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'''そうたい''' | '''そうたい'''。[[小倉清三郎]]が1913年(大正2年)に創刊した性科学の研究会報誌。会員からの性体験報告が多く掲載。戦後のマニア投稿雑誌のルーツ。会員には[[芥川龍之介]]、[[平塚雷鳥]]ら。 | ||
== 概要 == | == 概要 == | ||
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== エピソード== | == エピソード== | ||
*[[坪内逍遥]]、[[芥川龍之介]]、[[内田魯庵]]、[[木下利玄]]、[[薄田泣菫]]、[[佐藤惣之助]]、[[大杉栄]]、[[金子光晴]]、[[平塚雷鳥]]、[[伊藤野枝]]などが「[[相對会]]」の会員。 | |||
*[[風俗アルス]]で一部の記事が再録されている。 | *[[風俗アルス]]で一部の記事が再録されている。 | ||
2015年1月25日 (日) 09:46時点における最新版
そうたい。小倉清三郎が1913年(大正2年)に創刊した性科学の研究会報誌。会員からの性体験報告が多く掲載。戦後のマニア投稿雑誌のルーツ。会員には芥川龍之介、平塚雷鳥ら。
概要
小倉清三郎が1913年(大正2年)に創刊した性科学の研究雑誌。
別名
発行年・出版社
相對社から1913年(大正2年)
発行人・編集人
主な出来事
1913年(大正2年)1月20日、『小倉清三郎研究録 月刊 相對 第壹集』を相對社から発行。3月の第2集から『相對社友會員に限り配布することに致しました。』と会員制となる[1]。
1917年(大正6年)9月、『報告』が発禁。
1918年(大正7年)1月、『叢書相對として1月と3月に2冊出る。
1918年(大正7年)10月、『報告』は「印刷物ではあっても出版物ではない」という主張が通り無罪に[1]。
1920年(大正9年)頃、ガリ版の『報告』が復活。
1933年(昭和8年)、摘発により休刊。
1937年(昭和12年)2月、再発行。
1941年(昭和16年)1月14日、小倉清三郎が永眠。小倉ミチヨが後を継ぐ。
1943年(昭和18年)4月、終刊。
1952年(昭和27年)、小倉ミチヨが相對の復刻版の発行。猥褻文書販売違反で逮捕されるが不起訴。
資料
- 相対会・編集『田原安江―相対レポートセレクション』(河出書房新社, 1998)
- 相対会・編集『避難宿の出来事―相対レポート・セレクション』(河出書房新社, 1998)
- 相対会・編集『忘れ難き二十二歳の娘―相対レポート・セレクション』(河出書房新社, 1999)
- 相対会・編集『女から挑まれた経験―相対レポート・セレクション』(河出書房新社, 1999)
- 相対会・編集『赤い帽子の女―相対レポート・セレクション』(河出書房新社, 1999)
- 相対会・編集『それからそれ―相対レポート・セレクション』(河出書房新社, 1999)
- 相対会・編集『女流楽人の追憶―相対レポート・セレクション』(河出書房新社, 2000)
- 相対会・編集『暗色の女の群―相対レポート・セレクション』(河出書房新社, 2000)
- 相対会・編集『彼女と彼―相対レポート・セレクション』(河出書房新社, 2000)
- 相対会・編集『性体験記録 百合子―相対レポート・セレクション』(河出書房新社, 2001)
- 相対会・編集『忘られぬ女―相対レポート・セレクション』(河出書房新社, 2001)
- 相対会・編集『本能の暗き旅路―相対レポート・セレクション』(河出書房新社, 2001)
- 相対会・編集『始めて見た世界―相対レポート・セレクション』(河出書房新社, 2002)
- 相対会・編集『医務室をめぐる女達―相対レポート・セレクション』(河出書房新社, 2002)
- 相対会・編集『男嫌ひの女―相対レポート・セレクション』(河出書房新社, 2002)
- 小倉ミチヨ(下川耿史・編)『小倉ミチヨ・相対会研究報告』(筑摩書房, 1999)
- 小倉ミチヨ・相対会『退院の後―相対レポート・セレクション〈別巻〉』(河出書房新社, 2003)