「魅惑」の版間の差分
(ページの作成:「( 須磨利之に)子供が生まれた頃に、堺市西湊5−27の辛芳方の二階から曙書房に毎日かよって編集を手伝ったとある。当時の月給8000円。仕事が終わってからバイトで「銀巴里楼」の縛られ女郎のショーを始める。当時大阪では「情艶新妻」「花馬車」「千一夜」があった。須磨利之が編集で「魅惑」という雑誌を出した。出版元は須磨利…」) |
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[[奇譚クラブ]]の創刊6周年記念臨時増刊号で同名の雑誌がでている。https://aucfree.com/items/447441458 | [[奇譚クラブ]]の創刊6周年記念臨時増刊号で同名の雑誌がでている。https://aucfree.com/items/447441458 | ||
その前に須磨利之が自分で同名の雑誌を出していた模様 http://ryunosumika.blog.2nt.com/?no=1 | |||
曙書房。1952年2月1日発行《奇譚クラブ》臨時増刊号(第6巻第3号) | 曙書房。1952年2月1日発行《奇譚クラブ》臨時増刊号(第6巻第3号) |
2023年9月11日 (月) 14:13時点における最新版
( 須磨利之に)子供が生まれた頃に、堺市西湊5−27の辛芳方の二階から曙書房に毎日かよって編集を手伝ったとある。当時の月給8000円。仕事が終わってからバイトで「銀巴里楼」の縛られ女郎のショーを始める。当時大阪では「情艶新妻」「花馬車」「千一夜」があった。須磨利之が編集で「魅惑」という雑誌を出した。出版元は須磨利之の京都の住所。発禁処分。
奇譚クラブの創刊6周年記念臨時増刊号で同名の雑誌がでている。https://aucfree.com/items/447441458
その前に須磨利之が自分で同名の雑誌を出していた模様 http://ryunosumika.blog.2nt.com/?no=1
曙書房。1952年2月1日発行《奇譚クラブ》臨時増刊号(第6巻第3号)
「吸血女流画家」(岡田咲子)挿絵:喜多玲子 女専の学生の昌子は田舎からの仕送りだけでは生活がかつかつのため、割りのいいアルバイトを探していた。そんな折、モデル募集の新聞広告を目にとめ、女流画家の千代子のモデルになる。だれにも住所を知らせていない千代子は、昌子に目隠しをして、アトリエのある自宅へと連れていく。最初のうちは単なるヌードモデルだったが、絵が進展するにつれ千代子の態度がだんだんとおかしくなり、昌子を縛ったうえで、痛みに歪んだ顔を眺めながら、筆を走らせるようになった。千代子の異常性はさらに暴走していき、昌子の身体をメスやナイフで傷つけ、生き血をすすり始める…… 「石炭庫の船幽霊」(井口正憲) 「長い船乗り生活の中には色々と面白い事もあり、辛い目にも会いますが、船だけの不思議な出来事もちょいちょいありますよ」と、船員生活四十数年の山尾氏が語った怪奇綺譚。大阪の桜島岸壁に横付され、石炭の荷揚げ作業の準備に取りかかっている宝栄丸の汽罐室で、副罐番がズボン一枚の半裸で倒れているのを発見される。意識を回復した副罐番は、山尾機関士に対し、作業中に白い物がフワリフワリと浮くように近づいてきて、それが頭上から舞い降りてきたとたん、気を失ってしまったという。機関士がだれかの悪戯ではないかと調べていくうちに、くだんの副罐番が人身売買に関わっていたことが明らかになる。当時、副罐番一味は日本の女たちをだまして上海へと運んでは莫大な金にしていたが、ある時、石炭庫に隠していた女たちが石炭の荷崩れによって生き埋めになってしまう惨劇が起き、どうにかして死体を掘り出して海中に捨てたものの、どうしても死体が一体だけ足りなかったという。ほどなくして、石炭庫でひとりで石炭を運んでいると、奥のほうから女の泣き声が聞こえてくる、という噂が石炭夫たちのあいだで囁かれ始める。副罐番の相棒はことの真偽を確かめるために、単独で石炭庫に入っていくが、やがて石炭庫のなかから鬼気迫る笑い声が聞こえてくる……。〈奇妙な味〉風味もある佳品 「姦された情死死体」(冬樹三郎)*捜査日記 「熱砂の抱擁」(藤田盛治)*冒険小説 物語の語り手である日本人青年は、ひょんなことから蒙古砂漠の宿で出会った無一文の娘の面倒を見ることになる。聞けば、パミリヤという十代後半のその娘は、北方の遊牧民族たちに肉親を殺害され、命からがらターリム盆地から逃げ出してきたのだという。青年はパミリヤを行商の助手にし、平穏な日々が続くが、そんななかパミリヤの不吉な予言が砂漠で現実のものとなる。馬賊に襲われ、怪我を負ったあと、パミリヤが竜巻に巻きこまれてしまったのだ。その日以来、パミリヤの行方探しの旅に出た青年を、さらなる試練が襲う。 「屍骸のない埋葬」(青梅洋史)*目次には「探偵小説」、扉には「怪奇小説」の記載 いったんは戦死の知らせの届いた男がぶじ復員してくる。ところが、その妻は喜ぶどころか、夫を拒否する態度を見せる。そのことを解せない、榎高台に住む老人(本編の探偵役)は、町の中心部にある喫茶店で常連客たちと推理をめぐらす。水車番が男の復員後に変死しており、いまだに死因ははっきりしていない。復員男がしきりに水車番の埋葬されているところを気にするなか、水車番の四十九日の法要で事件は終幕を迎える。意外にもその立役者となったのは、榎高台の老人が連れてきた、あるものだった……。挿絵画家名は「えいじろ たけなか」と記載されているが、74~75頁の挿絵は竹中英太郎のもののように思える(挿絵の下部に「英」の記載あり)。 「シリーン王妃の毒杯」(中沢公平)*歴史ミステリ 「桃色の蜃気楼」(杉山清詩)猟奇探偵物 準ミス宝塚に選ばれた石井千恵子(その時ミス宝塚になったのは、のちに乙女探偵として名をはせる、青空晴子)は、生来の男好きが嵩じ、宝塚を退団後、太平洋の怒濤を噛む、屏風のような大絶壁のある岬にそそり立つ別荘に、七人もの男たちと全裸で暮らし始める。そこで麻薬や覚せい剤にも溺れ出し、魔窟の女王として男たちの上に君臨するようになる。やがて、哀れな男たちのうちある者は狂死し、またある者たちはそこから逃げ去っていく。乙女探偵となったかつての旧友が別荘を訪れ、説得を試みるものの、千恵子はそこを離れようとしない。そんななか、女中から男のひとりに関する秘密を打ち明けられ、千恵子はある犯罪計画を実行に移す決意を固める
【その他の主な掲載作】(掲載順) 「濡れにぞ濡れし色は変らじ」(夢三作)*艶笑小説 「ヌード屋三ちゃん」(能登一三)*世相風刺奇譚 「男根割礼」(土師廣)*熱帯奇習 「春妖獣婚譚」(伊賀二郎)*江戸巷談 「八十八人目の男」(夏目千代/挿絵:須磨利之)*花柳千一夜 「馴女の港」(下山雄)*メロドラマ 「夜這い村の鼻下長連」(椿昭彦)*艶笑譚 「売春寮の裸婦モデル」(三城えふ)*告白小説 「女体興信所」(愛山久)*実話小説 「てんやわんや色街ざんげ」(夜草京介)*色町奇譚 「鬼兵衛刺青異変」(二俣志津子)*異色時代小説 「子授け温泉由来記/恵母の泉」(松谷茂) 「或る女子工員の手記より/無貞操地帯」(鷹梨枝子)