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1970年代終わりににオープンした女装専門店。最盛期には都内、大阪、名古屋など数店舗。女装雑誌『[[くいーん]]』や女装ビデオも製作。
女性用下着の卸売りをしていた[[アント商事]]の[[田中稔]]が1978年(昭和53年)に日暮里に1号店をオープンした女装専門店。1979年には神田に5Fからなる[[エリザベス会館]]をオープンし、80年代には名古屋、新大阪、九条、亀戸にもチェーン店を広げる。女装雑誌「[[くいーん]]」も発行。
==概要==
==概要==
[[田中稔]]が1970年代終わりににオープンした女装専門店。最盛期には都内、大阪、名古屋など数店舗。女装雑誌『[[くいーん]]』や女装ビデオも製作。
[[田中稔]]が1978年(昭和53年)に日暮里にオープンした女装専門店。最盛期には都内、大阪、名古屋など数店舗。女装雑誌『[[くいーん]]』や女装ビデオも製作。


==別名==
==別名==
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[[エリザベス会館]]
[[エリザベス会館]]
==所在地==
==所在地==
東京都千代田区神田須田町2-8-4 筒井ビル3F
東京都荒川区西日暮里2-25-11
 
東京都千代田区神田須田町2-6 池田ビル　(1980-83頃)
 
東京都千代田区神田須田町2-8-4 筒井ビル3F　(1984頃)
 
名古屋市中村区則武1-13-15 東栄ビルB1F (1984頃)


東京都荒川区西日暮里2-25-11
名古屋市中村区則武1-13-15 東栄ビル1F (2004頃)


東京都千代田区神田須田町2-6 池田ビル
名古屋市中村区則武1-13-15 東栄ビル2F (2007頃)


名古屋市中村区則武1-13-15東栄ビル2F
大阪市淀川区西中島6-2-3　第7チサンビル417号　(1984頃)


東京都江戸川区平井3-30-2
東京都区平井3-30-2


新宿区百人町2丁目あたり
新宿区百人町2丁目あたり
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東京都台東区浅草橋1-24-8奥田ビル
東京都台東区浅草橋1-24-8奥田ビル


大阪市浪速区難波中1丁目附近
大阪市浪速区元町1-11-5　(難波元町店 1996頃)


==歴史==
==歴史==
1978年(昭和53年)、創業<ref>[http://elizabeth.co.jp HP]より</ref>。[[田中稔]]<ref name="isono">『「性犯罪にならない、一歩手前で下着買いなさい。セーラー服はどうですか？」女装ビジネスのパイオニア [[田中稔]]』in [[いそのえいたろう]]「超B級フーゾク大全集」([[水声社]], 1996)</ref>。
1978年(昭和53年)、創業<ref>[http://elizabeth.co.jp HP]より</ref>。[[田中稔]]<ref name="isono">『「性犯罪にならない、一歩手前で下着買いなさい。セーラー服はどうですか？」女装ビジネスのパイオニア [[田中稔]]』in [[いそのえいたろう]]「超B級フーゾク大全集」([[水声社]], 1996)</ref>。
1979年(昭和54年)、[[ブラックキャッツ]]5月号の取り扱い店に『'''[[エリザベス]]'''』の名前がある。


1979年(昭和54年)、女性用下着の卸売りをしていた[[アント商事]]が東京都内に「[[エリザベス会館]]」を開設<ref name="Wikipedia">Wikipediaより</ref>。
1979年(昭和54年)、女性用下着の卸売りをしていた[[アント商事]]が東京都内に「[[エリザベス会館]]」を開設<ref name="Wikipedia">Wikipediaより</ref>。


1980年(昭和55年)3月、[[MT PARTNER]]3月号に女装品の店『'''[[エリザベス]]'''』の広告。日暮里店に続いて神田店がオープンと。オリジナル下着卸[[アント商事]]の記載が。
1980年(昭和55年)1月、[[別冊SMファン]]1月号に女装品の店『'''[[エリザベス]]'''』の広告。神田店がオープンと。
 
1980年(昭和55年)3月、[[MY PARTNER]]3月号に女装品の店『'''[[エリザベス]]'''』の広告。日暮里店に続いて神田店がオープンと。オリジナル下着卸[[アント商事]]の記載が。
 
1980年(昭和55年)11月、[[SM奇譚]]11月号に『'''[[エリザベス]]'''』の広告。2Fが小売店と化しロッカー。4Fが貸衣装と化粧室。5Fが女装の広場。
 
1980年(昭和55年)、女装雑誌「[[くいーん]]」を創刊(2003年に休刊)<ref name="Wikipedia"></ref>。


レンタルビデオ店を運営していたオーツーが名古屋に開設<ref name="Wikipedia"></ref>。
レンタルビデオ店を運営していたオーツーが名古屋に開設<ref name="Wikipedia"></ref>。
1982年(昭和57年)12月、[[Billy]]12月号で『'''エリザベスはおんな男のパラダイスだ！'''』の特集。神田店のレポート。
:「昭和53年に日暮里店をオープン」「54年に神田に『女装会館』を設立」「いまじゃ名古屋にも進出」とある。その2Fは「ブティック『アトリエ』」と。「交際誌『'''[[くいーん]]'''』も月刊で発行」と写真付きで紹介されている。


女性用下着の卸売りをしていたエム・ケイ企画が大阪に店舗<ref name="Wikipedia"></ref>。
女性用下着の卸売りをしていたエム・ケイ企画が大阪に店舗<ref name="Wikipedia"></ref>。


1984年(昭和59年)6月、女装雑誌「[[くいーん]]」を創刊(2003年に休刊)<ref name="Wikipedia"></ref>。
1984年(昭和59年)11月、[[Billy]]11月号の『'''[[エリザベス]]'''』の広告には「名古屋地下移転内容充実で・・・。新設オープン！！」とあり、[[アント商事]]名で北海道・九州でのチェーン店が募集。


1987年(昭和62年)、[[SMスピリッツ]]4月号に岩本町の[[エリザベス]]会館、神田店特集。
1987年(昭和62年)、[[SMスピリッツ]]4月号に岩本町の[[エリザベス]]会館、神田店特集。
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:料金は下着セット代が6000円、利用券が4000円、レンタル衣装代が2000円。
:料金は下着セット代が6000円、利用券が4000円、レンタル衣装代が2000円。
:最近ではビデオも制作と。8月には第3弾のソフトSMも織り込んだ「女装PART2」。
:最近ではビデオも制作と。8月には第3弾のソフトSMも織り込んだ「女装PART2」。
1993年(平成5年)4月、[[SMスピリッツ]]4月号の広告では、新大阪店、日暮里店、名古屋店、九条店、亀戸店の5店舗となっている。亀戸店が[[エリザベス通販]]の住所に。
1996年(平成8年)10月、『[[くいーん]]』10月号に九条店が移転して難波元町店がオープンと。


2017年(平成29年)3月26日、エリザベス（名古屋）閉店。
2017年(平成29年)3月26日、エリザベス（名古屋）閉店。
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==ギャラリー==
==ギャラリー==
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画像:Elithabeth04.png|[[MT PARTNER]]1980年(昭和55年)3月号の[[エリザベス]]広告。
画像:Elithabeth04.png|[[MY PARTNER]]1980年(昭和55年)3月号の[[エリザベス]]広告。
画像:Elithabeth4.jpg|[[SMフェニックス]]1980年(昭和55年)5月号の[[エリザベス]]広告。
画像:Elithabeth4.jpg|[[SMフェニックス]]1980年(昭和55年)5月号の[[エリザベス]]広告。
画像:Elithabeth05.jpg|[[SM奇譚]]1980年(昭和55年)11月号の[[エリザベス]]広告。
画像:Elithabeth1.jpg|[[S&Mスナイパー]]1983年(昭和58年)2月号の[[エリザベス]]広告。
画像:Elithabeth1.jpg|[[S&Mスナイパー]]1983年(昭和58年)2月号の[[エリザベス]]広告。
画像:Elithabeth07.png|[[Billy]]1982年(昭和57年)12月号の[[エリザベス]]特集記事(全3ページ)。
画像:Elithabeth06.png|[[Billy]]1984年(昭和59年)11月号の[[エリザベス]]広告。
画像:Elithabeth09.jpg|[[特選男の遊楽街]]1986年(昭和61年)5月号の[[エリザベス]]広告。
画像:Elithabeth2.jpg|[[SMスピリッツ]]1987年(昭和62年)4月号の[[エリザベス]]広告。
画像:Elithabeth2.jpg|[[SMスピリッツ]]1987年(昭和62年)4月号の[[エリザベス]]広告。
画像:queen1.jpg|「[[くいーん]]」1991年(平成3年)10月号([[アント商事]])]]
画像:queen1.jpg|「[[くいーん]]」1991年(平成3年)10月号([[アント商事]])
画像:Elithabeth3.jpg|[[SMスピリッツ]]1993年(平成5年)4月号の[[エリザベス]]広告。
画像:Elithabeth3.jpg|[[SMスピリッツ]]1993年(平成5年)4月号の[[エリザベス]]広告。
画像:Elithabeth08.png|[[エリザベス]]名古屋の2004年頃のHPに掲載されている店内の様子
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*[http://elizabeth.co.jp HP]
*[http://elizabeth.co.jp HP]
*[http://elizabethosaka.com エリザベス大阪]
*[http://elizabethosaka.com エリザベス大阪]
*[https://web.archive.org/web/20070310220217/http://www.otwo-web.com/eli/shop/index.html エリザベス名古屋]
*[[三橋順子]][http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/archive/20141028 10月28日（火）都留文科大学「ジェンダー研究１」第５講「『性』の多層構造論　―『性』を模式図で考えてみる―」　[お仕事（講義・講演）]]
*[[三橋順子]][http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/archive/20141028 10月28日（火）都留文科大学「ジェンダー研究１」第５講「『性』の多層構造論　―『性』を模式図で考えてみる―」　[お仕事（講義・講演）]]
*[http://blog.livedoor.jp/taiyoyaro/ 古書店 太陽野郎 地下のお店]
*[http://blog.livedoor.jp/taiyoyaro/ 古書店 太陽野郎 地下のお店]


==つながり==
==つながり==

2024年9月12日 (木) 11:11時点における最新版

SMスピリッツ1987年(昭和62年)4月号に紹介されているエリザベス会館、神田店の店内。

女性用下着の卸売りをしていたアント商事の田中稔が1978年(昭和53年)に日暮里に1号店をオープンした女装専門店。1979年には神田に5Fからなるエリザベス会館をオープンし、80年代には名古屋、新大阪、九条、亀戸にもチェーン店を広げる。女装雑誌「くいーん」も発行。

概要

田中稔が1978年(昭和53年)に日暮里にオープンした女装専門店。最盛期には都内、大阪、名古屋など数店舗。女装雑誌『くいーん』や女装ビデオも製作。

別名

エリザベス アント商事 エリザベス会館

所在地

東京都荒川区西日暮里2-25-11

東京都千代田区神田須田町2-6 池田ビル　(1980-83頃)

東京都千代田区神田須田町2-8-4 筒井ビル3F　(1984頃)

名古屋市中村区則武1-13-15 東栄ビルB1F (1984頃)

名古屋市中村区則武1-13-15 東栄ビル1F (2004頃)

名古屋市中村区則武1-13-15 東栄ビル2F (2007頃)

大阪市淀川区西中島6-2-3　第7チサンビル417号　(1984頃)

東京都区平井3-30-2

新宿区百人町2丁目あたり

江東区亀戸5-32-18

大阪市西区九条1丁目付近

墨田区亀沢3-27-3（通販）

東京都台東区浅草橋1-24-8奥田ビル

大阪市浪速区元町1-11-5　(難波元町店 1996頃)

歴史

1978年(昭和53年)、創業[1]。田中稔[2]。

1979年(昭和54年)、ブラックキャッツ5月号の取り扱い店に『エリザベス』の名前がある。

1979年(昭和54年)、女性用下着の卸売りをしていたアント商事が東京都内に「エリザベス会館」を開設[3]。

1980年(昭和55年)1月、別冊SMファン1月号に女装品の店『エリザベス』の広告。神田店がオープンと。

1980年(昭和55年)3月、MY PARTNER3月号に女装品の店『エリザベス』の広告。日暮里店に続いて神田店がオープンと。オリジナル下着卸アント商事の記載が。

1980年(昭和55年)11月、SM奇譚11月号に『エリザベス』の広告。2Fが小売店と化しロッカー。4Fが貸衣装と化粧室。5Fが女装の広場。

1980年(昭和55年)、女装雑誌「くいーん」を創刊(2003年に休刊)[3]。

レンタルビデオ店を運営していたオーツーが名古屋に開設[3]。

1982年(昭和57年)12月、Billy12月号で『エリザベスはおんな男のパラダイスだ！』の特集。神田店のレポート。

「昭和53年に日暮里店をオープン」「54年に神田に『女装会館』を設立」「いまじゃ名古屋にも進出」とある。その2Fは「ブティック『アトリエ』」と。「交際誌『くいーん』も月刊で発行」と写真付きで紹介されている。

女性用下着の卸売りをしていたエム・ケイ企画が大阪に店舗[3]。

1984年(昭和59年)11月、Billy11月号の『エリザベス』の広告には「名古屋地下移転内容充実で・・・。新設オープン！！」とあり、アント商事名で北海道・九州でのチェーン店が募集。

1987年(昭和62年)、SMスピリッツ4月号に岩本町のエリザベス会館、神田店特集。

神田店の他、西日暮里店、名古屋店、大阪店があると。
片岡ユミ嬢が案内。8年にわたり女装アドバイザーをしていたと。
1Fは入り口、2Fが女装品売り場、3Fが『くいーん』等の女装雑誌類売り場と貸しロッカー。4Fが化粧ルーム。5Fが集いの広場。
料金は下着セット代が6000円、利用券が4000円、レンタル衣装代が2000円。
最近ではビデオも制作と。8月には第3弾のソフトSMも織り込んだ「女装PART2」。

1993年(平成5年)4月、SMスピリッツ4月号の広告では、新大阪店、日暮里店、名古屋店、九条店、亀戸店の5店舗となっている。亀戸店がエリザベス通販の住所に。

1996年(平成8年)10月、『くいーん』10月号に九条店が移転して難波元町店がオープンと。

2017年(平成29年)3月26日、エリザベス（名古屋）閉店。

エピソード

  • 元大学教授の女装家、山咲真由美が1994年から、当時亀戸にあった「エリザベス会館」に通っていたとある[4]

ギャラリー

引用文献

  1. ↑ HPより
  2. ↑ 『「性犯罪にならない、一歩手前で下着買いなさい。セーラー服はどうですか？」女装ビジネスのパイオニア 田中稔』in いそのえいたろう「超B級フーゾク大全集」(水声社, 1996)
  3. ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 Wikipediaより
  4. ↑ 都築響一『珍日本超老伝』( 筑摩書房, 2011.7.8)

注釈

お役たちweb

つながり

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