人肉の市

提供:SMpedia
2011年6月12日 (日) 21:47時点におけるU (トーク | 投稿記録)による版 (→‎歴史)

概要

ノルウェーの作家Elisabeth Schøyen[注 1]の『白女奴隷』を窪田十一が1923年(大正12年)に大日本雄弁会講談社(現・講談社)から翻訳出版したベストセラー作品。伊藤晴雨は「現代の被縛文芸の先駆けを為すもの」と評価している[1]。曾我廼家五九郎は観音劇場で舞台化しており、松竹キネマから映画化もされている。

別名

白女奴隷、Die Weisse Sklauin

歴史

1905年(明治38年)、ノルウェー[注 2]の作家Elisabeth Schøyenが『Den hvide Slavinde(白女奴隷)』を発表。Margaretha Meyboomによりドイツ語に翻訳される(確認中)。

Den hvide Slavinde

1907年(明治40年)1月12日、『Den hvide Slavinde[注 3]』がデンマークで無声映画化される。製作:Nordisk Film、監督:Viggo Larsen、脚本:Arnold Richard Nielsen、出演:Gerda Jensen、Viggo Larsen、Gustave Lund

1921年(大正10年)頃、大日本雄弁会より窪田十一『人肉の市』が発行。挿絵・装幀は高畠華宵

1923年(大正12年)6月15日、無声映画『人肉の市』が浅草松竹館で公開。製作:松竹キネマ、監督:島津保次郎、脚色:武田晃、原作:エリザベート・シェーマン 「白女奴隷」、翻訳:窪田十一、撮影:桑原昴、出演:五月信子他

1920年代?、浅草観音劇場で曾我廼家五九郎が『人肉の市』を舞台化[1]

1927年(昭和2年)、ドイツで『The White Slave Die Weisse Sklauin』として映画化。出演:Ria Jende, Reinhold Schunzel, Loni Tetzleff, Karl Falkenberg, Grete Berger, Magnus Stifter, Bernhard Gotzke, Erwin Fichter。東亜キネマを配給元に日本でも公開された模様。

Den hvide Slavinde

1957年(昭和32年)、デンマークで『Den hvide Slavinde』と題した映画が作られているが関係は不明。

トピック

引用文献

  1. 1.0 1.1 伊藤晴雨非小説 性液(十)奇譚クラブ1954年(昭和29年)11月号, p68

注釈

  1. 1852-1934
  2. デンマークという記述もあり。
  3. AKA Valkoinen orja

お役たちweb

つながり