テンプレート:緊縛ニューウェーブ×アジア人文学経緯

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2020年 (令和2年)10月24日、京大文学部校舎第3講義室で『「緊縛ニューウェーブ×アジア人文学」』が開催。人社未来形発信ユニットと文学研究科応用哲学・倫理学教育研究センターの共同主催。YouTube動画として終了後も公開。

2020年 (令和2年)11月5日、予定より1日早くYouTubeの動画の公開を、「シンポジウムの動画の一部について不愉快と感じられた方には申し訳ございません。」のコメントを掲載すると共に停止[1]

2020年 (令和2年)11月11日、NHKで「ネット上での批判を受け京大がYouTubeの動画を11月5日頃に謝罪し削除」といった内容のニュースが報道[2]

2020年 (令和2年)11月13日、朝日新聞が『「緊縛」シンポ、京大が動画公開中止して謝罪_批判受け』の記事。

「シンポジウムでは緊縛師や研究者らが、戦国時代の捕縄術を起源とする緊縛が歌舞伎や浮世絵などを通して大衆文化に浸透し、日本のSM文化の一部として定着した歴史を解説。」とある。

2020年 (令和2年)11月13日、朝日新聞英語版で上記の英語ニュース。"They explained that kinbaku originated from the martial arts and its methods of restraining captives in the age of provincial wars that raged from the mid-15th century to the early 17th century."と表記。

2020年 (令和2年)12月9日、Smart FLASH出口康夫へのインタビュー記事『「“緊縛”研究は女性蔑視にあらず!」京大教授がYouTube動画へのクレームに猛反論』が掲載。週刊FLASH 2020年12月22日号のWeb版。

「謝罪はあくまで、動画の視聴者が持たれた『不快感』に対するもの。」
「批判を受けて(YouTube動画の)公開を取り下げた」もではなく「書籍にする予定で、同じ内容のものをいつまでもネットに上げておくのは具合が悪いから」
「緊縛を「女性蔑視」と斬って捨てるのは間違い」

2020年 (令和2年)12月22日、京都新聞に『京大で緊縛シンポ、ネット配信後の「謝罪」に議論 問われた学問の在り方とは』の記事。

京都新聞:「専門外を研究する時の学者の倫理」の問題を提起。「京大の対応は「学問の自由」に伴う責任感が欠けていた」と指摘。
小西真理子「学問が『権威』となり、緊縛やSMをより差別される状況に追い込んでしまう懸念がある」「学問として、当事者のいる領域に向き合う時に重要なことは何か、考え直す必要がある」
河原梓水「アメリカ人縄師による臆説をそのまま語るものであり、学術的根拠に乏しい。」


2021年 (令和3年)1月9日、河原梓水note上で同シンポジウムの学術的問題点を提起開始[3]。2020年 (令和2年)11月3日に河原梓水から主催者宛に送られた批判文が掲載。

「緊縛からKINBAKUへ 緊縛入門ミニ講義」の内容が多くの誤りや未検証事項が含まれる。」「いたずらに緊縛を武士文化と結びつけ伝統化するもので」「大きな悪影響を研究・SM業界双方に及ぼ」す。
「結果的に緊縛の歴史に関する偽史が世界に流布」[4]
「緊縛からKINBAKUへ 緊縛入門ミニ講義」は「マスターK著『緊縛の文化史』(すいれん舎、2013年)からの全面的参照(剽窃)で成り立っている。」[4]

2021年 (令和3年)3月13日、神凪神楽が「History and diversification of Kinbaku★緊縛の歴史と多様性」と題し河原梓水による問題提起を英語で紹介。「決して、捕縄術から昭和SMが誕生したという史料的根拠があるわけではありません。」が重要であると指摘。

2021年 (令和3年)8月31日、『フィルカル』 Vol. 6, No. 2 に 河原梓水小西真理子による小特集 『京大・緊縛シンポジウムを考える』が掲載。

2021年 (令和3年)9月26日、Ugoによる『『緊縛の捕縄術起源説』を考える』がSMpedia上にアップロード。

2021年(令和3年)10月1日、京都大学での日本倫理学会第72回大会で「〈 応用〉することの倫理――緊縛シンポ、ブルーフィルム、ジェンダー」ワークショップ。登壇者は奥田太郎小西真理子河原梓水佐藤靜吉川孝

2021年(令和3年)12月29日、緊縛哲学研究会HPに出口康夫謝罪:緊縛シンポジウムについて」、山森真衣子藤峰子「緊縛シンポジウム」における「ミニ講義」についての謝罪および内容の訂正」が掲載。