「ローマSM事故」の版間の差分
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2011年9月14日 (水) 12:27時点における版
概要
2011年(平成23年)9月10日未明にイタリア・ローマにおいて女学生Paola CaputoさんがSMプレイ中に誤って死亡した。この記事は『日本式Shibariセックスゲームで学生が死亡』と発信され世界中に広まった。「Shibari」「Kinbaku」にネガティブなイメージを関連づけられると、欧米のKinbaku愛好家に衝撃がはしった事件となった。
事件の背景
2011年(平成23年)はイタリアではちょっとしたShibariブームだった模様である。事件の起こったまさにその日にも、日本のShibari文化を紹介するイタリア語の記事が出ている。9月14日にはミラノで緊縛のイベントも予定されていた。このような中で起こった事件であったために、「 shibari」がクローズアップされたものと考えられる。
事件の概要
容疑者のエンジニアであるM(42歳)は、2011年(平成23年)9月9日の午後2時にFacebookを通じて被害者であるCaputoさん(24歳)、Federica(24歳)さんを遊びに誘う。この3人はそれぞれ以前からSMプレイを楽しんでいた仲だったようだ。午後7時からローマの愛好者の間では有名なクラブで遊び、その後、アーティストのサークルに移動(容疑者のMは写真家としても活動)。
このクラブとサークルで3人はビールとラム酒、消化剤と、そして、女性のどちらかがもっていたハシシを摂取。どの程度摂取したのかは不明。
2011年(平成23年)9月10日未明、サークルを後にした三人は駐車場に移り、野外プレイを開始。MはまずFedericaさんを着衣緊縛し、Federicaさんを縛ったロープを(1本のロープで簡単な縛りなのか、複数のロープなのかは不明)木の枝かなにかにかけて、反対側の縄で、次にCaputoさんを立った姿勢で縛る。
縛り終えてすぐにCaputoさんの調子が悪くなり、意識を失う。体重がロープにかかり、2人の首が絞まりだす(あらかじめ首に縄をかけるような縛りであったことを示唆)。
MはまずFedericaさんのバッグにあったはずのナイフを探すが、みつからず、次に自分の車に取りに行く。戻ってきた時には危機的な状態だったために、救急車を呼ぶ。
Caputoさんは死亡、Federicaさんは昏睡状態で病院に収容。
Mは当初殺人容疑で警察に拘留されていたが、殺意はなかったとして、過失致死の容疑に変わり自宅に戻される。
Mの緊縛習熟度
MはイタリアのSMコミュニティーでは一定の認知度をもっていたようだが、どの程度の技術をもっていたかは不明[注 1]。
Mのブログなどの写真作品には緊縛作品がないために、習熟度を推量することは不可能。
ネット情報では上級者との情報もあるが根拠不明。
「最近ローマの緊縛スクールも行っている」という情報があるが、これはむしろ初心者である可能性を支持する。
事故に備えて切断用のナイフを(車の中にではあるが)を準備していたとすればある程度の知識があったものと推察できる。
事件の衝撃
イタリアではShibariが人気を集め出してきたところであったために、イタリアのSMコミュニティーは「事件は窒息プレイによる悲惨な事故であり、Shibariとは全く関係がない」と事件とShibariを関連づけられることを避けようと動いた。欧米のKinbakuコミュニティーでもこれを機にKinbakuプレイのリスクを再認識しようとの動き。
引用文献
注釈
- ↑ イタリアSMコミュニティーの関係者は“That guy was known from some people in the community“と証言。