文京区根津須賀町九)より創刊。

発行人・編集人

春光社版は編集兼発行者、秋房醇

風俗研究社版は不明。

風俗研究社版は山本良夫

春光社版エピソード

  • 定価100円
  • 3月に第1号、5月に第2号が出ている。
  • 第1,2号には古正英生が。第2号には喜多玲子が登場。
  • 第1号、第2号の内容の一部が、風俗双紙創刊号、中央出版社版風俗クラブに転用されている。

風俗研究社版エピソード

風俗研究社版エピソード

引用文献

注釈

  1. 現在の文京区湯島三丁目の「三組坂」あたり。
  2. 奥付が「印刷昭和34年、発行35年」となっており正確な発行年が不明。

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