奇譚クラブの別冊・増刊号
概要
奇譚クラブの別冊・限定版・増刊号をまとめている。
別冊奇譚クラブや限定版は奇譚クラブ本誌とは別枠で発行されているが、増刊号(臨時増刊号)は一部の例外を除いて奇譚クラブの枠で同じ雑誌コード(IBMコード)2805-xxとして発行されている点で大きく異なる。従って増刊号(臨時増刊号)のみ本誌の通刊番号に組み込まれている。
別冊奇譚クラブ
1949年(昭和24年)1月、曙書房から『別冊奇譚クラブ 世界歡楽街めぐり』
1949年(昭和24年)4月、曙書房から『別冊奇譚クラブ 第七天國探訪記』。編集・発行人は吉田稔。表紙は須磨利之。杉山清詩などの文。海部渡『梅田娘の體臭』に須磨利之の挿絵。瓜生正美『中京美人の横顔』の挿絵、魁京二や亀井七郎も須磨利之の変名と思われる。
1949年(昭和24年)10月、曙書房から『別冊奇譚クラブ 歡楽街探訪』。これは4月の『別冊奇譚クラブ 第七天國探訪記』の表紙だけを付け替えて販売されたもの。
1960年(昭和35年)10月、天星社から『別冊奇譚クラブ 秋冷新星号 「告白、手記、体験」特集』第1巻 第1号 創刊号という記載がある。編集・印刷・発行人は吉田稔。
1960年(昭和35年)11月、天星社から『別冊奇譚クラブ 十一月特選号 特異小説『淫火』『狐灯』』第1巻 第2号
1960年(昭和35年)12月、天星社から『別冊奇譚クラブ 『マゾヒズム特集号』』第1巻 第3号
限定版特別号
1960年(昭和35年)天星社から『第1弾 緊縛フォトアラベスク 略号「あらべすく」』 定価五百円
1960年(昭和35年)天星社から『第2弾 緊縛写真と緊縛画集 略号「緊縛」』 定価五百円
1960年(昭和35年)天星社から『第3弾 女体緊縛グラフ集 略号「グラフ」』 定価五百円
1961年(昭和36年)天星社から『第4弾 別冊奇譚クラブ特別号 略号「別特」』 定価五百円
第4弾は当初『傑作責画と写真集』という題名だったが、どうやら「別冊奇譚クラブ」と「奇譚クラブ 限定版特別号」の二誌を第4弾で統合した様である。第5弾以降も企画されていたが、第4弾以降には別冊及び限定版特別号は登場していない。その代わり限定版写真集として美しき縛しめが10年ぶりに復活している。
第4弾は別冊奇譚クラブとしては第2巻第1号とされている。
限定版写真集
天星社時代に発行された美しき縛しめ第三集以降の冠として限定版第n号や限定版写真集と付けられた。広告の際は限定版グラビヤ写真集とされる事が多かった。但しなぜか第六集のみ広告及び表紙の印刷とも「限定版写真集」ではなく「アルバム」という冠に成っている。
1964年(昭和39年)2月、『限定版第一号 美しき縛しめ 第三集』 略号「美3」
1964年(昭和39年)6月、『限定版第二号 美しき縛しめ 第四集』 略号「限二」※実際の発売は1966年3月。
1965年(昭和40年)6月、『限定版写真集 美しき縛しめ 第四集』 略号「美4」※第四集は2巻ある。
1965年(昭和40年)8月、『限定版写真集 女性刑罰拷問特集 日本版』 略号「美5」
1966年(昭和41年)2月、『限定版写真集 美しき縛しめ 第七集』 略号「美7」
1966年(昭和41年)2月、『限定版写真集 美しき縛しめ 第八集』 略号「美8」
1966年(昭和41年)8月、『限定版写真集 女性刑罰拷問特集 西洋版』 略号「美9」
1966年(昭和41年)8月、『限定版写真集 美しき縛しめ 第十集』 略号「美10」
1966年(昭和41年)11月、『限定版写真集 美しき縛しめ 第十一集』 略号「美11」
なぜか第六集には限定版写真集ではなく単に「アルバム美しき縛しめ第六集」と記載されている。
臨時増刊号
1962年(昭和37年)、4月号に臨時増刊号「サディズム(SADO)特集号」第二集〜第四集の宣伝が。略号「S」
1963年(昭和38年)10月、臨時増刊号として『文献』を出版[注 1]
1964年(昭和39年)6月臨時増刊号、「絵画、写真、小説特集号」として四馬孝のイラスト、団鬼六の花と蛇など。