「林月光」の版間の差分
提供：SMpedia
編集の要約なし |
(→ギャラリー) |
||
| (同じ利用者による、間の24版が非表示) | |||
| 1行目: | 1行目: | ||
[[画像:hayashiGekko1.jpg|250px|thumbnail|[[林月光]]『花と縄』[[さぶ]]に連載されていた「月光天狗劇場」より。]] | [[画像:hayashiGekko1.jpg|250px|thumbnail|[[林月光]]『花と縄』[[さぶ]]に連載されていた「月光天狗劇場」より。]] | ||
'''はやし げっこう?'''、1923年(大正12年)3月15日-1998年(平成10年)6月19日。怪奇小説・探偵小説の挿絵画家として有名な大正生まれの[[石原豪人]]の変名。70年代中頃から林名義でSM雑誌に執筆開始。『[[さぶ]]』等の同性愛雑誌にも多くの作品。 | '''はやし げっこう?'''、1923年(大正12年)3月15日-1998年(平成10年)6月19日。怪奇小説・探偵小説の挿絵画家として有名な大正生まれの[[石原豪人]]の変名。70年代中頃から林名義でSM雑誌に執筆開始。『[[さぶ]]』等の同性愛雑誌にも多くの作品。 | ||
| 20行目: | 21行目: | ||
1953年(昭和28年)、会社を退職。フリーランスのイラストレーターとして活動<ref name="gcat"></ref>。 | 1953年(昭和28年)、会社を退職。フリーランスのイラストレーターとして活動<ref name="gcat"></ref>。 | ||
1972年(昭和47年)頃、仕事の減少に伴い、[[林月光]]名義でSM雑誌や[[ゲイ雑誌]]などアダルト誌への執筆開始<ref name="gcat"></ref>。 | |||
1974年(昭和49年)11月、『[[さぶ]]』創刊時からイラストレーターを担当<ref name="gcat"></ref>。 | 1974年(昭和49年)11月、『[[さぶ]]』創刊時からイラストレーターを担当<ref name="gcat"></ref>。 | ||
| 27行目: | 28行目: | ||
1998年(平成10年)6月19日、永眠。 | 1998年(平成10年)6月19日、永眠。 | ||
1998年(平成10年)、竹熊健太郎『'''篦棒な人々 戦後サブカルチャー偉人伝'''』に「[[石原豪人]] 画怪人かく語りこ」の章。 | |||
2005年(平成17年)5月、中野[[タコシェ]]にて『'''a.k.a.[[石原豪人]]･[[林月光]]展覧会 月光秘宝館'''』 | |||
==エピソード== | ==エピソード== | ||
| 38行目: | 43行目: | ||
*「月光仮面劇場」 | *「月光仮面劇場」 | ||
*「月光天狗劇場」 | *「月光天狗劇場」 | ||
==ギャラリー== | |||
<gallery> | |||
画像:hayashiGekko07.png|[[扇紳之介]]『'''哀虐の貴婦人'''』[[SMセレクト]]1972年(昭和47年)10月号。[[林月光]]名義。 | |||
画像:hayashiGekko05.png|[[石塚章二]]『'''濡れた屈辱'''』 [[S&Mコレクター]] 1972年(昭和47年)12月創刊号より。 | |||
画像:hayashiGekko2.jpg| [[SMキング]]1973年(昭和48年)1月号より[[団鬼六]]『'''夕顔夫人'''』。 | |||
画像:hayashiGekko03.png|[[団鬼六]]『'''やくざ天使'''』 [[増刊SMファン]] 1973年(昭和48年)8月号より | |||
画像:hayashiGekko09.png|[[団鬼六]]『'''無残花物語'''』 [[別冊SMファン]] 1975年(昭和50年)1月号より | |||
画像:SMselect2.jpg|[[SMセレクト]]1976年(昭和51年)2月号より[[藤見郁]]『'''淫花が裂けた倒錯の罠'''』 | |||
画像:hayashiGekko04.png|[[団鬼六]]『'''続夕顔夫人 地獄花'''』 [[S&Mフロンティア]] 1977年(昭和52年)6月号より | |||
画像:hayashiGekko06.png|[[扇紳之介]]『'''淫虐薔薇刑'''』[[SMクラブ]]1979年(昭和54年)7月号より。 | |||
画像:hayashiGekko10.png|[[扇紳之介]]『'''汝、瀆神の烙印を'''』[[SMクラブ]]1980年(昭和55年)5月号。[[林月光]]名義。 | |||
画像:hayashiGekko14.png|[[山川静夫]]・文、[[林月光]]・絵『'''やさしさが憎い'''』[[SMグラフティ]] 1980年(昭和55年)12月号 | |||
画像:hayashiGekko11.png|[[林月光]]『'''肉割れ花'''』[[SMファン]]1981年(昭和56年)12月増刊号『'''[[SMエロス]]'''』より。 | |||
画像:hayashiGekko1.jpg|[[林月光]]『'''花と縄'''』[[さぶ]] 1986? | |||
画像:hayashiGekko13.png|[[芳野眉美]]・文、[[林月光]]・絵『'''淫虐の司祭者'''』[[SMマニア]] 1987年(昭和62年)1月号より。 | |||
画像:hayashiGekko08.png|[[清水幸造]]『'''お嬢様は縄狂い'''』[[SM秘小説]]1990年(平成2年)5月号。挿絵：[[林月光]]。 | |||
画像:hayashiGekko15.png|[[斉藤優]]・文、[[林月光]]・絵『'''新・隷属と改造の日々'''』[[女王館通信]] 1997年(平成9年)9月 Vol.30 | |||
画像:hayashiGekko12.png|[[斉藤優]]・文、[[林月光]]・絵『'''新・隷属と改造の日々'''』[[女王館通信]] No.33 (1998頃)より。 | |||
</gallery> | |||
== 引用文献== | == 引用文献== | ||
2024年7月29日 (月) 15:31時点における最新版
はやし げっこう?、1923年(大正12年)3月15日-1998年(平成10年)6月19日。怪奇小説・探偵小説の挿絵画家として有名な大正生まれの石原豪人の変名。70年代中頃から林名義でSM雑誌に執筆開始。『さぶ』等の同性愛雑誌にも多くの作品。
概要
絵師。怪奇小説・探偵小説の挿絵画家、石原豪人として有名。 ゲイを題材とした絵師としても有名。SMファン、別冊SMファン、SMクラブ、SM秘小説、SM奇譚などに作品発表。
別名
石原豪人、石原徹(本名)
略歴
1923年(大正12年)3月15日、島根県簸川郡大社町に生まれる。
1938年(昭和13年)頃、映画雑誌にスターの似顔絵を投稿して一等賞になったのをきっかけに画業を志す[1]。
1940年(昭和15年)頃、満州に渡り、会社勤めをする傍ら、アルバイトとして映画の看板描き[1]。
1946年(昭和21年)、終戦に伴い島根に戻り映画の看板屋紙芝居などの仕事[1]。
1947年(昭和22年)、上京して東京宣伝美術社に入社[1]。
1953年(昭和28年)、会社を退職。フリーランスのイラストレーターとして活動[1]。
1972年(昭和47年)頃、仕事の減少に伴い、林月光名義でSM雑誌やゲイ雑誌などアダルト誌への執筆開始[1]。
1974年(昭和49年)11月、『さぶ』創刊時からイラストレーターを担当[1]。
1970年代末、『June』に石原豪人名義でゲイ・エロティック・アートを発表。
1998年(平成10年)6月19日、永眠。
1998年(平成10年)、竹熊健太郎『篦棒な人々 戦後サブカルチャー偉人伝』に「石原豪人 画怪人かく語りこ」の章。
2005年(平成17年)5月、中野タコシェにて『a.k.a.石原豪人･林月光展覧会 月光秘宝館』
エピソード
- 手がけた分野は、紙芝居・映画看板・カストリ雑誌・学習雑誌・少年雑誌・少女雑誌・芸能雑誌・新聞小説・劇画・広告・アメリカンコミック[1]。
- シスコのキャプテンウルトラチョコレートのパッケージと包装紙もてがける[1]。
- 真田信幸「できあがった挿絵作品をいただきに高田馬場のマンションへよく伺ったものです。。出雲の大社町のご出身で代々幡斎場での葬儀は神葬祭でしたが､故人のお人柄がしのばれる心うたれるしめやかなお別れでした。。」(Twitter, 2014.10.20)
- 三橋順子「林月光さんの作品（挿絵）は、女装雑誌『くいーん』にかなりの数があるのですが、誰も注目していないように思います。」(Facebook, 2014.10.19)
作品
- 『謎とき・坊っちゃん』
- 「月光仮面劇場」
- 「月光天狗劇場」
ギャラリー
引用文献
注釈
お役たちweb
- 続々・たそがれ日記:女装雑誌『くいーん』掲載の挿絵画家・林月光の作品
- Gay Erotic Art of Gengoroh Tagame
- gcat「林月光：ドラマチックな東洋のダリ」
- 石原豪人－「エロス」と「怪奇」を描いたイラストレーター：少年時代の記憶に息づく作品達
- 御光堂世界～Pulinの日記 石原豪人（林月光）画集
- 御光堂世界～Pulinの日記 林月光画集その２ 月光天狗劇場
- 御光堂世界～Pulinの日記 林月光画集その３ 月光仮面劇場
- 御光堂世界～Pulinの日記 林月光画集その４
