千草忠夫
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ちぐさ ただお、1930年(昭和5年) - 1995年(平成7年)1月12日
概略
文筆家。絵師。高校の英語教師の傍ら、1960年(昭和35年)の奇譚クラブに愛読者投稿小説が入選し、文筆家としてデビュー。後期奇譚クラブに引き続き、70年代から始まるSM雑誌ブームで活発に作品発表。熱烈な団鬼六の『花と蛇』のファンとしても知られる。絵師としても千百蘭の名前で作品を残している。
別名
九十九十郎、珠州九、八巻令、三鬼俊、並木梗太郎、乾正人、千百蘭(絵師)
略歴
北陸地方で高校教師。
1958年(昭和33年)、奇譚クラブ10月号に『本誌「緊縛絵画」論』発表。
1960年(昭和35年)、奇譚クラブ2月号に懸賞愛読者入選作品『雌雄』が掲載。
1973年(昭和48年)、SMキング10月号から『O嬢の物語』を九十九十郎名で連載開始[注 1]。挿絵は椋陽児。
エピソード
代表作
- 八巻令『鏡の中の薔薇』(耽美館, 1969)(挿絵:落合龍二)(SM耽美文学シリーズ No.3)
- 三鬼俊『魔女検察官』(耽美館, 1969)(挿絵:K・サイモン)(SM耽美文学シリーズ No.5)
- 八巻令『復讐逆十字』(耽美館, 1969)(挿絵:小日向一夢)(SM耽美文学シリーズ No.13)
- 珠洲九『不適応者の群れ』(譚奇会刊, 三崎書房, 1971)
- 千草忠夫『千草忠夫選集』(ベストセラーズ, 1998)
- ポーリーヌ レアージュ・千草忠夫訳『O嬢の物語』(日本出版社, 2004)
引用文献
注釈
- ↑ 忠実な翻訳作品ではなく意訳。1974年(昭和49年)5月号までの8回連載。