辻村隆

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つじむら たかし、1921年(大正10年)-1987年(昭和62年)

活動内容

緊縛師。文筆家。

別名

Takashi Tsujimura、緑猛比古、信土寒郎

略歴

1948年、復員して金物屋を始めた頃に奇譚クラブを知り、信土寒郎の名で投稿した作品が採用。

1951年この頃から奇譚クラブに在籍。同誌1952年2月号に「洋パンを囲む座談会」の記事が見られる。

1952年夏、初めて川端多奈子を縛る[1]吉田稔の緊縛を手伝うような記述。

1953年秋頃から奇譚クラブに構成:辻村と名前が出る。

1964年、奇譚クラブ11月号から『カメラハント』連載開始。

1968年、石井輝男監督『徳川女刑罰史』(東映)で緊縛指導。

1969年、石井輝男監督『残酷異常虐待物語 元禄女系図』(東映)で緊縛指導。自らも木樵役で出演。

1971年、中島貞夫監督『性倒錯の世界』(東映)に出演。鈴木則文監督『温泉みみず芸者』に役人役で出演。

1973年、SMキング7月増刊号で特集「縄師 辻村隆」

エピソード

  • 奈良を中心に活動した。
  • 陸軍の輜重(しちょう)兵(=後方支援隊)。(美濃村伝聞。極楽商売)。従軍4年。
  • 戦後の職業は通説では、金物屋、経理、衛生検査技師だが、詳細は不明。学校教師との説もある。
  • 「戦争に引っ張られる前夜、ひそかに憧れていたいとこの女性から、『私をあなたの好きなようにしていいのよ』といわれて、高揚するままに腰ひもで縛った。」「その時の感情が忘れられず、戦場でも『もう一度彼女を縛りたい。こんあところでは死にたくない』と思い続けていた」(美濃村伝聞。極楽商売)
  • 「古書の緊縛手法の本を開き乍ら、あれこれと緊縛し」(70別冊奇譚クラブ)

代表作

『カメラハント』

脚注

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関連文献

下川耿史「極楽商売―聞き書き戦後性相史」(筑摩書房、1998) 

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  1. 辻村 隆『カメラ・ハント楽我記』奇譚クラブ1970年臨時増刊号。